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【第90回天皇杯4回戦 G大阪 vs 柏】プレビュー:08年決勝のカード、再び。勝つのはJ1で上位争いを続けるG大阪か。J2首位の柏か。(10.11.17)

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11月17日(水)第90回天皇杯4回戦 G大阪 vs 柏(19:00KICK OFF/万博)
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J1リーグ第30節・サンフレッチェ広島との戦いから中2日。G大阪は再びホーム・万博記念競技場の地に柏レイソルを迎え、天皇杯4回戦を戦う。『西野ガンバ』として挑む天皇杯における柏との対戦は、第85回大会(05年)第88回大会(08年)の2回で、G大阪が2戦2勝。そのうちの1回が、G大阪として天皇杯初制覇を実現した08年の決勝戦だ。当時は、ACL制覇によって出場権を得たFIFAクラブワールドカップの疲労が色濃く残っていた中で、リーグ戦で獲れなかった『ACL出場権』を懸けて死闘の末にたどり着いた2度目の決勝の舞台だった。しかも、その柏との決勝戦は、準決勝に続き、90分では決着が着かずに延長戦に突入。結果的に、0−0で迎えた延長後半の116分にFW播戸竜二(現C大阪)が決勝点を挙げて初の栄冠を手に。クラブにとっても、ファンにとっても、記憶に残る戦いになった。

その歓喜の瞬間に始まった、前人未踏の目標『天皇杯3連覇』を今大会で実現するため、気を引き締めて挑む柏戦。2戦白星のない状況で迎えた直近の広島戦では、本来の攻撃サッカーを捨てて守勢に回り、手堅く勝点3を引き寄せたG大阪だが、この終盤戦の厳しい戦いにおいては「今は何よりも勝点3を獲る事が大事」(MF明神智和)という割り切りも必要だ。また攻守にバランスを欠いていて勝点を逃していた2試合を思えばこそ、今一度、守備の部分を見直し、結果として完封で勝利できたことはチームにとっても決してマイナスではない。
「こういう時期だからこそ現状を直視しないといけない。広島戦は、ここ数試合悪かったところをみんなで見直す機会になった。全ての試合をディフェンシブな戦いで、とは考えていないけど、バランス、安定したゲームの入り方ということを考えれば本来のスタイルではないけど、ああいう戦いもこの終盤戦だからこそ、決して否定できないと思う」(西野朗監督)

そうして執念深く手にした白星は、今ゲームにも弾みになるはず。また、負ければ後がない一発勝負の戦いでは手堅く白星を引き寄せることが大事だと考えれば、時間帯によっては広島戦で統一を図れた、割り切った戦い方が活きる時間帯もあることだろう。特に今季の柏は、J2リーグ2番目の得点数、最少の失点数を記録しており、攻守に安定した穴の少ないサッカーを実現している。また既にJ1昇格を決めている心理的な余裕、今季のリーグ戦でわずか2敗しかしていないことによる『勝つこと』への自信もしっかりと身に付いているはずだ。だからこそ、G大阪としては90分を通して攻守にバランスのいいサッカーを実現し、柏の勢いをしっかりと消し去りながらゴールを目指したい。
「相手はJ1昇格も早々に決めてかなり勢いがあるし、J1クラブを相手に『やってやろう』という気持ちが強いはず。そうした勢いに気持ちで負けないことが大事になる。リーグ戦で3試合ぶりに取り戻した白星による勢いを途絶えさえないためにも、絶対に勝たなければいけない試合。全員がしっかりと共通理解を持って試合に入りたい」(MF武井択也)
「広島戦は運もあったけどラッキーが来るのはチームにとっていい流れ。天皇杯でもその流れを繋げて戦いたい。最近は先発で出場できているけど最高のパフォーマンスを出来ているとは思っていない。最後までそこを追求し続けたいと思う」(FWイ・グノ)

G大阪が今大会において柏に抱いているであろう『いいイメージ』とは対照的に、柏にとっては『悔しいイメージ』を力に変えて挑む一戦。コンディション的には、11月7日に行われた第33節の岐阜戦で完封勝利をおさめ、J1昇格の条件となる『3位以内』を確定させた後、直近の第34節で試合がなかったため、G大阪よりは明らかにいい。それをアドバンテージにした展開に持ち込みたい。懸念材料があるとしたら、J1のスピードへの対応だ。3回戦の神戸戦では立ち上がりの苦しい時間帯をしっかり耐えて流れを引き寄せ先制した理想の前半だったが、後半は退場者が出て数的不利の戦いになる中でミスも多く、神戸のカウンターに翻弄される事も多かった。結果的に、延長戦の末にカウンターから決勝点を奪い試合を決めたが、決して簡単に勝ち上がった試合でなかったことは事実だ。但し一方で、J2リーグをぶっちぎりで勝ち進んだチーム力がJ1に通用することを確信できた試合になったとも言える。その自信をG大阪にもしっかりと示す中で、J2首位の意地を見せてほしい。
「ガンバは本当にクオリティが高く、有能な選手、スタッフで結果を残せるチームだ。サッカーにはどの試合でも勝者と敗者が生まれるが、今回は我々が勝者となるように全力を尽くしたい」(ネルシーニョ監督)

以上

2010.11.16 Reported by 高村美砂
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