連敗阻止に向け、ピリピリしたムードの中、トレーニングが行われた昨日。1時間半のトレーニングメニューの最後に組まれたのがシュートトレーニングでした。
常にトレーニングから試合を想定したリアリティとディテールを追求するのが松田浩監督のやり方。バウンドしているボールのどこを捉えればいいのか。細部にまで徹底してこだわります。しかし、「言うは易し行うは難し」。思うようにボールを捉え、シュートを枠に飛ばせないからサッカーは難しくて面白い。
ゴールを決めてやるという衝動を抑え、お手本のような地を這うミドルシュートを決めたのは廣瀬浩二選手。渾身のガッツポーズをしながら廣瀬選手が言った一言は、「ゴロでイインダヨ!」。某発泡酒のCMを連想させる一言は、たちまち周囲に伝播し、流行語に。廣瀬選手がシュートを吹かせば、松田監督が「浩二、ゴロでイインダヨ!」。その後もゴール裏に待機したDF陣から、シュートを外した選手に「ゴロでイインダヨ!」コール。張り詰めた空気は和らぎ、いい緊張感の中で攻撃陣はシュートを枠に飛ばし続けました。
愛媛戦はシュート数が二桁に届かない、堅いゲームになることが予想されます。数少ない決定機で1本に懸ける思いがネットを揺らすことになりそうですが、シュートシーンで硬くなり過ぎてもいけません。そんな時は、「ゴロでイインダヨ!」。廣瀬選手が作り出した流行語を思い出せば、リラックスしてシュートが打てるはずです。
以上
2011.05.21 Reported by 大塚秀毅
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