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【第90回天皇杯準々決勝 G大阪 vs 浦和】レポート:極寒の中、気迫の感じられる一戦は、3連覇を目指すG大阪が征する(10.12.26)

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12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
G大阪 2 - 1 浦和 (13:04/万博/14,815人)
得点者:72' 遠藤保仁(G大阪)、81' 宇賀神友弥(浦和)、103' 宇佐美貴史(G大阪)
チケット情報天皇杯特集
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アウェイの浦和サポーターが多数詰めかけたこともあって、スタジアムが約半々の割合で青と赤のサポーターに埋め尽くされたこの日の万博記念競技場。『タイトル』に対する執念はもちろん、ともに今季限りでチームを去る選手がいるなど、いろいろな『思い』が込められた一戦は13時04分、キックオフを迎える。

その『思い』をプレーで体現するかのように、立ち上がりから両者ともに、攻守に集中力が感じられる展開に。ミスも少なく、お互いがスタイルを出し合いながらゴールを目指す。
G大阪はいつも通り、中盤でのポゼッションをとることを意識しながら、攻撃チャンスをうかがう展開。浦和の攻撃に対するケアを徹底した上で、左右両サイドから揺さぶりをかけたり、あるいは真ん中からパスを繋いで切り崩して…と多彩な攻撃バリエーションで攻める様には、今季のJ1リーグで最多のゴールを挙げた『攻撃』の迫力が感じられる。ただし、DF山田暢久、DF坪井慶介を中心にした浦和の守備も安定しており、なかなかゴールを奪えない。
20分、ゴール前やや右よりの位置で、FWルーカス、FWイ・グノと縦に繋ぎ、最後はMF橋本英郎がうまく裏に抜けてシュートを放つが、これは惜しくもサイドネット。更に34分にはFWイ・グノからの縦へのスルーパスに反応したDF安田理大がダイレクトでシュートを放つが、これもバーに嫌われてゴールに繋がらず。ゴール裏のサポーターから大きなため息が漏れる。

対する浦和も守備に対する集中力の高さを示しながら、攻撃チャンスをうかがうが、ボールを奪い、パスを繋いでもなかなか前線に鋭いボールが入っていかず、決定的なチャンスを見出せない。26分、27分と立て続けに奪った好位置でのフリーキックのチャンスも、キックの精度を欠いたこともありG大阪DFに跳ね返されてしまう。
前半終了間際には、FWエジミウソンへの縦パスに対し、G大阪DF高木和道の対応がやや遅れたことで、そのままFWエジミウソンが抜けて決定的なチャンスを見出すが、放ったシュートはサイドネットを揺らし、ゴールを奪えなかった。

スコアレスで折り返した後半は、立ち上がりからG大阪が果敢にゴールへの意欲を示す。それでも浦和の守備をこじ開けられないと見るや、西野朗監督が動き、68分にMF武井択也に代えてFW宇佐美貴史を投入。彼をトップ下に据えて中盤をダイヤモンドにすることでチームとしての攻撃の意識を強め、相手ゴールに畳み掛ける。その勢いをゴールに繋げるかのように、72分にはMF遠藤保仁がワールドカップ以来となるフリーキックをゴールに突き刺し先制点。ここ最近は練習後に居残ってFKの練習を重ねていたMF遠藤が、その成果を示すべく久しぶりに技を魅せる。
だが、浦和もたくさんのサポーターの前で「負けられない」という思いが強かったのだろう。そのままG大阪リードで試合が終わるかと思われた81分、途中出場のFW田中達也が左サイドのスペースへパス。そこにつめたDF宇賀神友弥が「自称・宇賀神ゾーンです」と振り返ったエリアから、絶妙のコースを突いたゴールで同点弾を決め試合を振り出しに戻し、延長戦に突入する。

極寒に見舞われた中での一戦だったとはいえ、両者の気迫が保たれるまま、突入した延長戦。試合を決めたのは、G大阪の18歳、MF宇佐美貴史だった。
97分にもコースを突いた惜しいシュートを放っていた宇佐美が、103分、FWルーカスからのラストパスを右足でしっかりとゴールに収め、待望の追加点を奪い取る。その後は反撃に出た浦和の猛攻にさらされた時間もあったが、最後までG大阪の集中力は途切れることなく、奪った追加点をしっかりと守りきって2-1で勝利。前人未踏の3連覇を目指すG大阪が、その頂点に向け、清水との準決勝(12/29@エコパ)に駒を進めた。

以上


2010.12.26 Reported by 高村美砂
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