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【J2:第11節 徳島 vs 京都】プレビュー:構図はおそらく、徳島の組織vs京都の個。徳島は距離感の良いコンパクトな守りでゲームを握りたい。(11.05.08)

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5月8日(日)J2 第11節 徳島 vs 京都(13:00KICK OFF/鳴門大塚チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch182 後00:50〜
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徳島は過去京都に勝ったことがない。2005、2007年のリーグ(J2)で計8回(当時は同一チームと4回対戦する4クール制)挑んだが、戦績は2分6敗。しかもそのうちホームでは4戦全敗と、勝点1すら取らせてもらえなかった。
しかし、今節の対戦においてそうした過去は何の参考にもならないはず。それはもちろん徳島がその後2008年から美濃部直彦監督のもとチーム基盤を継続構築し、その結果として毎年のように成長を遂げているから。また当然のごとく選手もガラリ入れ替わっており、そのことからも前記のような悪い相性など今や全く関係ないと言っていいだろう。

とは言え京都はその頃と変わらず力のあるチーム。今季はまだ組織としての歯車が十分に噛み合っていないようだが、それでも個の能力を見れば局面ではさすがの巧さと強さを披露している。特にディエゴ、ドゥトラ、大木武監督が「シュートは素晴らしいものを持っているのでそこは期待した」と語った中村充孝も含め、アタッカー陣は強引にでも仕掛ける積極性と自らの得意な形へ持ち込める技術を備えていることから、前を向かせてしまうとかなり厄介な存在となろう。僅かでも隙を見せれば決定的な一発の大仕事をされてしまう危険度は非常に高い。

それだけに徳島としては今節、前後をしっかりコンパクトに保った守りが必要となる。ブロックラインの間に不用意なギャップが生まれないよう選手間の距離に細心の注意を払いながら守備対応をしなくては─。実際その重要性はすでに前節の終了間際で痛いほど思い知らされた。大分が投入してきた切り札、技術に優れ前へ仕掛けるのが特徴の前田俊介に空けてしまった中央スペースを突かれてチャンスを作られ、チームはあと数秒のところで2つの勝点を取り損なったのだから。まさに今節へもオーバーラップしてくるシーンだったと言えよう。
いずれにしても徳島には、前を向いて仕掛けられるような場所を与えない、もし仕掛けられたとしても連続したプレッシャーですぐに潰し切ってしまえるだけの良い距離感を維持した守備が不可欠。「あの(追い付かれた)場面、もう少し寄せることが出来ればよかったが」と悔まれる前節を振り返ったディフェンスリーダー三木隆司を中心にチームがそこをどれだけ修正してくるか大いに注目されるところだ。

このように『徳島の組織vs京都の個』という構図になりそうな今節の一戦。GW3連戦の最後だけにどちらも蓄積された疲労はあるだろうが、栃木以外まだどこも波に乗り切れていないリーグの状況を考えれば互いに何としてもここで白星をもぎ取っておきたいだろう。それによって混戦から抜け出す足固めをしっかり行いたいというのがきっと両者の本音に違いない。となれば、激戦は必至。観る者が息を飲むような戦いになると予想される。

そして最後にだが、2007年の両チームの対戦時(最終対戦の46節は除く)、京都のベンチで指揮を取っていたのは他でもない現在徳島を率いる美濃部監督。さらにその時、倉貫一毅、徳重隆明、登尾顕徳、上野秀章、平島崇といった今の徳島を支えるメンバーは皆パープルカラーのシャツに身を包んでいたのである。古巣対決はサッカーの世界ならよくあることだが、やはりこれだけ揃っていれば縁の深さを感じずにはいられない。だからこそ余計にこの一戦には注目しておきたい。

以上


2011.05.07 Reported by 松下英樹
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