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【2011Jリーグヤマザキナビスコカップ】My First Story No.3 青木拓矢(大宮)(11.06.05)

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その背番号が34から6へと進化したように、Jリーグヤマザキナビスコカップが、期待の若武者を大きく成長させた

6月5日(日)からの2011Jリーグヤマザキナビスコカップ開幕を記念して、これまでにサッカーマガジン、サッカーダイジェスト、エルゴラッソ、などで掲載された「My First Story」をJ's GOALでもご紹介します!
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デビュー、初先発、そして定位置確保 ―節目はいつもヤマザキナビスコカップだった

どんな名手にも、キャリアの第一歩となる記録がある。この大会でも「初=First」を記録した選手は少なくない。今回は、大宮で急成長を遂げる青木拓矢の“初”に迫る。

攻守にダイナミックなプレーで対戦相手を、そして観るものを圧倒する。今では押しも押されもせぬ大宮の不動のボランチとして、君臨する。期待の大器として大宮入りしたが、レギュラーポジションを確固たるものにしたのは、つい昨年のこと。それまでの間には、節目節目にJリーグヤマザキナビスコカップがあった。
 プロデビューはルーキーイヤーの08年、Jリーグヤマザキナビスコカップの横浜FM戦。前半のうちに退場者を出す苦しい展開のなか、4点ビハインドの試合終盤に投入された。重圧のかからない中、青木をデビューさせるための起用だった、と言っても過言ではない。このシーズンはリーグ戦でも途中出場1試合。まずはプロというものを知る、そんな1年目となった。

 プロ初先発は翌09年、Jリーグヤマザキナビスコカップの広島戦。素早いパスワーク、縦への速さという広島の持ち味をまともに食らい、記録的な7失点での大敗を喫した。「もうあれ以上悪い試合はない。逆にいい経験」と苦笑いも漏れた。その後はしばらくベンチを温める日々が続いたが、シーズン終盤にはリーグ戦でも先発フル出場を果たし、チームのJ1残留に貢献。翌年へ向け、主軸としての成長へ大きな期待を残した。

 だが、プロ3年目となった昨年も、序盤は出場機会に恵まれなかった。そんななか、大きな転機が訪れる。成績不振による監督交代で、新たに鈴木淳監督が就任した。着任直後はそれまでの流れを受けて選手起用していた鈴木監督だったが、徐々にチームに自分の色を加えていく。そして迎えたJリーグヤマザキナビスコカップの名古屋戦。「ゲームを安定させる役割」(鈴木監督)として青木を抜擢したのだ。
「去年は、このチャンスをモノにするんだという思いがすごく強かった。それまでは、とりあえず試合に出たい、という気持ちだけだった」

 青木も、その起用に応えた。豊富な運動量でチームを支え、時に前線へ思い切りよく飛び出していく。アウェーながら3-1と快勝したこの試合で、その手にがっちりとレギュラーポジションをつかみ取った。
 今季はここまでリーグ戦フル出場を続けている。U-22日本代表として、ロンドン・オリンピックを目指すうえで、さらなる成長が求められる。その転換点がまた、今年のJリーグヤマザキナビスコカップで訪れるかもしれない。


文●土地将靖(サッカーライター)

週刊サッカーダイジェスト 5月31日発売号

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■プロフィール■
PROFILE おおき・たくや/1989年9月16日生まれ、群馬県出身。179?・74?。高崎西FC―FCホリコシ−FC前橋Jrユース―前橋育英高。J通算38試合0得点(2011年5月29日現在)。クラブからの期待を一身に背負う大型ボランチ。ハイレベルのテクニックと優れた戦術眼を誇り、プロ3年目の昨季にブレイク。今季は開幕からレギュラーとしてピッチに立ち続け、ロンドン五輪を目指すU−22代表に定着すべく走り続ける。


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