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【 AFCチャンピオンズリーグ2011 シドニ vs 鹿島】プレビュー:鹿島にとっては3年ぶりのオーストラリア。シドニーFCとの対戦に備え韓国から直接乗り込み全力で挑む!(11.04.13)

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4月13日(水) AFCチャンピオンズリーグ2011 シドニ vs 鹿島(19:00KICK OFF/シドニー)
試合速報ホームゲームチケット情報ACL特集
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3月2日、上海申花との一戦で幕開けした鹿島のACLは震災の影響で日程が変更され、アウェイの試合が3戦続いたあとにホームでの3連戦という変則的なものとなった。そして上海申花、水原三星に続き、今回敵地で対戦するのはシドニーFC。かつて三浦知良も在籍したことがあるAリーグの名門チームだ。
現在、Aリーグの10-11シーズンが終了し、レギュラーシーズンはオフ中のシドニーFCだが、逆に言えばACLにすべてを賭けてくる。現在、勝点5でグループHの首位に立つ水原三星の独走を許さないためにも、勝点2で並ぶ鹿島とシドニーFCの両者にとって、負けるわけにはいかない試合だ。

シドニーFCが基本とするフォーメーションは4-2-3-1。中心選手は#10のNick Carleと#9のBruno Cazarine Constantinoだ。188cm、84kgという屈強で高さのあるBrunoへのロングパスやくさびのパスから攻撃が展開され、左利きのテクニシャンであるNick Carleがパスの供給役をこなす。しかし、そのNick Carleは今回の試合では負傷により試合に出られないことが、Vitezslav Lavicka監督の口から明かされた。「若い有望な選手が何人かいるので、そのなかから決めたいと思う」と、若手選手に期待を寄せたが、シドニーFCには大きな痛手だろう。他にも水原戦、上海戦とともにFW登録で出場しているDavid Williamsも欠場すると見込まれる。

ただ、そのことが、対応をより難しくする可能性も高い。中盤を省略し、割り切ったサッカーで長身FWにロングボールを放り込まれれば、ヘディングの強さには定評がある岩政大樹と言えど対応は難しくなる。審判によっては、背後からの競り合いに対し厳しくファウルを取る場合もあり、状況に合わせた戦い方が求められるだろう。
ボランチに入る青木剛は「トップに入った瞬間の挟み込みと、中盤が受けに来るので、そこに対する動きを徹底したい」と、自らの役割がより重要になることを認識していた。センターバックに入る岩政や中田浩二だけでなく、青木ら、他の選手がどれだけ気を遣いながら戦えるかが鍵を握るだろう。

また、ピッチの状態も試合に大きく影響しそうだ。
「オーストラリアでプレーする以上、ピッチの状態を最高に持っていくことは難しい」
ホームチームの主将であるStuart Musialikがこうコメントしたように、相手選手にとっても芝の状態は芳しくない。芝が禿げている場所こそ無いものの、小さな株に分かれており、細かなイレギュラーが予想される。硬いピッチだった水原とは打って変わり柔らかく、ゴール前はボコボコの状態だった。「ドリブルは難しそう」(興梠慎三)と言う通り、ショートパスやドリブルでゲームをつくる鹿島にとって、より厳しい環境と言えるだろう。

ただし、08年シーズンにアデレード・ユナイテッドに敗れて以来、鹿島の選手たちも多くの経験を積んだ。大型選手との対戦経験をこなし「対処の仕方はわかってる」(興梠)という。
「今日も帰って対策をやるし、それをしっかりやればいい。うちは経験のあるチームやし。いままで勝ってないけれど、まだすべてにおいて取り戻せる。明日は勝点3をとることに集中したい」
3年前、試合に出ることができなかった新井場徹は、勝って帰ることに集中していた。
シドニーFCの左サイドバックに入ると予想されるScott Jamiesonは、かつてアデレードに在籍し鹿島から勝利をあげている。まだ22歳と若いながら、セットプレーをすべて任されるほどキックには非凡なものを持つだけに、同サイドの主導権を新井場が握れば、彼の左足も沈黙するだろう。

変則的なアウェイ3連戦もこれで最後。ここを乗り切ればホーム(とはいえカシマスタジアムではなく国立競技場だが)での戦いが待っている。ただし、こうしたスケジュールで試合が滞りなく行えるのも、シドニーFCがホームとアウェイの対戦順を入れ替えることに承諾してくれたからこそ。Vitezslav Lavicka監督は、被災した人たちへの弔いの言葉だけでなく、震災に心を痛める鹿島の選手たちも気遣ってくれた。選手たちも、その温かいホスピタリティに全力で応えるつもりだ。
「僕たちは日本を離れていますけど、ここに来たのは遊びに来たわけでもないし、逃げに来たわけでもありません。応援に来れない人たちのためにも、夢や希望、生きる道を与えるためにも、ここで僕たちが必ず勝つという強い気持ちを持って戦うことに、チームが一丸となっています」
鹿島を代表して会見に臨んだ野沢拓也は、言葉を選びながら自分の思いを精一杯メディアに伝えた。いまだ公式戦未勝利の鹿島だが、チームの雰囲気はとてもいい。

以上

2011.04.12 Reported by 田中滋
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