12月5日は、柏の“シーズン納め”だった。柏サッカー場のバックスタンドをサポーターに開放し、ピッチで選手とスタッフが入り乱れてのエンジョイゲームも、今や練習最終日のイベントとして恒例となった。J2優勝で昇格に花を添え、しかも最終節の草津戦は4−0と勝利でシーズンを締めくくったとあって、この最後の練習の雰囲気はとても和やかで、何か格別なものがあった。
さて、そのエンジョイゲームは、現役選手vs監督・コーチ・スタッフとの間で行われ、楽しく、面白く、なおかつ案外熱いバトルが繰り広げられた。桐畑和繁はマイクを握り、持ち前の饒舌なしゃべりで実況・解説を取り仕切る。そして試合開始からわずか2分ほどだっただろうか。井原正巳ヘッドコーチのスライディングに対し、「ピィィィィ!!!」と強く笛を吹き、ファウルの判定を下したのは北嶋秀朗レフェリーだ。北嶋レフェリーはそのまま激しく笛を吹きながら井原コーチに近寄ると、なんといきなりレッドカードを提示。井原コーチは2分間の退場と、その間のファンサービスが命じられた。もちろん、スタンドのサポーターは大爆笑である。
さらに北嶋レフェリーはオブストラクションのファウルを犯した林陵平にも一発レッドのジャッジを下す。するとさすがは林、2分間の退場を命じられた途端に、特に女性サポーターを中心にスタンドからファンサービスをせがむ声が沸き起こった。
そして、この日の主役は何と言っても今季限りでフィジカルコーチの任を退く古邊考功コーチである。こうして古邊コーチと練習をともにするのは最後だが、しんみりムードのお別れではなく、彼はあくまでも最後まで笑いを取ることを貫き、エンジョイゲームでゴールを決め、喜びのパフォーマンスで上着を脱いだかと思えば、下にフランサのユニフォームを仕込んで、周囲を沸かせた。あまりの度が過ぎるパフォーマンスに、毅然とした態度の北嶋レフェリーがまたしても登場。今度はイエローやレッドではなく、某ポイントカードを提示した。北嶋レフェリーも芸が細かい。
エンジョイゲーム終了後、選手とスタッフはサポーターのもとへ挨拶に向かった。そこでも古邊コーチはお別れの挨拶を済ませると、入念に仕込んできたと思われるネルシーニョ監督とシジマールコーチのモノマネでサポーターと選手たちの笑いを誘い、場を締めた。
幸い天候にも恵まれた。昇格年の2010年を締めくくるに相応しく、和気藹々と楽しい雰囲気でシーズン納めができた。選手はゆっくり体を休めて、来年のJ1に備えてほしい。
そして古邊コーチ、5年間おつかれさまでした。またJリーグのどこかの会場でお会いする日を楽しみにしています。
以上
2010.12.06 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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ネルシーニョ監督もゲームに参加!
ファインセーブ連発のシジマールGKコーチ
井原正巳ヘッドコーチもプレー
素晴らしいレフェリングの北嶋秀朗主審
最後の挨拶でモノマネをする古邊考功コーチ
選手・スタッフ・サポーターが一緒記念撮影
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