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【J2:第14節 札幌 vs 岡山】プレビュー:札幌厚別公園競技場での今季最初のゲーム。5月の北海道で札幌と岡山が激しくせめぎ合う!(11.05.29)

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5月29日(日)J2 第14節 札幌 vs 岡山(13:00KICK OFF/札幌厚別チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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今週に入り、札幌市内の気温が一気に上がってきた。しかし、ここ最近までは肌寒い日が続いてきたので、この暖かさが春本番なのか、それとも夏の近づきなのか、季節の移り変わりが把握し難いところがある。しかし、そうした気候のなかで今シーズンの札幌厚別公園競技場での最初の試合を迎えられるのは嬉しい限り。全天候型の札幌ドームも素晴らしいスタジアムだが、涼しい風が吹き抜ける厚別競技場でのサッカー観戦というのは楽しいもの。雨が降らないことを願うばかりである。

そんな厚別競技場では、勝点7で17位の札幌と、同8で札幌よりもひとつ上の16位につける岡山が対戦する。

ホームの札幌は前節、敵地で鳥栖と対戦して0−1のスコアで敗戦。放ったシュートが僅か3本という、厳しい試合内容だった。「ホームゲームでは中断期間にやってきたことをある程度は出せているのだが、アウェイになるとそれがまったく出なくなっている」と指揮官・石崎信弘監督。確かに、10節にホームで草津を下しながらも翌11節は敵地で熊本に完敗。12節はこちらもホームで鳥取に勝っておきながらも、前節の敗戦である。昨年3月以来となる連勝もなかなか果たせずにいる状況である。

あらためて言うまでもなく、アウェイゲームとはもともと難しいもの。そこに加えて、前述した熊本、鳥栖とのアウェイゲームでは気温の高さという敵もいた。
「真夏のアウェイゲームで気温が高いのは、それほど気にならない。あらかじめ織り込み済みだし。それよりも初夏や初秋のように、北海道が涼しいのに敵地が高気温という気温差のあるシチュエーションが難しい。試合会場の気温が何℃というよりも、地元との気温差が大きいアウェイゲームは、フワッとした試合の入り方になってしまうことがある」と、ある選手は語る。つまり気温の絶対値よりも、地元との気温差こそがハードルのひとつになっているようである。
ただし、それでも結果を出さなければいけないのがプロの世界。暑さが言い訳になる、ならない、という議論をしてみたところで仕方がない。勝てば勝点3、負ければゼロ。それだけのことである。

そして「アウェイゲームでの成績が良くない」というのは、ホームゲームでしっかりとした内容、結果を演じて初めて口にできること。その意味でも札幌にとっては、このホームゲームであらためて仕切り直しをしなければいけない。

一方、敵地に乗り込んでくる岡山の前節はホームで横浜FCと対戦して1−0で勝利。過去2戦はともにドローだったホームゲームで、今シーズンの初勝利を飾っている。9000人を超えるサポーターを集めたスタジアムは大いに沸いた。

殊勲のゴールを挙げたのはチアゴ。勝負のタイミングを見極める戦術眼と、ゴール前での的確なポジショニングを生かして見事に相手ゴールネットを揺らしてみせた。
「チアゴはクレバーで、修羅場をくぐってきた選手。ウチのスタイル、選手の特徴を彼自身が敏感に感じ取って、何が必要かを考えてプレーしてくれている」と影山雅永監督はエースに大きな信頼を寄せている。また、相手を完封した守備陣についても「(展開が)落ち着かないなかで、落ち着きどころを見つけたのは大きいと思う。前線から積極的に奪う守備ではなかったが、自分たちで解決策を見つけたという意味で、非常に成長を感じる」と手応えをにじませた。

特に前節は攻守の要であるストヤノフを出場停止で欠くという試合だったが、そこで苦戦をしながらも粘り、我慢をし、そして結果を呼び込んだのだから、その意味はやはり大きい。そして影山監督は「こういうときこそ、次の試合が重要になるので、ますます気を引き締めて、いい部分を伸ばして札幌戦に用意したい」と意気込んでいる。

さて、そんなチーム同士の対戦となるこの試合だが、焦点としては札幌がどのようにストヤノフを封じるのかという部分だろう。前節は出場停止だったものの、ストヤノフはセンターバックでありながらも最終ラインから積極的に前にボールを持ち出して、前、左右に大きく配球するゲームメーカー。札幌は高い位置から積極的にプレスを仕掛けるスタイルだが、このストヤノフにうまくボールを散らされてしまうと、後手に回ることになる。ストヤノフが出場した場合、この選手の配球力が上回るのか、それとも札幌が封じるのか。そこが勝負の分かれ目のひとつになると言っていいだろう。

札幌にとっては、再び連勝に向けての第一歩としたい試合だし、岡山にとっては今シーズン初の連勝をかけた試合。どちらにとっても、重要な意味を持つゲームである。

以上

2011.05.27 Reported by 斉藤宏則
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