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Jユースカップ決勝トーナメントがいよいよスタートした。東京会場の第1試合、新潟ユースと塩釜FCユースの一戦は、数少ないチャンスを確実にモノにした新潟ユースが勝利し、2回戦へと駒を進めた。
★【Jユースカップ2010:1回戦】本日の試合結果
■新潟 1−0 塩釜(11:00KICK OFF)@西が丘
得点者:17'川口 尚紀(新潟)
「後半はサッカーにならなかった」、「単純なミスが多かった」―。
勝ったにもかかわらず、試合後、新潟ユース・片渕浩一郎監督の口から発せられたのは反省の弁ばかりだった。それほどまでに、この日の試合内容が不本意なものであった。
序盤から、チームとしての狙いを徹底していたのは塩釜FCユースのほうだった。早いタイミングでロングパスを送り、前線の2人、あるいは中盤の選手がサイドに流れてそのボールを受ける。そしてそこを起点に、ワンツーやドリブルで突破を図り、クロスからの得点を狙う。それが塩釜のプランだった。
しかし、結局この日、塩釜は得点を決めることができなかった。敵陣深く、ゴールライン際までボールを運ぶことはできていたが、クロスの精度がことごとく低かった。誰もいないスペースへボールが流れてしまったり、出し手と受け手の意思がずれてしまった場面が数多く見られた。「まずサイドに当てる」という狙いが明確に分かっただけに、それが最後の局面で形となって現れないことがもどかしく感じられるまま、時間は経過していった。
それに対し、新潟は前半、塩釜の出足の速いプレスを避けるため、ロングボールを多用していた。塩釜との違いは、ロングボールを多用するという選択が、チームとして意思統一されたものではなく、相手の出方を見てやむを得ずに起こしたリアクションプレーであることが挙げられる。
そのため、攻撃が縦一辺倒の単調なものになってしまった。時折、川口尚紀や井上丈がスピードを生かしてチャンスを作る場面も見られたが、個人頼みという印象は拭えなかった。そんな中で、相手のミスに乗じてゴールを奪えたことは幸運だった。もちろん、落ち着いてきっちり決めた川口は素晴らしく、悪いながらにもリードできたことは大きかった。
ハーフタイムに入ると、片渕監督は縦一辺倒の現状を踏まえて、「足元でつなぐべき場面ではつなぐように」との指示を出した。だが、状況は好転しなかった。後半に入ると、中盤の選手が足元でボールを受けたがる一方で、前線の選手が裏に飛び出そうとする、そんな意思の乖離状態が生まれてしまった。こうなると、「サッカーにならなかった」のも頷ける。
試合は1-0で新潟が勝利を収めたが、新潟にとっては大いに課題の残る試合となった。今週1週間で、自分たちのやるべきことを整理して、2回戦・FC東京ユース戦に臨むことを期待したい。
■千葉 2−3 養和(14:01KICK OFF)@西が丘
得点者:21'若狭 夢信(養和)、23'近藤 貴司(養和)、37'和田 凌(千葉)、44'若狭 夢信(養和)、73'仁平 貴大(千葉)
続く第2試合では、三菱養和SCユースが千葉ユースとの壮絶な撃ち合いを制した。前半を表現するならば、赤いユニフォームを身にまとった三菱養和のプレッシャーが、赤い波となって黄色の壁を飲み込んだ。千葉ユースはMF板倉直紀を中心に、細かなパスワークを展開するが、板倉にボールが入るやいなや、三菱養和は2、3人が包囲網を形成し、彼に思うように前を向かせない。「(試合前に)プレッシャーに行けと言われていました」とは三菱養和・MF北出雄星の弁。千葉を浮き足立たせた三菱養和が、立ち上がりから主導権を握った。
先制点は21分、パスカットを起点とするショートカウンターから生まれた。右サイドでボールを受けたMF川上亮祐が、縦に勝負を仕掛け、ペナルティエリア内へと進入。ファーサイドへグラウンダーのシュートを放つと、一旦はキーパーに弾かれるものの、こぼれ球をFW若狭夢信が蹴り込んだ。
さらに三菱養和は、たたみかけるように追加点を奪う。23分、ゴールキックを若狭がフリックオン。いち早くこのボールに反応したMF近藤貴司が、キーパーと競りながら押し込んだ。
「狙い通り」(北出)に試合を進めた三菱養和。37分に1点を返されたが、前半のうちに再び突き放す。44分、相手のイージーミスにつけ込み、若狭のこの日2得点目で3−1。2点リードでハーフタイムを迎えた。
一方、苦しい戦いを強いられた千葉。「自分たちのいつもの戦い方を思い出すように」と送り出された後半も、三菱養和に支配される時間が続いた。前線でボールをキープできず、パスの選択肢が限定され、手詰まりになる状態。それでも、65分を過ぎたあたりからリズムを掴み始める。運動量が落ち、圧力が弱まった三菱養和に対して、サイドに突破口を見出した。右サイドのMF吉永哲也、MF川口陽平、左の大塚裕貴が敵陣深くに位置取り、何度もクロスを供給した。
反撃のゴールはそのサイドから。73分、吉永がファーサイドへ送ったクロスボールに、FW仁平貴大が難しい体勢でうまく合わせ、ついに1点差に迫った。しかし、あと一歩届かなかった。そこから三菱養和陣内に押し込む場面こそ増えたが、決定機を作るまでには至らず。「もう少しボールを動かしていければ」と大木監督が振り返ったように、疲れを隠せない相手を揺さぶるという意識を持っていれば、結果は違ったものになっていたかもしれない。結局、試合は3−2で三菱養和が勝利を収め、2回戦進出を決めた。
三菱養和は前半見せた赤い波を継続できた時、悲願の全国制覇は射程圏内であることを印象付けた反面、同時に後半のもろさも垣間見られた。この波をどこまで減らしていけるか。全国制覇にむけて、次の試合までにこなさなければならないミッションが明らかになった。
以上
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