12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)
チケット情報 |天皇杯特集
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●大岩剛選手(鹿島):
「今日の試合のあとで、しばらく時間が経ってしまいましたけど、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきありがとうございます。よろしくお願いします」
Q:引退を発表されてから少し時間が経ち、今日の試合にも出場して勝利するという引退セレモニーになりましたけど、いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
「いまは疲労感でいっぱいです。まさかの(笑)。大樹がああいうことになって、準備はしてますけど、ほんとうに、スタジアムというかグラウンドでも言いましたけど、たくさんの人が残ってくれて、すごく思っても見なかったというか、あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったですし、僕の中では引退のさみしさよりも嬉しいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」
Q:日々、取材している身としては剛さんが泣いたのがすごく。。。どこらへんで来た感じですか?
「そうとう我慢していて。トーレスがああやってビデオレターをくれたのも嬉しかったし、満男がちょっと涙ぐんでいたので、そこでもらい泣きしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います」
Q:16年間やって、歳と共にチーム内の立場が変わってきたと思いますけど、自分がどのように成長してきたかについて、どう感じていますか?
「グラウンド内での挨拶でも言いましたけど、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでこのクラブにとってすごく大きな存在の先輩たちがいて、そういう人たちを加入したときに見て。月日が流れれば世代交代もあるし、入って来る選手、出ていく選手がいます。そういう選手を見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズというクラブ自体がレベルが高いというか、ひとつになっているというのを感じたりしました。そういうものを選手は敏感に感じるもので、いい加減な振る舞いができなかったりだとか、若い選手も責任感を持っていたりとかします。そういう側面からも、一概に見本になる選手だけでなく、強いクラブ、チーム自体にはそういう雰囲気・空気があるとは感じました。また、人としての成長も助けてくれるんじゃないかと感じています」
Q:高校時代からスター選手がいるなかで、高校時代は地味な存在だったと思うんですけど、結果的には結構な歳まで現役でやれたというのが大岩選手だと思うんですが、秘訣というか心がけていたものはどんなものでしたか?
「そうですね。やっぱりプレーヤーである以上は、日々の練習、毎日の練習ががとても大事で、それはひとりのトレーニングではなく、サッカーはチームスポーツですから、チームとしてのトレーニングがすごく大事だと思っていました。それは怪我をしていたらできないですし、常に毎日のトレーニングに対して全力というか100%でできる体が重要です。疲労が溜まったときに疲労を抜くトレーニング方法など、そういうのをずっと模索しながら、もっといいものがあるんじゃないかな、もっと違うものがあるんじゃないかなと、いつも考えながらやっていました。毎日のトレーニングをできるために、次の日から準備を始めるだとか、次の1日だけのトレーニングじゃなく、1週間を見て自分の体づくりをしたり、1ヶ月、1年、2年という風に考えていました。1日ができれば次というように、長いスパンで考えるよりも、最初は次の日の練習のために準備をしたりだとか、日々の練習に対していつも良い状態で臨むということを心がけてやってましたし、自分でトレーニングをしてきたつもりです」
Q:もう少し残っている現役選手としての時間をどう使いたいかと、それから来年以降新しい人生というか生活に入るわけですが、その生活に入るにあたりどのようなスタンスで臨むかという心境をお願いします。
「準決勝に勝ち上がれてすごく嬉しいですし、準決勝まであまり日にちがないのでしっかりリカバリーすること。本当に、その1試合に集中して、グラウンドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです。選手である以上、最後まで次のことを考えずにやることが義務であると感じていますので、まずはそこに集中すること。あと来年は、チームから選手ではなくトップチームのコーチとしてオファーが来ているので、前向きに考えてはいます。ただ、契約交渉がまだなので、何日か経ってからそういう話しになると思いますし、決勝が終わってからかもしれません。でも自分は前向きに、クラブのために力になりたいな、と思っています」
Q:鹿島アントラーズが剛さんにとっていちばん過ごした時間が長いクラブになりましたけど、印象に残っている試合とか、思い出深い出来事があったら教えて下さい。
「試合で言えば、やっぱり2007年の大逆転で優勝した瞬間はいまでも鮮明に覚えていますし、僕のいくつかとったタイトルのなかでも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝だったと思っています。あとは、僕がチームの中では38歳というだいぶ年が離れた年長者だったので、よく言われる新井場とか満男とかが、すごく、ある意味いじってくれて、すごくチームの中で選手のみんなとコミュニケーションを取りやすくしてくれた。気を遣っていたとは思うんですけど、そういうことがすごく嬉しかったですし、情が移るというか、彼らだけでなく、若い選手ともここ数年は練習なり、練習試合で過ごす時間がすごく増えて、彼らといろいろ話しをするなかで、僕自身が学ぶこともたくさんありました。満男たちを含めて彼らに自分の選手生活としての最後を見てもらいたいなと、いつからか思うようになりました」
Q:あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つ上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。
「結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています」
Q:今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?
「ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレーヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです」
Q:これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。
「90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジション柄もそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければいけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンの成績を残せていたのではないかという気持ちが生まれてきていたので、そういう所でそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました」
●岩政大樹選手(鹿島):
「半袖はみんなでやろうと言ってたんですけどね。全然いなくて恥ずかしくなっちゃいましたよ。でも、もうやらないと思います(笑)。
怪我は走ってる時に。大丈夫かと思ったんですけどね。あと残り5分とかだったらやってるんですけど、前半の早い時間だったので代わりました」
●興梠慎三選手(鹿島):
「(ゴールについて)嬉しいっす。(野沢選手と)蹴る瞬間に目が合った」
●野沢拓也選手(鹿島):
「(センターラインの手前からのスルーパスでした)そんなに遠くからだったんだ。後ろが開いているのがわかってたので、慎三の足なら届くと思って。狙っていた。連戦なのでしっかりコンディションを調整したい。
(剛さんの引退セレモニーについては?)本当にもったいない。剛さんからはたくさんのことを教わった。グランド外でもいろいろ教わった。あれが16年やってきた経験だと思う」
●新井場徹選手(鹿島):
「(セレモニーは?)感動したでしょ。(剛さんに花束を渡す時も)本当はあの間、ずっと笑っていた。下を向いて笑っていた。剛さんも出たし、試合も勝ったし。今日のことは今日で終わりにして、またすぐに試合もあるしね。
(シュートは)持ってないね。叩きつけることしか頭になかった。俺っぽいね。でも、ここからでしょ、本番は」
●高木義成選手(名古屋):
「ダメですね。キーパーが。本当にダメでした。1点目とかもっとコミュニケーションが取れれば防げたのかもしれない。カップ戦であの時間帯に、ああいう取られ方をしてしまうと試合を難しくしてしまう」
●杉本恵太選手(名古屋):
「サポーターには感謝してもしきれないくらいお世話になりました。サポーターのおかげで成長できたし、最後に優勝もできた。頭が上がらないです。最後は両足がつってしまって、なおかつ試合にも負けてしまったので立ち上がりたくなかった」
以上
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