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【J2日記】京都:それぞれの思い〜『関西が一つになって』松井大輔編〜(11.03.22)

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(C)武田賢宗

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3月21日に行われた京都市・イオンモール京都ハナでの東日本大地震への募金活動。現在はグルノーブル(フランス)に所属し、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」(3/29(火)@長居)の日本代表として戦うため日本に戻っていたクラブOBの松井大輔選手も急きょ、この募金活動に参加。活動後、囲み取材に応じた。

●松井大輔選手
「被災地の人たちのことを思って活動をやることが一番大事ですし、募金してくださった方に感謝したい。このお金がしっかりした形で東北・関東の被災した方々に送られることを期待をしています。まだいろんなことを考えているところで、今考えているのは、関西でどれだけ元気を出せるかというか、サッカークラブ、野球の球団含め、関西で何かできないかということを試行錯誤しています。いろんな人に話して、自分が発信源でなくてもいいし、関西から日本を支えていけるような形を取れればいいなと思っているところです。それが実現してくれることを願っているし、それを今から知人なり、いろんな人に呼び掛けていこうかなとは思っています。これが第一歩になってくると思うから、できればそういうことを持続的にできればと思っています」

Q:野球と言えば、阪神やオリックスがあるが、誰かと連絡をとったりとかは…?
「今のところの成果はないですけど(連絡をしている)。具体的には今すぐとはならなくても、何かの形にすることが大事だと思う。東京、関東では電力の不足だったり、物資が不足している問題がある。色々と苦しくなってきた時に、関西含め西日本から発信し呼びかけることで、日本が経済的に苦しくなるかもしれない時に支えになっていかなくてはいけないんじゃないかと。活気づくきっかけをうまく作ることができればいいと思う。それがサッカーなり、野球なり、いろんな派閥があるかもしれないが、そういのを取り除いてみんな一丸となってやる時が今、この時期なんじゃないかなと思う。いろんなしがらみがあると思いますけど、そういうものはなくして、今は一致団結というか、一つになってほしいなとは思います」

Q:地震の情報はどこで?
「試合に行く前の時で、試合に行くバスの中で友達から『地震があったよ』って。日本ではよく地震があるので、いつものことかなと受け止めてたんですけど、津波とか、そういう状況を見て、すごいびっくりしました。本当に起こっていることなのかとすごく驚いたし、映像を見たフランスの友達などがすごい心配してくれて。募金活動とか、義援金とかも集まっていると聞いて、これがずっと続いて早く復興のためになることを願っているので、そのために今できることをちょっとでも…。そのために早く帰って来たし、そういう話し合いがもたれて、いろんなアイデアがあると思うので、誰が始めてもいいと思うし、それをやっていけたらなと思っています」

Q:たとえば、どんなアイデアがあると思いますか?
「持続的にアイデアを出していかなくてはというのはあると思いますけど。今、自分が考えているのは、関西で何かできないか、というのが一番大きな問題だと思う。それを一つ、話し合いというか、きっかけになれればいいなと思います」

Q:自身の職業であるサッカーで元気になってもらうとか、そういう力について感じたり、そういうことでありませんか?
「サッカーを通じて、またスポーツを通じて、ちょっとでも見てる人を楽しませたりだとか、感動してもらうことができたり、僕はやっている身なので、よくわからないですけど。何か見えない力が働いて、みんなが元気になってくれるんであれば、ちょっとでも元気になってくれるんであれば、グラウンドに立ちたいなと思います。また、グラウンドの外ででも、こういう形で、こういうことをできることがうれしく思うし、そういうものが必要な時期だと思う。続けることが大事だと思います」

Q:昨年のW杯で日本の多くの方が、サッカーで感じるところがあったと思いますが…。
「みんなに、『力を与えてくれた』と言われることもありますけど。そういうふうに言われる試合ができること、またそういう環境にいられたことに感謝したいと思うが、自分一人の力ではないので。そういう意味で、チームが一つになってのことだし、サッカーという、日本代表というチーム力だと思います。それをまた、(今度は)関西から発信という形でできればいいなと思います」

松井大輔はまず、関西が一つにまとまることを考えている。出身である関西のプロスポーツ界のまとまり、そこから関西の活気が大きく広がっていくことを望んでいる。そのために何ができるか、試行錯誤と心情を吐露したが、それが彼の中で始まっているようだ。
昨年のW杯で日本代表が一つにまとまり力を発揮した経験からか、一人一人の力がまとまって一つのチームになり、それが大きな力になることを肌身で感じ、それをさらに関西という枠まで広げて考えている様にも感じる。
3/26(土)の西京極、3/29(火)の長居でのチャリティーマッチは、関東での試合が難しいという状況の中での関西開催。だからこそ、余計に松井は、関西が一つになって、と口にしたのかもしれない。

募金活動を終えてコメントしてくれた鈴木慎吾(詳細はこちらから)と松井大輔。それぞれの思いではあるが、その根にあるのは、復興のために何ができるか、何をしなくてはいけないか、というところにあるのは間違いないはずだ。
復興へのお手伝いというにはまだ小さい一歩かもしれないが、選手たちはそれぞれの思いを抱きつつ、確実に、自分にできることをやろうとしている。

以上

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2011.03.22 Reported by 武田賢宗
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