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【J2日記】岐阜:リニューアルされた長良川競技場。変わり行く環境から、選手たちのスケールアップへ寄せる期待(11.05.16)

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試合前は多くのファン・サポーターでにぎわう長良川競技場のサンサンデッキ

昨年はメインスタジアムの岐阜メモリアルセンター長良川競技場が、2012年に開催される「ぎふ清流国体」に向けて改修に入ったため、代替スタジアムとして長良川競技場のすぐ近くにある長良川メドウでホームゲームが行われていました。
そして今年、改修が終了し、リニューアルされた長良川競技場に帰ってきました。最初の印象は、「きれいになったな」くらいで、正直一気に何かが変わったという感じはありませんでした。ただ、試合を重ねていくうちに、居心地がいいというか、やっぱりここがホームだなと思えてきました。

長良川メドウはキャパシティーが限られていることなど、プロの試合を開催する上で難しい部分もありましたが、私個人としては大好きなスタジアムでした。もちろん、自分が岐阜県でサッカーを始めてから、『聖地』として憧れていたことも影響していますが、仮設スタンドの設営があったり、ピッチとスタンドが近く、いい意味でコンパクトで、手作り感があって、アットホームな雰囲気がありました。ヨーロッパの地方の小さな街クラブのスタジアムのような、地域に根付いて、住民に愛されている『味のあるスタジアム』で、私は好きだったのです。だから長良川競技場に戻る時は、これでもっと多くの人が来られるし、応援も鳴り物がOKになって盛り上がると思いましたが、ちょっとだけ寂しい気持ちもありました。

しかし、やっぱり岐阜のホームスタジアムは長良川競技場。開幕戦となった大分戦では、若干の違和感を感じたのですが、徐々にしっくりくるようになりました。
サンサンデッキは多くの店が軒を連ね、ホームとアウェイのサポーターが分け隔てなく交流したり、思い思いの時間を過ごすすばらしい空間だし、バックスタンドからはサポーターの大きな声も太鼓のリズムに合わせて聞こえて来ます。スタンドの座席や通路、手すりもきれいになって、より観戦しやすくなりました。メドウと比べて、記者席が広いのもありがたい(笑)。

そして何よりの変化が大型ビジョン。最近ではここで映像を流せるようになり、よりJリーグらしい演出をしてくれます。試合前のスタメン発表も凝った映像が流れるようになり、試合に向けてのテンションを高めてくれるし、何よりリプレーを流してくれることがありがたい(笑)。リニューアルしたことで、徐々にスタジアムの雰囲気がJリーグらしくなってきたと思いました。プロが使用するにふさわしいスタジアムで、プロの試合を見る。この感覚がしっくりくるようになり、居心地がよくなった要因のように思います。

単純にスタジアムが新しくなったからと言えばそれまでですが、クラブの周辺環境は徐々にJリーグらしく変化しています。Jリーグなので当然ですが、当初は冒頭で話したような手作り感がありました。クラブとしての歴史が浅い分、仕方がありませんでしたが。
ただ、ここで思うのは単純に周りだけが変化してはいけないということです。周りが新しくなっていくのに合わせ、選手たちの意識ももっともっと高くならなければなりません。選手たちが、変わり行く環境にプロとしての刺激を受けながら、より成長していこうとモチベーションを高めることこそが、このスタジアムがリニューアルした本当のメリットだと思います。手作り感のあった時も経験しているからこそ、逆により環境の変化に対する刺激があると思います。
選手たちには、この刺激を力に変えてピッチ上で表現してほしい。よりスケールアップしたプレーをリニューアルされた長良川競技場で見せてほしい。そう思いながら、私はホーム・長良川競技場の記者席に座って、試合を見ています。

以上

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2011.05.13 Reported by 安藤隆人
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