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【J2日記】熊本:水戸へ届けられた熊本の思い。大切なのは、続けていくこと(11.05.19)

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4月28日に熊本市内で行われたミーティングには約50名が参加し、趣旨の説明などが行れた

その後、ホームゲームの会場で2度にわたって募金活動を実施(写真は5月4日の北九州戦)。選手やサポーター、スタジアムアテンダントなどが参加

合わせて、試合会場に用意された布に水戸サポーターへのメッセージも数多く書きこまれた

14日の試合前に行われた贈呈式の様子

第12節水戸戦(5月14日)のキックオフ前、熊本のサポーター代表から水戸ホーリーホックの沼田邦郎社長へ、義援金の贈呈式が行われた。これは、東日本大震災の支援活動として、熊本のサポーターや選手会、スタジアムアテンダント、そして『「ロアッソ熊本をJ1へ」県民運動推進本部』などが共同で行った募金活動で集められたもの。
発端は、他クラブも含めたサポーター間で、被災地への支援活動に取り組もうという動きがあったこと。これを受け、熊本から何ができるのかを検討した末、同じJ2のカテゴリーで競う水戸のホームゲームに被災地の子どもたちを招待するため、熊本のホームゲーム会場で募金を集めることになった。
「最初は、柏のサポーターの方から池谷友良GMを通じて話がありました。しかし九州にいると、なかなか現地まで赴いて何かを手伝うということは難しい。地元のクラブを応援する立場として何ができるかを考えたときに、被災した地域のクラブの試合を、被災地の方に見てもらうことがいいんじゃないかと。サッカーを見ることで元気をもらえることを僕達も自負していますし、地元のクラブが頑張っている姿を見ることで、日々の暮らしを少しでも元に戻すための活力になればと、この方法を考えました」
先月28日に熊本市内で行われたサポーターミーティングの場で、代表の廣原圭輔さんはそう話している。

5月4日の北九州戦(第10節)、8日の札幌戦(第11節)での募金活動には、この趣旨に賛同して多くの人が協力。目標にしていた25万円を大きく上回る56万1439円が寄せられた。14日の贈呈式では、「90分間戦う選手たちの姿勢を見て、困難に立ち向かう勇気をもらえると思う」と述べた廣原さんに対し、水戸の沼田社長も「水戸から元気を発信していけるように、大事に使わせていただきます」と挨拶。水戸のサポーターからもロアッソ熊本コールが沸き起こり、2クラブのサポーター間の絆も少なからず深まったに違いない。そうした観点からすれば、熊本からの思いを形にするこの取り組みは、成功を収めたと言っていいと思う。
ただ、贈呈式の前に話を聞いた際に廣原さんも話していたが、金額としては目標を超えたものの、一過性のもので終わらせるのではなく、これからも継続していくことが大事。ホームゲームで選手会オークションが実施されるほか、宮城県出身のJリーガーが中心となった支援活動である『がんばろう!宮城グッズ』の販売などが予定されている。震災から2カ月が経過したが、今後も少しずつでも協力していきたい。

以上

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2011.05.19 Reported by 井芹貴志
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