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【J2:第17節 鳥取 vs 湘南】プレビュー:史上初の『兄弟対決』。アウェイ3連戦のスタートを切る湘南を、守備意識を高めた鳥取が迎え撃つ。(11.06.19)

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6月19日(日)J2 第17節 鳥取 vs 湘南(18:00KICK OFF/とりスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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両チーム、特に鳥取のファン・サポーターにはおなじみだが、鳥取と湘南は非常に関係の深いクラブである。運営会社SC鳥取の塚野真樹社長は、社長就任前に湘南ユースで指導者修行をしており、竹鼻快ゼネラルマネジャーも現職に就く前は、湘南のスタッフとして働いていた。そうした影響もあり、湘南に所属した経験のある選手が多いのだ。前所属が湘南なのは、FW梅田直哉、MF鶴見聡貴、DF鈴木伸貴、DF冨山達行。吉野智行は湘南在籍経験があり、美尾敦はジュニアユースとユース時代に湘南でプレーするなど(鶴見も同様)、全30選手中6人が関係している。このほか、中村有ヘッドコーチは現役時代に平塚に所属し、引退後もクラブに残って下部組織を指導。クラブカラーは同じライトグリーンで、湘南のスタジアムナビゲーターである三村ロンド氏は、昨年まで4年間、鳥取でもスタジアムナビゲーターを務め、ファン・サポーターの絶大な支持を集めた。湘南は鳥取にとってJリーグの大先輩であると同時に、兄のような存在と言ってもいいかもしれない。

史上初となる今回の『兄弟対決』。徐々に調子を上げていた鳥取は前節、アウェイで愛媛相手に前半は2-0とリードしたものの、後半の終盤、約25分間に3点を奪われて逆転負けを喫した。一方の湘南も、6試合無敗で迎えた前節は、ホームで栃木に0-2で敗戦。鳥取は目標に掲げる9位以内、湘南は1年でのJ1復帰に向けて、ともに再スタートを期して臨む一戦となる。

鳥取は16日の紅白戦で、これまで同様の4-3-3ながらも、松田岳夫監督が「4-1-4-1のイメージでやろう」と指示。右から実信憲明、小井手翔太、吉野、美尾と並ぶ2列目の4人を中心に、バイタルエリアにボールを入れさせないことと、入れられた場合は素早くプレスバックして、アンカーの服部年宏やディフェンスラインとの連係で自由にプレーさせないことの2点について、細かいポジショニングなどを確認した。湘南の4-4-2の両サイドハーフ、アジエルと坂本紘司が中央にスライドし、4-2-2-2のような形でプレーすることが多い特徴を踏まえたもので、まずは中央へのパスルートを断ち、主導権を握る展開を目指している。

一方、湘南がリズムに乗れるかどうかのポイントも、やはりアジエルと坂本がどれだけ危険なエリアでパスを受け、前を向けるかだろう。前節は栃木の組織的な守備に苦しめられ、ほとんど良い形を作ることができなかった。4人のディフェンスライン、4人の中盤が2本の守備ラインを築いて対応した栃木の戦いは、鳥取にとっても大いに参考になったはずで、同様の展開に持ち込まれると、堅い守備から勝機をうかがう鳥取の勢いに飲み込まれかねない。

今季の湘南は、ボールポゼッションからチャンスを作る攻撃のレベルは高まっているだけに、仮に鳥取の守備に苦しめられるような展開になっても、焦れずにボールを動かし、攻め手を探れるかが問われる。同時に狙いたいのは、チームの持ち味であるカウンターだ。スローダウンさせられた後の攻撃に課題を抱える鳥取は、ボールを奪った後のスピードアップを急ぐあまり、組み立ての初期段階のミスで相手にボールを渡してしまうことが多い。「カウンター気味に(パスを)入れられるのが一番良くない」と服部も警戒しており、良い形でボールを奪い、リズム良くアジエルや坂本につなぐことができれば、後列から複数の選手が追い越してフィニッシュに絡む、迫力十分の攻めでゴールに近づくことができる。

勝敗を左右するであろう中盤の攻防で、どちらが優位に立てるか。吉野は15日にも行った紅白戦について、「(中盤の)4人ともディフェンスラインに取り込まれるような形があった。それだけは避けなければいけない」と語っている。中盤のラインが下がり、ボールホルダーへのプレッシャーが弱くなれば、アジエルと坂本への警戒もおぼつかなくなる。押し上げとプレスバック、ポジション修正の連続は相当なスタミナを要求されるだけに、先発メンバーの踏ん張りと同時に、交代のタイミングもカギを握りそうだ。

もう一つ、メンタル面の攻防も興味深い。前節の敗戦後、湘南の反町康治監督は「次の試合が大事。大事になってくるアウェイ3連戦ということで、気を引き締めて頑張っていきたい」と語った。10日間で鳥取、徳島、千葉と戦うアウェイ3連戦。最初に結果を出して勢いをつけたいのは当然だが、堅守をベースに、それを焦りに変えるような試合運びができれば、鳥取にもチャンスが広がってくる。

以上

2011.06.17 Reported by 石倉利英
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