5月4日(水)J2 第10節 千葉 vs 愛媛(14:00KICK OFF/フクアリ)
スカパー!生中継 Ch181 後01:50〜
☆totoリーグ
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2試合連続(開幕戦の北九州戦、第8節F東京戦)で3−0のスコアで勝ち、上々のスタートダッシュとなったかに見えた千葉。だが、前節(第9節徳島戦)は0−1で敗れた。
無得点に終わった攻撃には次の要因がある。
第一に、開幕からの2試合で3得点2アシストと大活躍だったFWオーロイが、試合前のウォーミングアップ中に負傷箇所を悪化させて急遽欠場したこと。次に、強風のためボールコントロールが思うようにならなかったこと。
確かに前もってわかっていた負傷や出場停止による欠場とは違い、前節のオーロイの欠場は試合直前で事前の準備が足りなかったことはわかる。だが、長いシーズンにはオーロイ欠場の試合も当然ありえるわけで、それがこのタイミングだった。また、千葉はターゲットになるオーロイがいないのだから、風の影響を大きく受けるロングパスやロングスローを控える攻撃で得点を狙いたかった。しかし、早めにサイドのスペースを突いても、そこから前や中央ではなく横や後ろへのパスが多くなり、徳島の選手に帰陣する時間の余裕を与えてしまった。結果的にゴール前中央を厚くガッチリと守られ、守備網を破ってのシュートではなく遠目からのシュートが増えて、決定機を多く作れなかった。
千葉は「オーロイがいなければ千葉は勝てない。点が取れない」とは言われたくないはず。だが、前節の攻撃では周囲から何を言われても仕方がない。だからこそ、今節は千葉の攻撃が『オーロイ頼み』ではないことを証明しなければいけない。もちろんオーロイにも得点やアシストで活躍してほしいが、他の選手は「オーロイが絡まなくても得点できるんだ」と奮起し、バリエーション豊かな攻撃での得点を見せてほしい。それがいつまでたってもできないようであれば、J1復帰は難しくなる。
対する愛媛は、開幕戦は札幌に2−0(得点者はFWジョジマール、MF赤井秀一)、第8節は東京Vに2−1(愛媛の得点者はFW齋藤学、ジョジマール=PK)と勝利した。千葉と同様に連勝で前節(第9節北九州戦)に臨んだが、北九州にサイドを起点に攻められ、ディフェンスラインが下がってしまって苦戦。ラインの押し上げができないことで攻撃も機能せず、0−3で敗れた。昨季の愛媛の失点数は柏の24に次ぐ34(福岡、東京Vと同数)と少なく、守備力には定評がある。今季も2試合連続無失点と守備は練習の成果が出ていただけに、前節の3失点はショッキングな結果だ。
それだけに、今節の愛媛は前線からディフェンスラインまでをコンパクトに保ち、穴のない守備を目指してくるだろう。2003年から昨季まで千葉に在籍したDF池田昇平も、無失点の活躍を願ってフクダ電子アリーナにやってくるはずだ。千葉は効果的なフリーランニングや前線への飛び出しで愛媛の守備陣を揺さぶり、素早くフィニッシュに持ち込みたい。
だが、得点を意識するあまり、今季の千葉のベースである隙のないゾーン守備をおろそかにしてはならない。前節はボールを保持していた時に集中力を欠いてボールを奪われ、ファウルでPKを招いた。攻撃している時、そしてボール保持の時こそ守備に気をつけたい。
『J1復帰』を達成するには、ここでしっかりと仕切り直すことが必要だ。誰がピッチに立ってもお互いの良さを生かす最善の判断、的確なプレーで、勝点3を獲得してほしい。
以上
2011.05.03 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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