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【第90回天皇杯準決勝 清水 vs G大阪】G大阪側プレビュー:満身創痍のチーム状況は、天皇杯への高いモチベーションと『組織力』で乗り越える。(10.12.29)

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12月29日(水)第90回天皇杯準決勝 清水 vs G大阪(13:00KICK OFF/エコパ)
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清水との準決勝を前に非常事態が起きている。警告累積によりチームの要であるMF遠藤保仁が出場停止、DF加地亮が左足首を痛めて離脱中というのは周知の通りだが、加えてDF中澤聡太が浦和戦にて左精巣損傷。その日のうちに損傷部分摘出術及び白膜縫縮術を行い復帰まで約2週間の見込みと発表されたため今試合への出場が絶望的に。またDF下平匠やDF山口智も風邪等で体調を崩すなど、まさにチーム自体が満身創痍の状態にある。ただ、そうは言っても試合は待ってくれない。今大会の目標としてきた前人未踏の3連覇を実現するため、例年の天皇杯で示して来た結束力で、チーム一丸となって清水に立ち向かう。

「遠藤がいないから、誰かがいないからといって大幅に変わる訳ではないと考えている。バックアップが入ればまたその選手がスタイルを出してくれるだろうし、コンセプトというか、勝ち上がるための戦術をチームとしてあわせることが大事。その中でまた違う力が出ることを期待したい」(西野朗監督)

清水とは今季リーグ戦で2度戦い、1勝1分の負けなし。しかも最終節、アウスタでのアウェイ戦では内容にも充実を見せる中、3-0と完封勝利を収め、リーグ2位の座を手に入れている。しかもアウェイ戦は09年、10年と連続して勝利をおさめるなど相性の良さも示す。今試合はエコパスタジアムでの一戦であり、当然清水に“ホーム”の雰囲気が色濃くみられるはずだが、G大阪にとっては特にそれを意識することなく戦えそうだ。

注目はJ1リーグ最終節の清水戦でリーグ初ゴールを決めたMF武井択也。本来はボランチの選手だが、その清水戦も含めて、25日の準々決勝・浦和戦でも2列目の右のポジションで先発出場を果たし、攻守に存在感を示している。清水戦に比べて浦和戦では、守備にまわることが多く攻撃参加の回数がさほど多くはなかったが「今回のポジションは離脱しているメンバーの復帰具合にもよるとは思うけど、とにかくその守備の役割というのも徹底しながら攻撃に顔を出す回数を増やしたい」と意欲的。与えられたポジションでしっかりと役割をこなしてくれることだろう。
「浦和戦ほど流動的な中盤というのは組めないかもしれないけど、代わって出場するであろう選手たちもそれぞれ武器を持ったスペシャリストばかりなので。それがしっかり活かされるサッカーになれば点を獲るチャンスも増えると思う。自分自身も、浦和戦の中盤に比べたら少しチームとしての運動量が落ちることも予測される中で、うまく攻守にバランスをとる働きを出来たらいい。とにかく今はチームとしてのモチベーションも非常に高いので、いるメンバーでしっかり結果を求めて戦いたい」(MF武井)

また、DFラインの軸の一人、DF高木和道にも注目だ。知っての通り、DF高木は2000年から08年まで清水に在籍した選手(注:04年は神戸に期限付き移籍)。つまり、今回は古巣との対決となる。あれから2年の月日が流れた中で、Jリーグでは既に何回も対決しているが「今年のチームは知った顔も多いし、まだ古巣ということは意識してしまう。しかも清水はテルさん(伊東輝悦)やイチ(市川大祐)らが今年限りで清水を離れるようなので…彼らとピッチで一緒に戦えれば嬉しい」と本人。但し、当然ながら勝利を譲るつもりはなく、「お互いにいろんな思いを込めた戦いになるので簡単にはいかないと思うけど、敵として戦う限りは勝ちたいし、しっかり相手の良さを消しながら自分たちのサッカーを意識して戦いたい」と語気を強める。先にも書いた通り今試合は、今季のJ1リーグ戦において、チーム内のフィールド選手で最も長い出場時間を数えたDF中澤の欠場が決定的な一戦。DF高木には、DF山口智と共にしっかりと守備ラインを統率し、チームを勝利に導いてくれる活躍を期待したい。

チームとして『天皇杯までがシーズン』だという意識で戦えていることもあるのだろう。G大阪にとって今回の準決勝進出は5年連続の快挙。その中で、決勝まで進んだシーズンは4つ。唯一敗れた07年の第87回大会の準決勝・広島戦は、エコパスタジアムでの戦いだった。だが、データはあくまでも過去のもの。『今』を戦う選手たちに過去のデータは関係ない。明確に掲げる『3連覇』の目標に向かって、清水に勝って、元日の舞台に立つ。

以上

2010.12.28 Reported by 高村美砂
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