そうした決意のもと、G大阪がAFCチャンピオンズリーグ・天津泰達戦を戦うためアウェイの地に乗り込んだのは震災から2日後のこと。その試合を含めてG大阪は中断期間中、ACLを3試合と「より本番に近い意識でゲーム勘を養うため(西野監督)」の練習試合を週1〜2回のペースで戦ってきた。3月27日に行われた神戸とのチャリティマッチでは、全選手による募金活動やチャリティーグッズの販売を実施。それ以外でもチャリティーオークションやホームタウンでの募金活動など、「自分たちにできること」を積極的に行い、4月11日にはそれらの活動を通して集まった35,917,867円を日本赤十字社へ寄付した。
また、宮城県塩竈(しおがま)市出身のMF佐々木勇人はオフだった4月10日、持ちうる限りのサッカー用品を手に山形まで空路で、そこからは陸路で仙台の地へ。前述のチャリティーマッチでは先制ゴールを決め、被災地へ力強い“メッセージ”を送っていた佐々木だが、この日も、被災地の子どもたちと一緒にボールを蹴るなどして交流を図った。
「目の当たりにした被災地の状況は想像を超えていた。これからも自分にできることを継続的にやっていきたい(佐々木)」
G大阪はJリーグ再開より一足早く20日、ACL・グループステージ突破に向けた正念場の一戦、ホームでの済州戦を戦う。その一戦を皮切りに再開後のJリーグでも「プロサッカー選手として全力でサッカーをすることが僕らの使命」と語ったMF遠藤保仁の言葉に代表される“想い”を、ピッチで存分に発揮してくれるに違いない。
●再開に向けて 明神智和選手コメント
「ACL、Jリーグとともに白星発進した今季ですが、そこから約1カ月半の中断があってのJリーグ再開ですから。その間にACLのグループステージを2試合戦ったとはいえ(明日のホーム・済州戦を含めると3試合)、ある意味“仕切り直し”という感覚ですが、3月の開幕戦に比べると不安より期待が大きい。それはこの中断期間に、いい準備をすることができたし、チームとしてもレベルアップを図ることができたから。ここから先は過密日程になるけれど、それをいい形で結果に繋げていきたいし、スタートダッシュを図ることで波に乗っていきたいと思う。もちろん、内容も大事だけど、まずはポイントをしっかりと積み上げていくこと。それを相乗効果にしながら、徐々にガンバらしいサッカーを見せていきたい」
●再開後のスケジュール
■第7節
4月24日(日)J1 第7節 広島 vs G大阪(13:00KICK OFF/広島ビ)
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■第8節
4月29日(金)J1 第8節 G大阪 vs 山形(18:00KICK OFF/万博)
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以上
2011.04.19 Reported by 高村美砂