4月29日(金)J1 第8節 C大阪 vs 新潟(15:00KICK OFF/金鳥スタ)
スカパー!生中継 Ch182 後02:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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昨シーズンのオープン後、リーグ戦6勝2分。2010年のJ1で3位という輝かしい成績を残した舞台、C大阪の新ホーム、キンチョウスタジアム。スタンドとの距離が近く、C大阪の応援がさらに迫力を増し、レヴィー・クルピ監督がいつも言う「圧力鍋」のような場所である。2011年J1第8節新潟戦にて、C大阪はようやく、その「聖地」にて、今季初めてJ1ホームゲームを戦う。
リーグ戦2試合では、1分1敗。開幕戦でG大阪との大阪ダービーに競り負けたあと、東日本大震災による中断期間を経て、再開初戦、4月24日に行われた山形とのアウェイ戦では、0−0のスコアレスドロー。ACLの韓国での全北戦から中3日で臨む強行軍でも、終始主導権を握り、多くの決定機を作っていたが、「決めきれる実力がなかった」(レヴィー・クルピ監督)。まだ序盤とはいえ、勝点1はいいスタートとは言えず、「本当はこの2試合で勝点6ないしは4は欲しかった」と主将の茂庭照幸。ここから上位へのし上がっていくためにも、このゴールデンウィーク最初の試合は、C大阪にとって絶対に落とせない、大事な一戦になる。
その山形戦はじめ、全北とのアウェイ戦でも露呈した決定力不足。「後ろはしっかり失点ゼロで抑えれば負けはしない」(藤本康太)という意識のもと、守備陣は安定感が徐々に増してきている。だからこそ、チームの目標であり、課題は明確。ゴールを奪うことだ。指揮官は特に、乾貴士ら3シャドーに対して「点を取るという結果を出すことを、1人1人が責任感を持たないといけない」と厳しく要求している。
それでも、前述のように、山形戦では乾貴士、清武弘嗣らがワンツーを巧みに使うなど、C大阪らしい「見ていて楽しい」細かなパスワークで相手守備網を崩すシーンが多々見られ、途中出場の倉田秋も2度の決定機を迎えるなど、ゴールには限りなく近づいている。「あそこは決めないといけなかった」と山形戦後に悔しさをにじませた倉田も、「この悔しさというのが、こういうところで決めないとダメというのが、まだ(リーグ戦の)最初のうちにわかったので、この悔しさをばねにして、次はゴールを取りたい」と、リベンジを誓っている。
相手の新潟は1勝1分で現在2位タイにつける好調なスタートを切ったチームだが、「いい選手も多いし、攻撃的にも能力のある選手もいる。まず守備からしっかりと入って戦いたい。そのうえで、ボールポゼッションをして、ゴールを狙うことが、まず次の試合では大事」と中後雅喜。チョ ヨンチョル、ミシェウ、ブルーノ ロペスらを揃え、今季も侮れない力を持つ相手を警戒しつつ、C大阪らしいサッカーで、この勝負に真っ向から挑む。
ちなみに、リーグ戦でC大阪は新潟を相手に、6勝3分3敗と分がよく、J1では1敗しかしていない。最近も5勝2分けと7戦負けなし。昨年もホームで行われた第25節では、丸橋祐介のJ1初ゴールで2−1と競り勝っている。相性のよい相手に、不敗神話の続くスタジアム。そして、J1リーグ戦を待ち焦がれた大勢のC大阪サポーターの前での試合。イレブンは燃えないわけにはいかないだろう。「(リーグ戦初勝利は)ホーム開幕までお預けしていたと思えばいいのかなと」、茂庭は山形戦後、気持ちを切り替えるべく、前を向いていた。その思いを形にするには、とにかくゴールが欲しいC大阪。昨年最終節のゴールラッシュと歓喜がよみがえるような試合を、今一度期待したい。
以上
2011.04.28 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
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