3月16日（水）AFCチャンピオンズリーグ2011 山東 vs Ｃ大阪（16:30KICK OFF/山東）
☆試合速報 | チケット情報 | ACL特集
----------
【会見冒頭、司会者の挨拶】
ご来賓の皆様、マスコミの皆様、こんにちは。ただいまより、ＡＣＬ山東魯能vsＣ大阪のチーム記者会見が始まります。今日は両チームの選手、監督にお越しいただき、本当にありがとうございます。皆様ご存じの通り、3月11日、日本では大変深刻な大地震と津波が発生しました。最近でも中国の雲南省でマグニチュード５．８の地震も発生しています。ここで、私は、ＡＣＬ済南市組委員会を代表して、今回の被害者の方々、日本国民の皆様、そしてＣ大阪と、中国雲南省の方々に哀悼の意を表したいと思います。続きまして、Ｃ大阪のレヴィークルピ監督、山東魯能のブランコ・イバンコビッチ監督に、この試合に向けてのご挨拶をお願いします。

●レヴィークルピ監督（Ｃ大阪）
「みなさん、こんにちは。こういった、日本にとって非常にデリケートな時期に、試合をするということで、非常に複雑な思いがあります。まずは、中国の皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。というのは、昨日こちらに来てから、多くの方々に、『日本はどうですか？』と非常に心配していただき、励ましの言葉をいただきました。あるいは、中国政府を含めて、非常に多くの国々から支援、協力をするということを言っていただき、日本の被災者の方々は本当にありがたく思っていると思います。ただし、今回我々はこの済南までやってきて、明日ＡＣＬの試合を戦うわけですが、我々としては被災者の方々を励ますためにも、全力で戦い、もし勝利を収めることができれば、被災者の方々にも喜んでもらえるのではないかと思っています。私はブラジル人ですが、日本人というのは１つの大きな精神力を持っています。それを私は『頑張れスピリッツ』という言葉で、日本語を覚えましたが、どんなに苦しいことがあっても、決してあきらめないで、我慢強く耐え抜いていく、そういう忍耐力が、日本の国民にはありますので、私は近いうちに、日本の国民、あるいは日本の国は、必ず復興を遂げると確信しています」

●ブランコ・イバンコビッチ監督（山東魯能）
「今回は大地震と津波で非常に大変な時期に、日本からＣ大阪に来ていただき、本当にありがとうございます。我々としても、もちろんベストを尽くして頑張りたいと思います。もちろん、日本のＣ大阪の監督さんをはじめ、経験豊富な方々だと思いますが、我々も全力を尽くして、ぜひこの試合で勝利したいと思います」

【質疑応答】
Ｑ：山東魯能のブランコ・イバンコビッチ監督に質問です。前回の試合（ＡＣＬ緒戦）では敗れましたが、チームへの影響は？
●ブランコ・イバンコビッチ監督（山東魯能）
「前回の敗北は大変残念でした。しかし、ＡＣＬでは絶対に容易な試合はありません。今回はしっかりと準備をして、全力を尽くしたいと思います」

Ｑ：レヴィークルピ監督に質問です。山東魯能にはブラジル人選手が２人いますが、彼らのことについて詳しいことは知っていますか？　また、彼らはＣ大阪に脅威となるでしょうか？
●レヴィークルピ監督（Ｃ大阪）
「（脅威となるのは）間違いないと思います。外国籍選手というのは、どのチームにもいて、我々にも韓国人選手が２人、ブラジル人選手が２人います。山東さんにもブラジル人が２人、レバノン人選手、アフリカ系の選手がいて、監督も非常に経験が豊富な方だと思います。今回は非常に高いレベルの試合になると思います。両チームがチャンスを作り出すような内容になるでしょう。なぜならば、外国籍選手を含めて、ともに非常にレベルが高い。明日の試合はいい試合になると思います」

Ｑ：茂庭照幸選手に質問です。今回、日本で大地震が起こりましたが、選手たちの心境はどのような状態ですか？山東魯能のLIU JINDONG選手にもお聞きしますが、この試合へ何か影響などありますか？
●茂庭照幸選手（Ｃ大阪）
「まず、Ｃ大阪の関係者、山東の関係者の方々に、明日ここで試合ができるということに対し、すごく感謝しています。僕の親戚や友人もたくさん被災地にいますが、チーム一丸となって、全力で明日戦うことで、被災地の皆さんに少しでも勇気や元気を与えることができれば、すごくうれしいし、チームもみんなそういうモチベーションで明日の試合に臨む意気込みでいます」

●LIU JINDONG選手（山東魯能）
「まずは、我がチームを代表して、被災者の方々にお見舞いの意を表したいと思います。監督の言うとおり、試合はまだ続きます。我々は最善の状態で明日の試合に臨みたい。そして、我々もＣ大阪も、いい試合を見せることでこそ、震災にあわれた皆さんに勇気を与えることができると思います」

以上