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【 AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 上海】プレビュー:守備を固める上海を焦れることなく崩せるか。鹿島は、復活したサイドからの崩しで勝機をうかがう(11.05.02)

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5月3日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 上海(15:00KICK OFF/国立)
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先日のJリーグでようやく初勝利をあげた鹿島アントラーズ。次の試合はまたアジアへと舞台を移す。ここで勝利すれば、グループリーグ突破の可能性を大きくたぐり寄せる重要な戦いだ。

対戦相手は上海申花。現在、Hグループ内では最下位の4位に沈み、勝利しなければ敗退を余儀なくされる立場に追い込まれている。不振の理由はその得点力不足だろう。4試合でわずかに3ゴール。昨季、中国スーパーリーグで20点をあげ得点王を獲得したエースFWのRiascosが1得点と鳴かず飛ばずでは、苦しい戦いを強いられるのも致し方ないところか。鹿島としては相手FWの一発に十分に警戒しながら、攻撃を仕掛けていく必要があるだろう。

DFリーダーの岩政大樹は、攻めるときも守備バランスまで崩す必要性はないと指摘する。
「後ろが焦れないようにしないといけないですね。横浜FMとやったときは、点が入らなくて後ろが3枚になることがあった。みんなが勝手なことをやり出すとチームが同じ方向を向けなくなる」
思い出すのは昨年のAFCチャンピオンズリーグ。ラウンド16の戦いで浦項スティーラーズと対戦した鹿島は、スローインからのマークミスから先制されると、なかなか相手の守備を崩せず、焦れた選手が持ち場を離れてしまうなど、チーム全体が気持ちを統一して戦うことができなかった。アディショナルタイムにゴールをあげ奇跡のような劇的な勝利をいくつもあげてきた鹿島にしては珍しく、なんの気運も感じさせずに敗れ去ってしまったことで記憶に残る一戦だ。

いま現在、鹿島は決定力不足に悩まされている。
「FWとゴール数を争っている」とDF陣の伊野波雅彦が不敵な笑みを浮かべるように、公式戦でFW陣があげたゴール数が3(興梠慎三、大迫勇也、田代有三がそれぞれ1)であるのに対し、DF陣は4(岩政大樹×2、中田浩二と伊野波雅彦が1)が上回っている。チーム得点王も2ゴールの岩政であり「簡単には譲りませんよ」とニヤリ。FWは悔しさを噛みしめる状況が続いているのだ。

とはいえ、決定力不足はFWだけの問題ではない。自陣深くに引いた相手を崩しきれない試合が続いているが、それは「彼らが取れないのは周りの責任でもある」(岩政)というようにチーム全体の問題だ。上海も同じように引いて来ることが予想されるため、いかにして崩すかが問われる試合となるだろう。
ただ、その大問題に対する解決の糸口が、4月29日に行われた福岡戦でぼんやりと見えてきた。西大伍が右サイドバックに入ったことにより、ショートパスでの組み立てがスムーズになったからだ。2列目の野沢拓也やサイドに開いたFWなどとトライアングルを作り、相手を集めたところで裏へ抜け出したり、逆サイドへサイドチェンジを行ったり、さまざまな攻撃パターンが生まれてきた。
それでも西自身の評価は辛い。
「50点くらいじゃないですか。まだまだ全然です。もっと良いプレーを見せられると思う」
西が入ったことで、新井場徹も本職の左サイドに戻ることができる。アレックスが怪我をしてしまったことは残念だが、昨季途中まで鹿島の武器だった両翼の攻撃力が戻ってきそうだ。引いた相手を崩すオプションとしても期待される。

もし、鹿島が上海に勝利し、水原もシドニーに勝つとその2チームが勝点を9までのばし、3位のシドニーは勝点5のままとなるので、ラウンド16進出が決定する。負ければ混戦となってしまうだけに、なんとしても勝点3を手に入れたい。

以上

2011.05.02 Reported by 田中滋
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