今季の新戦力の目玉として大きな期待を受けつつ、開幕直後の負傷で一時帰国していたMFエジミウソン。第11節の札幌戦で初出場を果たすと、続く第12節・水戸戦でもフル出場し、攻守に渡って要所要所で経験を感じさせるプレーを披露した。
札幌戦後の囲み取材では「このチームでデビューするのが待ち遠しかった」と話していたが、再来日に関しては「正直、迷いもあった」と打ち明ける。というのも、帰国した翌日に東日本大震災が発生し、ブラジルでも「震災のニュースはずっと報道されていた」からだ。仙台に在籍していたマルキーニョス選手がクラブを去ったというニュースもあり、帰国していることを知らない友人らからも心配するメールももらった。また、7歳の息子さんと5歳の娘さんを持つ彼にとっては、家族の理解も欠かせない。
「もちろん私にはクラブとの契約がある。それに、リハビリのために帰国することを許可してもらったことに対して、自分の仕事を全うしないといけない。九州は被災地とは離れていますし、私が戻って元気にプレーすることで、日本全体が震災の被害を受けているわけではないことを、家族や友人に伝えなくてはいけない」
そうした使命感もあって再来日。合流してから徐々に調子を上げ、無事に熊本の一員としてプレーする日を迎えたわけだ。
「サポーターの声援を受けるとアドレナリンが出ます(笑)。ですがそれは、試合に出てプレーしないと生まれない。まだスタートした段階で、チームも私ももっと良くなると思います。毎試合、前のゲームの悪いことを改善して、常にベターになっていかないといけないので、これで満足するということは決してありません」
まだまだ、コンディション的にもチームへのフィットという面でも100%とは言えない状況ではある。だが、そうした向上心を持って取り組むことで、若い選手にも好影響をもたらし、また彼自身のプレーもさらに上向いていくはず。ブラジルの友人らにも伝わるような活躍で、チームを上のステップに導いてほしい。
以上
★【J2日記】のバックナンバーはこちら
2011.05.14 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
一覧へ- natsuyasumi2024
- jwc2024
- 国立20240914
- pari olympic2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグ 2023-24
- はじめてのJリーグ
- 2024天皇杯
- seasonreview2023 Jリーグ1年の振り返り(別ウィンドウで開く)
- シーズン移行の検討
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2023 移籍情報
- 大会概要まとめ
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE