たった１年の在籍期間。でも、何年も水戸にいたんじゃないかと思ってしまうほど、チームに深い愛情を送り込み、そして多くのサポーターから愛されたガチャ（片山真人）。ストライカーとしてチーム最多得点をたたき出し、そしてピッチの外ではムードメイカーとしてチームを盛り上げた。特に彼のムードメイカーぶりが発揮されたのが、11月30日柏戦の「１万人チャレンジDAY」。タイアップした某放送局の番組や地元メディアに積極的に出演し、多くの人に来場を呼びかけた。結果、１万人を超す集客に成功。ガチャの人間的な魅力が目標を達成する原動力となったことは間違いない。

そんなガチャも今季限りでチームを離れてしまうこととなってしまった。あまりにも悲しいことだが、でも、水戸に携わるすべての人がガチャが水戸でプレーしたことを忘れはしないだろう。「サンキュー」という意味を込めて背負った「39」の番号は、もはや水戸の誇り。今は我々から「サンキュー」の言葉を贈りたい。
そして、第38節東京Ｖ戦後、ガチャから水戸に携わるすべての人へのメッセージをいただいたので、紹介したい。ここに彼の水戸への深い愛情が刻まれている。

「本当にファンやサポーターの方には感謝しています。それ以外、言葉はないですね。１年しかプレーしていないのにブログのコメントが１００件以上来ることもあった。１点でも多くとって恩返ししたかったです。水戸や岐阜みたいなチームはファンが第一でないと発展しない。そういう部分を期待されて水戸に来たと思っています。少しは貢献できたんじゃないかと思っています。なので、来年以降、僕はいないけど、いい形で伝えてもらって、いい方向に発展していってほしい。来年（観客数）ワーストに戻ったら何の意味もない。それは強く言いたい。プロチームとは、ファンあってのもの。特に水戸は！　それをこれからもクラブには深く考えていってもらいたい。水戸は本当に大好きです。いい１年間でした。来年以降も期待しています。もっといいクラブになってもらいたいと思っています。僕も他のチームで頑張りますので、よろしくお願いします」

以上

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2010.12.06 Reported by 佐藤拓也