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【J2:第37節 岐阜 vs 栃木】レポート:勝敗のカギは先制点が握っていた。岐阜はゴールショーで長良川メドウとサポーターに今季の感謝を示した。栃木は今季ワーストタイの4失点で連敗。(10.11.29)

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11月28日(日) 2010 J2リーグ戦 第37節
岐阜 4 - 2 栃木 (13:04/長良川球/3,143人)
得点者:38' 田中秀人(岐阜)、51' 佐藤洸一(岐阜)、59' 水沼宏太(栃木)、70' 嶋田正吾(岐阜)、78' 佐藤洸一(岐阜)、86' 廣瀬浩二(栃木)
スカパー!再放送 Ch182 11/30(火)後06:00〜
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FC岐阜のサポーターは弾幕に思いを込め、試合前バスから降りてくる選手に伝えた。
「仲間のため自分のために走り切れ」
その思いはしっかりと選手達に届いた。

「先週の試合後に言ったことができたので満足している」
充実感を漂わせたのは、J2リーグ通算100試合出場を果たし、自身のメモリアルゲームをゴールと勝利で飾った嶋田正吾。プレビューでも触れたように、福岡戦後に嶋田はハードワークの重要性を訴え、栃木SC戦への、ホーム最終戦への決意を語っていた。その嶋田に引っ張られるように岐阜の選手は序盤からハードワークを厭わず、球際では激しさを、セカンドボール争奪戦では力強さを発揮し、ここ数試合の課題であった“魔の10分間”を乗り切ることに成功した。トラウマとなっていた序盤戦、栃木にチャンスを作らせず、しっかりと試合を運べたことは小さくなかったはずだ。

試合開始から攻守に気合いが見て取れた岐阜。試合の入りという難所をひとつクリアしたが、次に待ち構えていたのは4試合連続無得点という、さらに高い山だった。いくら気分良く試合を運べていても、失点すれば途端にリズムを狂わせてしまうのが岐阜の短所。それだけに、前半のうちに先制点を取れたことで、またひとつ足かせが取れた。

先制点は38分、ゴール正面からのFKを染矢一樹が枠内に飛ばし、GK武田博行が弾いたボールに田中秀人が詰めて奪った。真っ先にルーズボールへ飛び付いたのは田中だが、田中以外にも複数の選手が雪崩れこんでいた。岐阜の勝利への執念は、このシーンに凝縮されていた。
「全員で先制点を取りに行こうという気持ちが表れたシーンだった」(田中)
ここ数試合で先制点の重要性を痛感し、今季は先制をすれば圧倒的な勝率(10勝1分1敗)を誇っているだけに、先手を取れたことが岐阜を勇気付け、優位に試合を進められたことは想像に難くない。直近の試合で直面した課題を早々に片付けた岐阜は、後半の頭にCKから佐藤洸一がバースデー弾を、左足からビューティフルミドルを嶋田が決め、得点力不足を吹き飛ばすゴールラッシュを佐藤が締め、計4ゴールを挙げて快勝した。ホーム最終戦に季節外れの花火を打ち上げ、今季お世話になった長良川球技場メドウでサポーターと歓喜を分かち合った。

一方、メンバーを前節の水戸ホーリーホック戦から大幅に入れ替え、純国産メンバーで臨んだ栃木。岐阜の勢いを耐え凌いだものの、あまりにもカウンターを食らい過ぎたことに加え、結局は先行されたことが最後まで響く。そして、リカルド・ロボ、パウリーニョ、余孝珍と外国籍選手不在を痛感せざるを得なかった。特に躍動感と推進力に欠けた。後半に2点のビハインドを、アジア大会帰りの“金メダリスト”水沼宏太の芸術的なリーグ戦初ゴール(プロ初ゴールも天皇杯2回戦の岐阜戦。しかも場所は同じメドウ)により1点差としたが、得点直後にあっさりと嶋田にゴールに迫られるなど前半からの不安定さを露呈。
「相手の気合いなどに負けたというよりも、得失点後のメンタルコントロールができなかった」
松田浩監督がそう敗因を述べたように、先制された後、1点差に詰め寄った後のゲーム運びは拙かった。特徴の似通った相手に主導権を握られれば、「堅守速攻」の餌食になってしまうことは分かりきっていたが、容易にカウンターを受けるなどリスクマネジメントに失敗した。後半戦2度目の連敗を喫し、同時に後半戦で連勝する機会は失われた。「前掛かりになってからの失点だったので、仕方がないと言えば仕方がない。ただ、前掛かりになった時にも自分達の守備ができるチームが強いチーム。そのあたりは課題が残る」。水沼は悔しさを包み隠すことなく、今後に向けた課題を口にした。

岐阜はホーム最終戦で意地を見せた。栃木も次節のサガン鳥栖戦がホーム最終戦であり、今季最終戦。35試合を消化しての戦績は13勝8分14敗と負け越し、自力での一桁順位は困難となったが、岐阜がそうであったように、戦う気持ちを見せて最後を綺麗に飾りたい。これ以上サポーターを悲しませるわけにはいかないし、鳥栖戦で希望を見出せなければ来季の「J1昇格」など口に出来ない。

以上

2010.11.29 Reported by 大塚秀毅
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