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【J2:第10節 大分 vs 徳島】レポート:残り30秒の同点劇。大分が土壇場で徳島に追いつき2−2のドロー。(11.05.05)

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5月4日(水) 2011 J2リーグ戦 第10節
大分 2 - 2 徳島 (13:05/大銀ド/8,829人)
得点者:9' 西弘則(大分)、28' 西嶋弘之(徳島)、41' 佐藤晃大(徳島)、90'+4 チェジョンハン(大分)
スカパー!再放送 Ch183 5/5(木)後06:00〜
totoリーグ
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先制点を奪いながら有利に試合を進められなかった大分と、前半のうちに逆転しながら逃げ切れなかった徳島。互いに課題の残った試合は、アディショナルタイム4分に大分のチェ・ジョンハンが起死回生の同点弾を叩き込み、勝点を分け合った。

連戦に備え、中断期間中から負荷をかけたトレーニングを取り入れ準備をしてきた大分は、序盤から動きが冴えていた。3分には西弘則のキレのあるドリブル突破からのクロスに、チェ・ジョンハンが飛び込み得点を期待させるプレーを披露した。9分には西が混戦からボールを拾い単独突破。相手の寄せが甘いと見るや否や、左足を振りぬき移籍後初ゴールを決めた。

幸先の良い得点で一気に大分にペースが傾くかと思われたが、徳島に焦りはなかった。「ポゼッションをしっかりできた。ボールがしっかりと回っていたし、動かしていればチャンスはあると思っていた」と美濃部直彦監督が振り返ったように、丁寧にパスをつなぎ、大分の隙を探っていた。28分にはロングスローから西嶋弘之の豪快なミドルシュートが炸裂し同点に追いつくと、41分にはエリゼウのオーバーラップから柿谷を経由し、最後は佐藤晃大がネットを揺らした。早い時間帯に失点はした徳島だが、落ち着いた試合運びで2点を返し逆転に成功した。

「リードしてからの後半はカウンターで1点取れればいいと思っていた。守備的ではあったが人数をかけ過ぎて前のめりになり失点するよりはいいと思った」と三木隆司の言葉通り、後半の徳島は無理に攻めることなく、逃げ切りを図った。だが、田坂和昭監督が「賭け」として送り出した前田俊介の投入で流れが変わる。

賭けとは言ったものの、理に適った采配であった。相手のウィークサイドにFWの前田をチャンスメーカーとして起用。ドリブル、パス、キープ力と高次元の武器を持つ前田が指揮官の意図を把握し、攻撃が活性化した。「彼(前田)はキープレーヤー」と宮沢正史が言えば、「シュン(前田)に預ければ何かが起きる気がした」と土岐田洸平。仲間の期待を裏切ることなく、堅固な守備網を引く徳島に立ち向かった。「相手の足が止まっていたので抜ければチャンスだし、ファウルをもらえてもチャンスになるので」と果敢に仕掛け、72分にはスルーパス、85分にはドリブルで決定機をつくった。そして、4分のアディショナルタイムが3分過ぎようとしていたときに、中央突破から宮沢とのパス交換で抜け出し、チェ・ジョンハンの同点ゴールに結びつけた。

「徳島戦の狙いを出せず時間だけが過ぎてしまった。最後は選手の粘りによるものだが、自分たちのサッカーができなかった」と試合後にコメントした田坂監督。思うよな試合内容ではなかったようだが、思い切った賭けで“チャンスメーカー”を発掘した。新境地を開拓したストライカーを今後どのように起用するか楽しみだ。
一方の徳島は8節の水戸戦に続き、試合終了間際に失点。「2−1の状況が続き、もう1点、2点取りにいけばこの試合は勝てていた。どん欲にゴールを狙っていけば、勝つ確率が高くなるということ」と美濃部監督。慎重になり、積極的を欠いた意識改革が必要となる。

以上

2011.05.05 Reported by 柚野真也
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