■アジアの頂点を決める戦い！ACL決勝戦が11月13日(土）19時に国立競技場でキックオフ！
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ペルシアン・ガルフカップと呼ばれる国内リーグでは、10-11年シーズンは14試合を消化した時点で8勝4分2敗で首位に付けている。AFCチャンピオンズリーグを戦い、韓国やサウジアラビアなどへの遠征をこなさなければならない過密日程ながら、圧倒的な強さを見せている。2年連続国内リーグ準優勝、一昨シーズンはカップ戦優勝とここ最近の安定した強さの秘訣は、長期的な視野に基づいた強化にある。イランでは勝利至上主義が蔓延しており、3連敗しただけで監督が更迭されたり、選手も移籍を余儀なくされたりすることが珍しくなく、目先の試合ばかりに目が行っていた。ゾブ・アハンは、成功を収めるためにはクラブ全体の改革を行った。MFモハマド・ハラトバリ、DFファルシド・タレビなどここ4、5シーズンは核となる選手はほぼ同じ。指揮官マンスール・エブラヒムザデーも指揮を執って3シーズン目を迎えている。チームとしての完成度は非常に高い。「チームワーク、必ず勝てるという自信、この２つが最大のストロングポイントだ」と指揮官も胸を張って語る。

今シーズンここまでのクラブでの全得点数19ゴールは、リーグ全体では8位と中位程度。17位のシャフルダニ・タブリズよりも低く、チーム得点王のDFセイエド・フセイニの6ゴールは、リーグ全体では7位に過ぎない。ただし特定の選手に頼らず、チーム全体でゴールを決めることが浸透されている。失点11は、リーグ最少。守備が安定しているからこそ、難しい試合をものにできるし、1点さえ奪えばあとは着実に逃げ切ることができる。ゾブ・アハンが、アジアのクラブナンバーワンを決定するAFCチャンピオンズリーグのファイナルに駒を進めたのは、決して偶然ではなく、その舞台にふさわしい実力を備えているからだと言えよう。

reported by 森本高史