5月11日（水） AFCチャンピオンズリーグ2011 Ｇ大阪 vs 天津（19:00KICK OFF/万博）
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３月１日に開幕した今年のAFCチャンピオンズリーグ・グループリーグの戦いも、いよいよ最終節を迎える。前節の結果により、ガンバ大阪が所属するグループEは最終節を前に全４クラブにグループリーグ突破の可能性が残されている状況。現時点で２位（勝点７）のG大阪は、首位（勝点10）・天津泰達とのホーム戦となるが、その天津とは現時点で得失点差で並んでいることから、このホーム戦に勝てば、グループリーグを首位で突破できる状況にある。

ここまでのG大阪の成績は、２勝１分２敗。08年以降、３年連続してグループリーグの最終節を待たずして突破を決めてきたG大阪にとって、今年の状況はある意味、誤算とも言えるが「これまで最終節前にグループリーグ突破を決めることが多かったが、予選は６試合ですから。逆にペースアップしてラウンド16の戦いに入っていくためにはいい状況だと思う。自力で突破できるというシチュエーションにやりがいを感じている。もう１つのカードのことは関係なく、とにかく自分たちが勝つ試合をすることしか設定していない」と西野朗監督。その言葉にもあるように、選手もまた最終節をホームで戦えること、天津との直接対決で勝てば『首位』を手に入れられるチャンスが残されていることをプラスに捉え、最終節に臨む決意だ。前節のメルボルン戦では、現地で体調不良に見舞われた選手を多く抱えた中での苦しい試合となったが、それでもしぶとく手にした『勝点１』をしっかりとこの一戦に繋げ、４年連続のグループリーグ突破を決めたい。
「難しいことは考えず、とにかく勝つこと。自分たちの手で結果を手に入れられることを前向きに考えて、積極的に勝ちに行く試合をしたい（MF明神智和）」

ポイントになるのは相手の守備をいかにこじ開けるか。前回の対戦ではG大阪のストロングポイントである中盤にしっかりと対応され、思うような攻撃を仕掛けられなかったが、勝つためには当然、点を獲らなければいけない。天津は今節、たとえ引き分けで終わったとしても、１位でのグループリーグ突破が可能だけに、またアウェイ戦だからこそ、より守備への意識を高く備えた戦いを展開することも考えられる。だがその守備力を上回るべく、G大阪らしい攻撃サッカーでゴールを陥れたい。
「前回の対戦もそうでしたが、天津は守るときはしっかり引いて守ってくる。それを崩す難しさは当然あるけど、しっかりと人もボールも動かしてスペースを作り出したいし、お互いの距離感を近くに保つ中での攻撃を考えたい。ただ、先制されるとより守りの意識は強くなるからこそ、自分たちの守備ということにもしっかり注意を払いながら、自分たちのペースで攻撃を仕掛けたい（MF二川孝広）」
「アウェイでは多少萎縮してしまって自分たちのサッカーが出来なかった時間帯もあったけど、今回はホーム戦だし、しっかりみんなで勝ちに行く。（FWイ・グノ）」

今季のG大阪はここまで、リーグ戦を３試合、ACLを５試合と、８つの公式戦を戦ってきたが、そのうち万博記念競技場で行われたホーム戦４試合はいずれも白星で飾っている。そのいい流れをこの天津戦にも繋げ、たくさんのホームサポーターとともにグループリーグ突破を喜びあいたい。

以上


2011.05.10 Reported by 高村美砂