本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2日記】横浜FC:横浜FCを救った男、ルーキー荒堀謙次に手荒い祝福(11.05.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

手荒い祝福を受けた荒堀謙次選手。

4月30日に行われた神奈川ダービーとなる対湘南戦。それまで、チームの歯車がうまく噛み合ってなく2連敗して迎えた、首位とのアウェイゲームでした。その難しい試合で横浜FCを元気づけ、勝利への流れを作った選手は、間違いなく開始38秒でゴールを奪ったルーキー荒堀謙次です。荒堀は、このゴールシーンだけでなく、90分を通して攻守にわたって積極的に貢献し、後半には左サイドのタッチライン際の1対1で何度も抜き去る姿をサポーターの目に焼き付けました。

試合が終わった後のミックスゾーン。多くの記者は荒堀選手の元に駆けつけましたが、その横を通るスタッフや他の選手は、やや手荒い祝福をしていました。
最初は一緒にインタビューに応じていた佐藤謙介選手。コンビネーションの手応えの良さを言いながらも、「今日のヒーローは浮かれているんで、あまりいいこと言わないでください」とチクリ。
次に、芝田貴臣コーチが通り掛かります。「こいつ、今が人生の最高潮だから、今だけ聞いてあげてください」と言うと、荒堀は「今まで落ちてたから、まだ上がれる」と応戦。さらに、以下のようなやりとりがありました。

藤田祥史「おまえ調子乗るな」
荒堀「すみません」
藤田「最初で最後だからな」
荒堀「(そう言えるのも)今のうちやで」

高地系治「おまえ、1年分話しておけよ」
荒堀「系治さん、今のうち」
高地「ちゃんと話せよ」
荒堀「OKです」

そして、同じように荒堀選手をいじっていた難波宏明選手は、昔の自分の姿を思い出しました。横浜FCがJ2優勝を果たした2006年シーズン、当時特別指定選手だった難波選手は、9月28日に国立競技場で行われた仙台戦で途中出場し、試合を決める豪快なヘディングシュートを入れました。
「その時、山口さんや城さん、カズさん(三浦知良)に、『調子に乗るなよ』って言われました」(難波)
その翌年、難波選手は横浜FCと契約し、それ以来横浜FCの中心選手となりました。この試合の荒堀選手の姿は、その時の難波選手に重なります。大事なのは、1回の成功に甘えるのではなく、それを続けること。プロで長年やってきた選手はその大事さを教えています。荒堀選手自身も、「次が大事」と気を引き締めていました。岸野靖之監督も「ものおじしない」と評価する荒堀選手の今後の活躍に期待です。

【J2日記】のバックナンバーはこちら

以上

2011.05.01 Reported by 松尾真一郎
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】