2010年シーズンも終わりました。そして、シーズン終了と合わせて、2003年の加入から8年間横浜FCに在籍したDF早川知伸選手の引退が発表されました。責任感の強い早川選手は、言葉数が非常に多い選手というよりは、1つ1つに重みのある発言が多い選手だと思います。その早川選手に今年1年、そして横浜FCへの思いを語っていただきました。長い年月、チームを支えてきた重みのある言葉が続いていますので、何も加えずに載せたいと思います。
「一番思い出になっているのは2006年の昇格。昇格を決めた試合とかではなくて、その1年を通して。8年間在籍させてもらったことに対して幸せに思うし、サポーターの方々も、クラブ関係者も含めて、周りの人が支えてくれて応援してくれたおかげで、今の自分がある。その意味で感謝の気持ちしかない。
(昔、練習場がなくて)いろいろ動いていた環境であったり、今ここに練習場がある環境だったりは、クラブが大きくなっていく過程ではあるけど、それぞれ選手の経験もあるので、特にその経験をクラブに残すという気持ちはないが、今までいろいろな人がこのクラブに在籍したという気持ちは持っていて欲しい。選手が1人でやっているものではないし、みんなで支え合ってやって大きくなったり、強くなってきたので、そういう気持ちだけ持っていればいいと思う。ただ、みんなそうやって思っていると思うので、改めて言うことは特にはないと思う。
この1年は、本当に難しい1年だったと思う。新しく岸野監督が来て、例年と同じく大幅にメンバーが変わったという中で、例年だとメンバーが大きく変わっていいスタートが切れないのにも関わらず今年は開幕3連勝をした。いいスタートが切れたかなと思ったら5連敗、4連敗を経験したし、そこから地力が付いてきて6位にいれるという、今まで無かったような年。これまでなかなか中位にはいなくて、下の方ばかりだったから、僕の中でもなかなか経験したことがない浮き沈みの激しい年だった。最後は徐々に安定してきたものの、5連敗、4連敗するチームが昇格することは難しいことだし、それは僕が経験した上で思っていること。2006年と比較するわけではないが、昇格していくチームの形は僕は経験しているし、その中では経験したことの無い年だし、面白い1年だったと思う。
ただ、後半安定してきていても2006年とはちょっと違う。僕が言うことではないけど、チームとしてはまだまだ未熟なんですよ。この間の柏の試合でもそうだけど、チームの差は明らかにあるし、気持ちの部分で岸野さんが求めることができて結果が出るかもしれないけど、柏と同じレベルでやると違うということは地力の差があるということだと思う。柏ばかりではなく、今年1年、昇格した柏、甲府、福岡に1つも勝っていない。これが現実だと思っていて、まだまだだと。もちろんこのベースの部分はすばらしいと思うし、結果が出て安定しているのは選手が努力し、監督が努力したチームの結果。ただ、これはあくまでもベースだし、ここからどう一段階、二段階上がっていくのかなと思うし、今後の横浜FCには期待しています」
横浜FCは、もう2011年シーズンに向けて動き始めています。早川選手を始め、過去横浜FCに在籍した全ての選手の思いが、来シーズン結実することを願ってやみません。
以上
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2010.12.07 Reported by 松尾真一郎
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】横浜FC:在籍8年。引退を決めた早川知伸が見たこの1年と横浜FCへの期待(10.12.07)
ホーム最終戦後、サポーターにあいさつする早川知伸選手
(C)松尾真一郎
2003年、加入会見時の早川選手(左)
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