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【J2:第37節 愛媛 vs 千葉】レポート:千葉が開始間もないゴールで勝利を引き寄せ、ホーム6戦負けなしの愛媛に土をつける。今季の目標を断たれた両者だが、次の戦いは始まっている。(10.11.29)

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11月28日(日) 2010 J2リーグ戦 第37節
愛媛 0 - 1 千葉 (16:35/ニンスタ/4,758人)
得点者:6' ネット(千葉)
スカパー!再放送 Ch183 11/29(月)深00:00〜
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愛媛にとっては、警戒していた立ち上がりの攻防。前回の対戦、第16節(6/6@フクアリ)では開始1分にゴールを許し、千葉に敗れていた。しかし、今回も前半6分に失点してしまう。これまで愛媛はホームでは6試合敗戦がなく、前回のホーム・大分戦(11/20第35節)でも早々にサイドを崩してゴールを奪い、試合を優位に進めていた。逆に言えば、愛媛としては好調だったホームでも、さらに前回の対戦を踏まえて警戒していても防ぐことができなかった千葉のゴール。ネットの先制点をアシストした佐藤勇人は「今節はみんながサッカーを楽しもう、そしてサッカーの原点に帰って、その姿をサポーターに見てもらいたいと思った」と試合後に語ってくれたが、前節で今季のJ1復帰を逃した千葉はその悔しさを振り切るように、ピッチで躍動する姿を遠く愛媛まで駆けつけてくれたサポーターに披露した。

結果的にはこの先制点が決勝点となり、千葉はひとつ、区切りとなる第一歩を踏み出した。90分間を通じてカウンターでも再三ゴールを脅かしていたし、追加点が奪えなかったことは、むしろ愛媛がしっかりと修正を図り、裏を取られても体を張った守備を見せたことを評価してもいいだろう。「まだ1試合あるが、来年を考えるとしっかり点が取れるチームにして終わりたいと思う」と江尻篤彦監督は振り返ったが、まずは再スタートとなる一戦で結果を示し、次のホーム最終戦(12/4徳島戦@フクアリ)へつなげた。

一方で、この結果は愛媛に厳しい現実を突きつけた。「強いチームと戦って、足りない部分を感じている」とMF赤井秀一は唇をかんだ。それでも内容を振り返れば、シュート数では千葉の11本を上回る14本を放っているように、積極的にゴールを狙う姿勢を最後まで示した。赤井のシュートはサイドネットや千葉のディフェンスに阻まれたが、セットプレーのキックでも千葉のゴールを脅かし続けた。そしてFWジョジマールは何度もマークを振り切り、常にゴールを意識していた。さらに、1対1になるとドリブルで勝負をしかけたMF杉浦恭平。両サイドからは最終ラインから関根永悟と三上卓哉が何度も駆け上がってチャンスメークを続けるなど、愛媛の選手ひとりひとりの『勝ちたい』という気持ちはヒシヒシと伝わってきた。タイムアップのホイッスルがなった後、一瞬静寂に包まれたスタジアムだったが、そのあとは愛媛のサポーターが拍手を、そして大きな愛媛FCコールを選手たちに送った。それはシーズンを通じて成長した選手たちを称えた、観客の素直な反応だった。

「シーズンを通じて振り返れば、いい時もあったけどサッカーは状況が変わるもの。相手もいるし、変化に上手く対応できるようになれば勝ち切れるチームになれる」。田森大己はそう試合を振り返ったが、シーズンを通じて選手それぞれが、もうワンランク上のステージに立つための『何か』を感じつつある。プレーで、そして精神的な部分でもたくましくなっていく姿を見せてくれた2010シーズンの愛媛。今節の結果を受け、目標の8位以内には届かなくなったがアウェイの最終戦・富山戦(12/4@富山)に向けて、選手たちの勝利への高いモチベーションが変わることはない。
「共に上を目指そう」―試合後、ゴール裏に掲げられた横断幕には、バルバリッチ監督の母国語であるクロアチア語でそう記されていた。更なる高みを目指して、愛媛にとっても、千葉にとっても、次の戦いはもうはじまっている。

以上

2010.11.29 Reported by 近藤義博
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