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【J2日記】栃木:2011シーズン開幕直前 J's GOAL北関東担当3ライター座談会〜前編〜(11.03.03)

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今年も座談会を、2月25日の「キックオフカンファレンス」前に実施しました!

毎年恒例になった感のある北関東担当ライター座談会。今年も多忙を極めるこの時期に、3氏にお集まりいただきました。
年末の北関東アウォーズで語り合って友好を深めたかと思いきや、新シーズン目前となるとやっぱりライバル心が燃える!? 
北関東ダービーでは2年連続の最下位ながらも、昨季はリーグ戦では昇格争いにも名乗りを上げた栃木の外国籍選手の活躍は? 迎え撃ちたい2年連続北関東王者・水戸の今季は? 昨季はスタートダッシュで苦しんだ草津、今のチーム状態はいかに? 北関東の今季展望を、大いに語り合います!

■いきなり「脱・北関東宣言」!
伊藤寿学(草津担当)「いきなりだけど、今回は栃木にもの申したいことがあるんだよね。今季の栃木は『北関東の掟』を破ったよね? 北関東のクラブは、シーズンオフには活躍した選手が他クラブに移籍していく…それが今までの『北関東の掟』だったわけ。次のシーズンは、またなんとかやりくりして頑張るけど、オフには…という繰り返しで、戦力アップがままならないという悩みを抱えてきた。でも今季の栃木は昨季16得点のロボが残った上に補強もしている。北関東らしくないよ(笑)」
大塚秀毅(栃木担当)「今年の栃木のテーマは『脱・北関東』だから。北関東の枠を超えてJ1へ!」
佐藤拓也(水戸担当)「でも、栃木の『脱・北関東』の意識が、草津と水戸を変えてくれる面もあるのかな…と期待したいところはあるよね。栃木が『北関東の掟』を超えていくことによって、今までは『仕方ない』とあきらめていた部分でも『このままではいけない』と思うきっかけになるというか…。水戸にとっても草津にとっても、栃木に負けることほど屈辱的なことはないからね。そこそこ頑張ってもらいたいという気持ちはある。そこそこね」
伊藤「そうだよね。北関東なのに(笑)、アジア枠も含めて4人も外国籍選手を使っちゃうわけだし…そこそこやりそうな気配はあるよね」
大塚「そこそこって(苦笑)。リカルド・ロボ、パウリーニョ、トリポジ、崔根植と、どの選手もJ1クラス。ロボには今季50点くらい取ってもらって、北関東を盛り上げてもらいたいな」
伊藤「草津にはラフィーニャ、アレックス、リンコンのブラジル人トリオがいる。2006年の仙台が、ブラジル人トリオ(ロペス、チアゴ・ネーヴィス、ボルジェス)を前に置いて旋風を巻き起こしたようなイメージだね。3人で50得点は行けると思うよ」
大塚「それ、ロボの1人分…(笑)。8人で守って、3人で攻めるようなイメージになるの?」
伊藤「草津も目指すのは『脱・北関東』だから(笑)。そういう戦い方もできるということ」
佐藤「水戸には、ペルー出身のロメロ・フランクが入ったよ。青森山田高校時代にはU−18東北代表になったこともあるベロカル・フランクっていう名前のほうが覚えている人もいるかも」

■期待の新戦力、イケメン枠!?
佐藤「新外国籍選手といえば、早くもJ’s GOALで話題の栃木のトリポジはどのくらいやりそうなの?」
伊藤「北関東のイケメン枠!」
大塚「そう、昨年の北関東アウォーズで『北関東イケメン賞』を受賞した水戸のトッキー(常盤聡)と、草津のラフィーニャとともにね(笑)」
伊藤「草津のイケメン枠はキャプテンの松下裕樹だよ!今季は萬代宏樹もいるけどね。で、トリポジはどうなの?」
大塚「ポテンシャルは高い。ただ、まだフィジカルコンディションが上がってきてないかな。攻撃だけでなく守備もするし、栃木のサッカーに合う選手だと思う。何よりトリポジはブラジルでのプレー経験もあるからロボとの関係も問題ないし、あの王様キャラのロボがトリポジに戦術を教えている光景は新鮮だったなあ」
佐藤「うちの新加入で注目なのは、岡本達也かな。ジュビロ磐田ユースから磐田でプレーした後、順天堂大学に進学して関東大学リーグ1部復帰の立役者にもなったFW。それに、昨季左アキレス腱断裂のケガを負った吉原宏太の復活にも注目してほしい。今季の前半戦はまだ出場は難しいと思うけど、『僕は半年間で1年分の働きをしないといけない』と後半戦に懸ける情熱はすごいよ。もちろん、水戸のイケメン枠だからね!」
伊藤「草津は、戸田和幸だね。昨年のこの座談会でも名前を挙げたんだけど、ケガがあって…。でも、今年こそやってくれると思う。ヤス(高田保則)に代わって北関東をさらに盛り上げてくれる選手だね。たとえば、試合中に揉めるシーンがあると、まず戸田が行っている。そういう場面で若手選手はまだちょっとビビるところがあるんだけど、戸田が前面に出ることで勇気づけられる。これは象徴的なシーンだけど、そういうふうにしてチームを1つにしてくれる存在っていうのかな」
大塚「栃木の外国籍選手以外で期待しているのは、柏から期限付き移籍で加入した渡部博文。たぶん最終ラインでレギュラーを獲得するんじゃないかな。戦術理解度が高いし、185cmとセットプレーの得点源としても期待が持てる。水戸から加入した大和田真史と渡部がセットプレーからゴールを取ってくれれば、得点力は昨季よりさらに上がる。何しろ、今年の目標は『脱・北関東、目指せJ1昇格』だから」
伊藤「2年連続北関東ダービー最下位なのに!?」
佐藤「そうだよ。もし本当にJ1昇格ってことになって、チェアマンから昇格内定の電話がかかってきたら、『北関東ダービー2年連続王者の水戸を先に』…って、チェアマンに推薦してほしいね(笑)」

以上

J's GOAL北関東担当3ライター座談会〜後編〜につづく
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座談会実施:2月25日
構成:大塚秀毅(栃木担当)
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