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【J2日記】水戸:茨城に届いた『サッカーのチカラ』(11.03.24)

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(C)佐藤拓也

香川県から届いた物資を荷降ろしする本間幸司選手。クラブスタッフと連係を取りながら、スムーズに作業をしていた。

(C)佐藤拓也

作業終了後、ボランティアスタッフと握手を交わした本間幸司選手。「これから応援しますね!」と声をかけられていました。

(C)佐藤拓也

茨城に届いた支援物資。「こんなに多くの支援物資が届くんですね」と本間幸司選手は驚いていました。ここから茨城県各所に配布されることとなります。

(C)佐藤拓也

名古屋サポーターのメッセージ付きの支援物資。「LOVE」注入されました!

(C)佐藤拓也

こちらも名古屋サポーターからの熱いメッセージが入っていました。茨城復興へ力強い言葉をもらいました。

(C)佐藤拓也

名古屋サポーターからのメッセージ、1つ1つに目を通す本間幸司選手。「本当に素晴らしいこと」と感動しきりでした。

(C)佐藤拓也

ここにある段ボールすべてにメッセージが書き込まれてありました。本当にありがとうございます!! 勇気をもらいました。

3月23日、水戸は茨城県立スポーツセンターにて、災害支援物資の搬入・搬出の手伝いを行った。このセンターには全国各地からの支援物資が集まり、そして茨城県市町村へ運搬されていく、いわば茨城県の支援物資の物流拠点としての機能を果たしている。この日は約10時間かけて届いた香川県からの支援物資を荷降ろしし、センター内に運び、整理するのが主な作業であった。

水戸は震災後、茨城県社会福祉協議会の災害ボランティアに登録。今回がはじめてのボランティア活動であった。沼田邦郎社長をはじめ、フロントスタッフ5人、そして選手からは現在唯一水戸に残っている本間幸司が参加。約3時間かけて、10トントラック2台分の荷物を運び出した。

「震災があった翌日から選手同士で『もうサッカーどころではない。復興のための活動をしたい』と話し合っていました。でも、自分たちの安全の確保もままならず、なかなか現実になりませんでした。でも、今回やっとこういう活動ができて、うれしかったです。ちょっとは役に立てたのかなと。どんどんやっていきたいという気持ちがあります」と本間はうれしそうな表情で語った。

茨城県日立市出身で、現在も水戸でプレーをする本間。それだけに茨城に対して、強い思い入れがあるという。「どんなことがあっても、茨城から離れようという気持ちはなかったですね。日立市をはじめとする県北部は被害が大きく、まだ辛い思いをしている人が多い。そういう人のことを考えると、こういう活動をするのは当たり前のこと」。本間は強い口調で言い切った。茨城県は民放テレビ局の支局がないこともあり、震災後の茨城県の被害の様子が全国放送で流れることは稀であった。それゆえ、本間は「茨城は被災地だと思われていないんだと思っていた」と言う。しかし、この日届いた多くの支援物資を見て、「そんなことはなかったですね。これだけたくさんの物資が届くなんて…茨城は忘れられてなかったんですね。非常に心強いです。復興に向けて頑張ろうという気持ちがより一層強くなりました」と目を輝かせた。

そして、本間は『サッカーのチカラ』を目の当たりにする。

「うわ、これ、すごいですね」

それまで手際よく作業をしていた本間の足が止まった。
目の前には飲料水が詰まった段ボールの山。よく見ると、「名古屋グランパスサポーター」からのメッセージが書き込まれた段ボールが重ねてあったのだ。数日前、約10名の名古屋サポーターが直接運びに来たという。感極まる思いを抑えながら本間は1つ1つじっくり目を通し、こう口にした。

「サッカーの素晴らしさを感じました。本当にすごいことだと思います。会ったことのない人だけど、心が通じている。こういう思いがすごく支えになります」

本間だけでなく、その場にいたすべての人の胸が熱くなったことは言うまでもない。無論、筆者もだ。サッカーの素晴らしさを感じざるを得なかった。

茨城に届いた『サッカーのチカラ』。これから県内各所に配布されることとなる。いまだに苦しむ多くの被災者の心を潤してくれることだろう。チカラをひとつに。『茨城復興』に向け、最高の勇気と希望をもらった。

以上

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2011.03.24 Reported by 佐藤拓也
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