5月29日(日)J2 第14節 東京V vs 鳥取(16:00KICK OFF/国立)
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東京Vと鳥取が、2勝2分3敗の勝点8と、まったく同じ星数で初顔合わせを迎える。
鳥取を率いる松田岳夫監督は、東京Vにとっては前指揮官にあたる。2009年10月、昇格の可能性を失い低迷していた当時の東京Vを引き継ぎ、7試合で4勝2分1敗という好成績を挙げて川勝良一監督へと渡した名手腕ぶりは、当時から在籍している東京V選手、スタッフ、そしてサポーターたちにとっては鮮明に記憶に残っているに違いない。
名将率いるJ2新規参入チームとの初対戦を、土屋征夫は「松田さんのサッカーはすごく好きだから楽しみ」だという。同じ思いの人は少なくないはずである。興味深い一戦になりそうだ。
前々節、北九州に大勝を収めた東京Vだったが、前節の大分戦では苦戦を強いられ、悔しいスコアレスドローに終わった。PKによる得点チャンスを逃しているだけに、勝点2を失ったと捉えなくてはいけない部分も当然あるが、むしろ、退場者を出した中でも失点0に抑えた守備の踏ん張りを大きな収穫と捉えたいところだ。この試合に限らず、守備に関してはここ4試合で1失点したのみである。開幕3連敗で噴出した課題を、しっかりと修正できている証拠と言えるのではないだろうか。
「距離感もかなり合ってきた」と、土屋は深津康太とのセンターバックコンビに大きな手応えを感じている。また、GK柴崎貴広も前節も好セーブで窮地を救うなど、試合を重ねるごとに自信と周りからの信頼を積み重ねている。加えてボランチの佐伯直哉も相変わらず気の利いたカバーが冴えており、守備の中央ラインは強固さを増していると言えよう。
だが、決して過信することはない。土屋は「大事なのは続けること。『継続はチカラなり』でしょ」と、今節も集中して無失点で守りきることを誓っていた。
その守備を代表して、土屋が「俺たちDFが0で守りきれば、あとはアイツが取ってくれるでしょ」と、得点を託したのがFW平繁龍一だ。
前節のPK失敗に、試合直後はさすがに落ち込んだというが、チームメイト・スタッフからの「気にするな!」のことばに再燃。「FWは貪欲さを失わず、この経験も乗り越えていくしかない。悔しさの分、次の試合で結果を残したい。1試合で3点取るのも嬉しいけど、1点ずつ3試合連続で取れる選手になりたい」。しっかりと地に足の着いている新エースは力強く語った。その平繁の得点に対するこだわりを、「ストライカーとしてすごく大切」と、川勝監督も高く評価しており、その彼の特長を生かした戦い方がここ最近の東京Vの攻撃の狙いとなっている。「みんなが僕の動きを常に見てくれている」と、平繁自身も感じているように、彼の抜け出した先へいかに決定的なボールを送れるかが最大の焦点となる。が、当然相手もそれを潰しにくることは言うまでもない。特に前々節でハットトリックを決めたことで、平繁に対するマークはさらに厳しくなるだろう。最良のパートナー菊岡拓朗も「あまり縦パスばかりを狙いすぎると、引っかかって、そこからピンチになってしまうから、横パスとのバランスを考えたい」と、前節の反省も含めて話す。
今節、同じく抜け出しが特長の井上平を出場停止で欠くが、代わりに河野広貴の復帰も見込まれ、小林祐希が出場停止明け、高木善朗の調子も上がっているなど、東京Vらしいテンポ良いパスワークを得意とする選手も揃うだけに、華麗なパスサッカーと縦に速い攻撃との使い分けができるか否かがポイントとなりそうだ。
「ウチはケガ人がかなりいるけど、誰もそのせいにはしない。むしろ、みんなチャンスだと思って必死にアピールしている」と指揮官。台頭してきた若手、新戦力の登場もまた、併せて楽しみにしたい。
鳥取も、前節水戸と引き分けた。待望のホーム初得点は挙げたものの、星を同じくして東京Vが13位、鳥取が14位と順位差を分けるのは、得点力である。前節はその得点力アップを狙い、ハメドを初先発で起用しシステム変更して挑んだが、思ったほどの飛躍的効果は得られなかったようだ。
途中、守備バランスを整えるために戦い慣れた4-3-3へと戻しているだけに、今節は守備力高い東京Vに対して前節同様に攻撃力重視でスタートするか、それともまずは守備を固めて相手の攻撃をある程度封じつつ機を狙って仕掛けるか。松田監督の戦い方に注目したい。
川勝監督は「全員で守るイメージ。ただ、その中でハメドだけは異質でテンポが違う。あとは1人2人ヤリのように飛び出てくる選手がいて、長いボールを使って、それを拾って攻撃してくる」と、鳥取の印象を語っており、苦労しそうなビルドアップがポイントだとした。
ところで、土屋が最も心待ちにしていたのが、服部年宏との対戦である。「雑誌とかの質問でライバルは?の欄には、『服部年宏』って書いてるからね」というほど、3年間東京Vで苦楽を共にした先輩を心からリスペクトする。また、前節はメンバー外だったが、「岡野(雅行)さんともやりたい。ぜひメンバーに入って欲しい!!」と、プライベートでも慕う岡野の上京を切望していた。
逆に、鳥取にも松田監督、服部だけではなく、小針清允、戸川健太といった、東京Vを古巣とする選手が多数揃う。彼らにとっても思い入れ一入だろう。見どころが随所にある国立競技場でのゲームとなりそうだ。
以上
2011.05.27 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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