1月1日(土)第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水(14:00KICK OFF/国立)
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明日の決勝戦のメンバーと、スタンドで見守ることになる選手たちが交じり合い、GKまで含めた全員が4チームに分かれて行なったミニゲーム。よく声が出て雰囲気が非常に明るく、このメンバー、このスタッフで行なう最後の練習を、それぞれが楽しみ、心に留めながら決勝戦に向けての最終調整を行なっていた。
試合前日はいつもなら、18人のメンバーとそれ以外の選手に分かれて行なうメニューが多くなるが、今日は最後のセットプレーとPKの練習以外は全員一緒。それは、今回の国立への切符もチーム全員の力でつかんだものだという思いを、長谷川監督なりに表現したものだった。
そうした配慮もあって、チームの一体感はこれまで以上に高まっている。「このメンバーでやる最後の試合を良い形で締めくくりたい」という言葉は、誰に聞いても必ず返ってくる。ただ、それによって選手たちが必要以上に硬くなるということはないだろう。
相手は、これまで13冠とJでもダントツに多くのタイトルを獲ってきた鹿島。決勝戦のような大舞台で特に勝負強さを発揮することもよくわかっている。
「策を練ったところで通用するような相手じゃないし、決勝という舞台がそういう場ではないので、自分たちの持っている力をすべて出すということに尽きる」と長谷川監督も語る通り、自分たちのサッカーで真正面からぶつかっていくしかないということを、誰もが理解しているからだ。その意味では、決勝の相手が鹿島であることは、清水にとって幸いかもしれない。今年のキーワードである「チャレンジ」の姿勢で臨むには、またとない相手だからだ。
戦力的には、兵働昭弘が準決勝の終了直前に左足を痛め、それが思った以上の重症であったため、出場が難しくなった。これまで精神面でもチームを引っ張ってきたキャプテンを決勝で欠くのは痛いが、それ以外は素晴らしいサッカーを見せたG大阪戦と同じメンバーで臨むことができそうだ。
兵働の代役として濃厚なのは、ユース出身の山本真希。「準備はいつもしているので、戸惑うことはないし、自分にとってはチャンス。ヒョウさん(兵働)のためにという気持ちも強いので、しっかりとバランスをとりながら、出る時は積極的に前に出てゴールに絡んでいきたい」と本人も力強く語っている。守備での対応も良く、強力なミドルシュートを持っている選手でもあるので、大いに期待したいところだ。
戦い方の面で最大のポイントになるのは、準決勝で見せたような清水らしいサッカーができるかどうかということに尽きる。鹿島に合わせた戦い方をするのではなく、自分たちから積極的に仕掛けて主導権を握り、先制点を奪うことが、勝利へのいちばんの近道だと選手たちも考えている。
それは鹿島のほうも同じだろうが、鹿島はG大阪と同様にサイドバックが高い位置をとってくるので、その裏を徹底して狙っていくというのは有効だろう。ここに来て選手たちのコンディションやキレも良くなっており、準決勝は90分で終わっているという有利な材料もある。したがって、まずは運動量や球際で勝って、自分たちのペースをつかむということが、清水にとって重要になる。
となると、あとはいかに良い形で試合に入れるかどうか。緊張感が硬さに結びつくのではなく、緊張感を走るエネルギーに変えるぐらいの気迫を見せてほしいところだ。清水としては「失うものはない」(岡崎慎司)ので、迷いなく思い切りやってほしいゲームと言える。
決勝戦という舞台では何が起こるかわからないが、どんな展開になったとしても非常にタフな戦いになることは間違いないだろう。また思惑通りの展開にならなかったとしても、これまで6年間積み重ねてきた自分たちの力がタイトルに値するものだいうことを、全員が信じながらプレーし続けること。それができれば、必ず勝機を見出せるはずだ。
これまで準優勝を3度経験している伊東輝悦(01年の優勝時は欠場)も、「元旦の国立は(自分の中では)負けてるイメージがあるけど、そろそろ勝つんじゃない」と、いつも通りのテル節を見せる。最終的な結末は「神のみぞ知る」(長谷川監督)ところだが、勝利の女神を味方に引き寄せるだけのパワーとストーリーが、今の清水に備わっていることは間違いない。
以上
2010.12.31 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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