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AFCチャンピオンズリーグを戦った上海から帰国した翌日、鹿島は上海戦に先発した選手とそうでない選手の二組に分かれ練習を行った。先発組は、各々がランニングや筋力トレーニングなどのメニューでアクティブレスト。それ以外の選手たちは、ハーフコートの6対6を延々と繰り返した。右膝の状態が思わしくなかったため、上海遠征に参加しなかった小笠原満男も練習では元気な姿を見せ、ボランチのポジションで本田拓也や柴崎岳と並んで攻撃を組み立てていた。本人は「大丈夫。問題ないです」とちらりと笑顔を見せていたが、最後はオズワルド・オリヴェイラ監督の判断次第だろう。
先の上海戦では、ボールを保持しサイドまで侵入しながら、最後のところで相手を崩しきれなかった。テレビ観戦していたという小笠原は「ペナルティーエリアの前までは行けたけど、もう少し大胆に行ってもよかった。どこかでスピードアップしないといけない。ゴールに向かわないと(パスを)回しているだけじゃ点は入らない」と課題を挙げる。個人で打開しようとする意識が最も強かったマルキーニョスが去り、今のままでは完全に相手の守備を崩しきらないと点が入らない状態だ。ただ、FWの意識は高い。興梠慎三は、上海戦の後半からボールを受けると果敢に前を向き、ドリブルを仕掛けていった。「全部ミスになってしまった」と悔やんでいたが、ゴールをこじ開けようとする姿勢がある。徐々に連係を高めていけば、マルキーニョスがいないことにも慣れ、新たな攻撃パターンを見出すこともできるはずだ。
「あの人に頼ってサッカーをしていたわけじゃない。(マルキーニョスが)いれば良さがあるし、いなければまた別の良さもある。マルキーニョスがいるとかいないとか関係ない」
小笠原は強い口調で断言した。
そうした状況のなかで期待されるのが大迫勇也だ。FUJI XEROX SUPER CUPでも左サイドから切り込み、あわやという鋭いシュートを放っている。昨年の天皇杯からずっと高いパフォーマンスを示しているだけに、ゴールへの期待は高まる。「慎三さんとの関係もよくなっている。ゴール前でどんどん仕掛けていきたい」と意気込んでいた。
ここまで公式戦2試合で1得点しか奪えていないが、守備陣も1失点と相変わらずの堅守を見せている。FUJI XEROX SUPER CUPではセンターバックに岩政大樹と伊野波雅彦が並び、ACLの上海戦では岩政と中田浩二を起用しているが、左サイドバックに入っている新加入のアレックスを含め、どういう組み合わせでも危ない場面を作られていないことは、攻撃面にもプラスの影響を与えている。上海では相手DFとの接触で右目を大きく腫らしていた岩政も、すでに腫れは引き、目の下に紅いアザができているもののプレーに支障はないとのこと。「視野の狭さは、もともとあまり関係ない選手なので」と話し、集まった報道陣を笑わせる余裕を見せた。
また練習では西大伍がキレの良さをみせるなど、猛アピールを続けている。「自分のやれることをやっていれば(試合に)出られると思う。焦ってないです」と静かな自信をのぞかせていた。新加入した移籍選手のなかでは唯一出場がないが、オリヴェイラ監督の評価は高い。チームに慣らすためにも、そろそろ出場があるかもしれない。
リーグ戦の対戦では9勝2分1敗と、これまで大宮には圧倒的な強さを示してきた。昨季も終了間際の大迫のゴールで勝利をおさめたアウェイ戦、マルキーニョスのハットトリックで快勝したホーム戦と2連勝を収めている。しかし、DFに金英權、MFに上田康太、東慶悟を加えた布陣は、鹿島に負けず劣らず各ポジションに質の高い選手が揃い、昨季までとは違う印象だ。開幕戦という華やかな場を多士済々が彩るだろう。
以上
2011.03.05 Reported by 田中滋