スカパー！生中継 Ch183 後06:50〜
☆totoリーグ
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アウェイ2連戦で勝点4を手にし、北九州のイレブンはホームに戻ってきた。選手たちは今季初勝利や前節熊本との善戦について、特に無失点で切り抜けられたことに自信をみせる。5月8日で29歳になる関光博も「（失点）ゼロが続いているのは良いことだと思う」と話してディフェンス面には手応え。ただ攻撃面では納得はいかず「もっと攻撃に参加しないと」と関自身の攻撃参加が不足していたと話す。実際に熊本戦の北九州のシュート数はわずかに4本で、前戦にほとんどボールを運べていなかった。
その理由の一つは相手の寄せの速さで、前節のレポートにも書いたが、プレッシャーがかかると次の動作への踏み出しが遅れた。今節の水戸もプレッシャーをかけてくる。しかし左サイドから起点をつくる多田高行はチャンスはあると話す。「水戸はテンポ良く繋いでくるけれど、そこで取ったらスペースができるのでチャンスになる」。そこの言葉のとおり、水戸のボール回しを途中でカットし、寄せられる前に素早く繋いでいければ北九州にリズムは生まれるだろう。
一方の水戸は今季、メンバーが大きく入れ替わり若返ったが、ここまで勝点7で6位と好位置をキープしている。開幕戦で京都、中断明けの試合で徳島をそれぞれ2-1で破り、前節・湘南戦もスコアレスドローではあったが多彩な攻撃オプションでゴールに肉薄。強敵から次々と勝点をあげてきている。
水戸の好調を支えている理由の一つは運動量だ。昨季まで水戸に在籍していた北九州・森村昂太は「90分走ってくる。負けないようにしたい」と警戒。「（水戸の）特徴は分かっているのである程度準備はできるが、水戸も自分のことを分かっていると思うので、駆け引きしながらやっていきたい」と話す。多田も「運動量で負けたくない」と強調した。
ともに若返ったチーム同士。攻撃のパターンが出来つつあるが、ゲームの中に入ってしまうと運動量で上回れるかどうかが勝敗のカギとなるかもしれない。もちろんただ走っているだけではゴールは近づいてこないが、積極的なプレス、素早い切り替えやオーバーラップ、そういったところに運動量の多寡が垣間見える。アグレッシブなゲームは時に結果以上の面白さを生む。連休最終日の遅い時間（19:00キックオフ）の試合にはなるが、ぜひ熱戦を目撃してほしい。
ところで関はバースデーゴールについて「チャンスがあれば狙う」と話している。フリーキックでの無回転シュートも北九州の得点源だ。揺れながら落ちるバースデーゴールにも期待したい。
以上
2011.05.07 Reported by 上田真之介
