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【J2:第10節 岡山 vs 栃木】レポート:後半アディショナルタイム、チアゴのゴールで岡山が同点に追いつく。首位キープの栃木だが4連勝は果たせず。(11.05.05)

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5月4日(水) 2011 J2リーグ戦 第10節
岡山 2 - 2 栃木 (14:04/カンスタ/7,323人)
得点者:21' 渡部博文(栃木)、45' 河原和寿(栃木)、55' チアゴ(岡山)、90'+4 チアゴ(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 5/6(金)前06:30〜
totoリーグ
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試合終了後の栃木・松田浩監督の言葉は、理論派で知られる闘将としては珍しく、運命論的だった。「うちはまだ4連勝してはいけないということだったのかもしれない」。もちろん、こう付けくわえている。「ただ、10人になっても勝点1を取れたことは考えていく必要があると思うし、この後の立ち居振る舞いが大事だと思う」。

岡山は桃太郎チャントで全勝首位の栃木を迎え、ビッグフラッグも登場。GW連戦にふさわしい晴れやかな空気だったが、そこには闘志がみなぎっていた。立ち上がりの失点を防ぎたい岡山は、リカルド ロボを徹底マーク。時には数人がかりで対応するが、主導権を握る栃木のボールは、前線で細かくつながれ、よく動いた。

開始早々には、ロボからのパスを受けた水沼宏太が、河原和寿へ柔らかなクロスを送る。また、ゴールキックからロボ、パウリーニョに渡ってシュートチャンスを引き出すなど、狭いスペースやサイドチェンジを使って効果的に岡山を追い詰めていく。岡山はボランチ・竹田忠嗣、最終ラインの後藤圭太、ストヤノフ、近藤徹志が身体を張っていたが、前半は守備に追われ、攻撃まで至らなかった印象だ。前半岡山の攻撃面で唯一、機能していたのは金民均だろうか。中央で相手を引きつけ、ゴールに向かう姿勢があった。

先制点は21分、栃木。CKからDF渡部博文がヘディングで決めたJ初ゴール。さらに前半45分、CKのこぼれ球をペナルティーエリアの外、渋いポジショニングの河原が決めた技ありゴールで2点目を決めた。つまり岡山はセットプレーから2失点した。後半になると岡山は、チアゴ、臼井仁志のコンビを投入。55分、ストヤノフのFKをチアゴが右足で決めて1点を返す。「イリアンからのチアゴ」は、岡山ファンが早くその目で見たかったゴールシーンだ。72分には栃木が退場者を出し、その後は岡山の反撃の時間に。そして後半アディショナルタイムには、シュートのこぼれ球をチアゴが左足でネットに突き刺した。身長192cmのFWは両足でこのゲームをイーブンにした。

2点ビハインドから同点に追いついた岡山。その要因を聞かれた影山雅永監督は、「もう追いつくしかない、とプレーがシンプルになったこと、その気持ちの強さ」と分析した。ゴールを決めたチアゴは、「追いついた!という事実を、応援してくれている人たちと分かち合いたかった」とサポーターの元に走り寄った。

栃木の攻撃面での課題は、主導権を握り、執拗な守備を交わす力を持ちながらも、相手を崩してゴールを奪えなかったこと。岡山の課題は、ボールをキープ出来なかったこと、後方からのフィードが前線にいい形でつながらなかったことだ。また、「中央からサイドに振り、サイドから繰り返しやるというパンチの効いたゴール前の攻撃が出来なかった」(影山監督)。岡山に関して、ストヤノフは「みんな妙にせかせかとプレーしている」と言い、金民均は「ゲーム中、『ゆっくり』という日本語をよく使う。もっと落ち着いて、という意味」と、2人揃って同じことを言っている。

GW連戦の最後のゲームは4日後の日曜に迫っている。栃木はホームで横浜FCに、岡山はアウェイで草津戦に挑む。

以上

2011.05.05 Reported by 尾原千明
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