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【第90回天皇杯4回戦 名古屋 vs 新潟】プレビュー:今季の苦手・新潟をホームで迎え撃つリーグ首位の名古屋。バイタルエリアの攻防を軸とした、アグレッシブな一戦に期待大だ。(10.11.17)

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11月17日(水)第90回天皇杯4回戦 名古屋 vs 新潟(19:00KICK OFF/瑞穂陸)
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現在リーグ戦首位を独走する名古屋だが、シーズンで大きく負け越しているチームが3チームだけある。リーグ戦で2敗している鹿島と川崎F、そしてヤマザキナビスコカップを含めて公式戦3戦2敗1分とやりこめられている新潟である。名古屋と新潟はちょうど1ヵ月前に新潟のホームで対戦しており、結果は4−1で新潟の大勝。名古屋にとってビッグスワンは未だ勝ったことのない鬼門であり、今季もジンクスは破られることがなかった。今回の天皇杯4回戦は名古屋のホーム・瑞穂陸上競技場だが、今季は1敗1分と相性は悪い。新潟の“お得意様”となってしまった名古屋にとって、今回はリベンジを期する一戦となる。

しかし、勝負は一筋縄ではいかないだろう。ここまでの名古屋は天皇杯においては控え選手を積極起用しながら勝利を収めてきた。J1勢との対戦となった4回戦では主力を投入する可能性もあるが、それには過密日程と置かれた立場が邪魔をする。週末のリーグ31節・湘南戦に勝てば、鹿島の結果次第で優勝が決まるのである。すでに降格が決まってしまった相手とはいえ、ベストメンバーで必勝の体制を敷きたいのが人情というもの。湘南戦で優勝が決まらなくとも、勝てばその3日後のホームゲームで優勝を地力で決められるため、コンディショニング優先で主力の数人を休ませることも十分に考えられるのである。ストイコビッチ監督がどのような決断を下すかに、まずは注目が集まる。

一方で新潟はリーグ戦では中位がほぼ確定しており、天皇杯へのモチベーションは必然的に高まっているはず。チームも名古屋戦の大勝からリーグ5戦無敗と好調を維持しており、メンバーを大幅に落として戦うことは考えにくい。攻撃における重要なタレントであるチョ ヨンチョルがU-21韓国代表の活動で不在なのは痛手だが、リーグの名古屋戦でも大活躍した三門雄大らがその穴を埋めて余りある動きを見せている。何より今季の対戦成績が、新潟を精神的優位に立たせてくれることだろう。

ピッチに立つメンバーは未知数だが、いずれにせよこの対戦を左右するのはバイタルエリアの攻防だ。名古屋のゾーンディフェンスの穴ともいえるこのスペースをいかに使うかは、Jリーグ全チームにとって最大の対名古屋対策である。今季の新潟はこのスペースにエースのマルシオ・リシャルデスとミシェウが君臨し、名古屋の守備網を切り裂いたことで勝機を手繰り寄せている。高いテクニックとゲームメイク能力を誇る彼らが自由を得れば、自ずと新潟の勝つ確率は上がっていくことになる。

だが、名古屋も手をこまねいてばかりではない。新潟戦の大敗の後、ストイコビッチ監督は4−2−3−1もしくは4−4−2を採用し、バイタルエリアの守備にボランチ2名を当たらせる対策を施してきた。さらにはリーグ30節の大宮戦ではDFラインの積極的なブッシュアップを促し、弱点となるスペースを徹底的に潰しにかかっている。直接FKを与えては名手マルシオ・リシャルデスの餌食となるだけに、激しくもクリーンなディフェンスを展開できるかが、名古屋が最も注意すべきポイントである。

今年の元日に悔しい思いをした名古屋も天皇杯への意欲は十分。タイトルへの思いが強い方に、勝利の女神は微笑むだろう。リーグ戦制覇も視野に収める名古屋と今季最後のタイトル獲得のチャンスにかける新潟。両チームがこの一戦にどれだけの気持ちを込めて臨んでくるか、楽しみにキックオフの時を待ちたい。

以上

2010.11.15 Reported by 今井雄一朗
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