12月29日(水)第90回天皇杯準決勝 清水 vs G大阪(13:00KICK OFF/エコパ)
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「慣れ親しんだユニフォームをできるだけ長く着て、ぜひ優勝したい」(市川大祐)、「このメンバーでやる最後なので、エスパルスの色をしっかり出して、楽しみながらプレーして勝ちたい」(岩下敬輔)という想いは、清水の全員に共通するところ。11月に入ってショッキングな発表が相次ぎ、チームは大きく揺れ動いていたが、苦しい戦いを勝ち抜いてベスト4まで来たことで、再び気持ちはひとつになっている。
もちろん、史上初の天皇杯3連覇を狙うG大阪が相手なので、楽に勝てるはずがないことも十分に承知している。だが、「変な力みもないし、失うものもないので、思い切り自分たちのサッカーをやるだけ」(岡崎慎司)ということで、良い状態で準決勝に臨める体勢は整っている。
リーグ終盤は少し落ち気味だったチームの調子も、ここに来て上向きになっており、準々決勝の山形戦でも、なかなか点は入らなかったが、随所に良い形を作れていた。直前のアクシデントさえなければ、山形戦と同じメンバーで臨める状況なので、試合への入り方という面では心配無用だろう。
ただ、G大阪とは25日前(リーグ最終節)に戦って、0−3で完敗している。内容的にも、G大阪にうまくゲームをコントロールされてしまった感があるので、そこは修正しなければならない。とくに、前回は自分たちのミスから先制点を与えてしまったことで、より相手のペースにはまってしまったので、まずは簡単に先制点を与えてしまわないことが重要になるだろう。
逆に、G大阪のほうは遠藤保仁が出場停止で、中澤聡太が負傷欠場となるため、序盤は少しかみ合わない部分が出てくるかもしれない。そのため、「向こうのリズムが出てこないうちに、自分たちのペースを作りたい」(兵働昭弘)という思惑もある。試合会場の有利もあるため、立ち上がりを制して先制点を奪うことが、清水が決勝に進むための大きなポイントになるだろう。
ただし、仮に自分たちが主導権を握れたとしても油断は禁物。「(G大阪は)ボールを奪ってからの攻めが速いので、攻めたときに攻めきらないと向こうのペースになってしまう」(長谷川健太監督)という注意点もある。前回の対戦では、パスの出し所をG大阪に狙われ、そこで引っかけられてカウンターを食らうというシーンが目立っただけに、悪いボールの失い方をしないという部分も重要になる。
そうしたリスクに十分配慮したうえで、G大阪の守りを崩して点を取ることができるか。山形戦ではその部分に不満が残っただけに、今回はよりアイデアと精度を高めなければならない。もちろん、選手たちは崩しのイメージは持っているし、狙い所も確認しているので、それをピッチ上で表現できるかどうかがポイントになるだろう。
また、スコアがなかなか動かない状況が続けば、時間帯によって主導権が行ったり来たりする展開も予想される。その中で「良い時間帯のときにしっかり点を取って、流れの悪い時間はみんなで耐える」(兵働)ということが求められる。遠藤が不在でも「他にも良い選手がたくさんいるし、ガンバはガンバで変わらないと思う」(本田拓也)というのは、誰もがわかっているところ。とくに攻撃の緩急を非常にうまくつけてくるところは、清水の守備陣も大いに警戒している。
「G大阪は(プレッシャーを)いなしていなして、逆サイドに振ってから、スピードのある選手が低くて速いクロスを入れてくるイメージがある。だから、クロスを入れられるにしても、スピードに乗って上げさせないように対応していきたい」とGK山本海人も語る。そのあたりも、守備の面でひとつ見どころになりそうだ。
そして、拮抗した試合になればなるほど、セットプレーが勝敗を分ける可能性が高くなってくる。遠藤と中澤がいないことにより、多少有利になるかもしれないが、それは微々たるもの。それよりも、ちょっとした集中力の差やミスが大きく影響するだけに、ここでも気持ちの部分が大きなポイントになってくるだろう。
本当に厳しい試合になることは間違いないが、だからこそ楽しさもより大きくなる。あとは、この6年間で積み上げてきた自分たちのサッカーがタイトルに値するものであることを証明するために、最後まで全力で戦い抜くだけだ。
以上
2010.12.28 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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