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【J2:第33節 富山 vs 東京V】レポート:逆転昇格に望みをつなぐ劇的弾!東京Vの底力と執念が富山を凌駕。(10.11.08)

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11月7日(日) 2010 J2リーグ戦 第33節
富山 2 - 3 東京V (13:05/富山/3,794人)
得点者:35' 黒部光昭(富山)、42' 朝日大輔(富山)、45' オウンゴ−ル(東京V)、65' 飯尾一慶(東京V)、90'+4 柴崎晃誠(東京V)
スカパー!再放送 Ch183 11/9(火)後00:30〜
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東京Vが後半アディショナルタイムに決勝点を挙げて劇的な逆転勝ち。4位に浮上して3位の福岡との勝点差を6に縮め、残り4試合にJ1復帰をかける。富山は2点のリードを生かせずに今季9試合目の逆転負け。それでも、ゲーム内容には見どころが多く、チームの再建はさらに一歩前進した。秋深まるリーグ最終盤、双方とも希望を胸に次戦に向かう。

富山の安間貴義監督は「良い場面がたくさんあった」「プラン通りに守ることができた」と敗れても前向きだった。監督交代から1ヵ月、トレーニングの成果が次々と表れ、この日の試合でも学習力の高さが確かめられた。「選手たちは尊敬に値するほどに覚悟を決めて練習し、試合にも挑んでいる」と賛辞を惜しまなかった。

指揮官は練習試合の内容などから判断し、前節に続いて3-3-3-1のフォーメーションを選択。狙っている『サイドからの素早く縦に攻め入り、最終ラインとゴールをかけて勝負する』という攻撃パターンを再三にわたって披露した。前半24分、左からのアーリークロスに飛び込んだのはDF足助翔。シュートはわずかに外れたが局面を判断しての思い切った動きは安間イズムの浸透を感じさせた。

同35分、カウンターからFW黒部光昭の今季8点目で先制。右サイドからMF朝日大輔、中央のFW苔口卓也、黒部へと綺麗につながった。42分の追加点も繰り返し練習している形で奪った。FKをキャッチしたGK橋田聡司のスローから右サイドのMF石田英之を経由して一気に前線へ。苔口が粘って折り返し、朝日が2試合連続となる今季7点目を挙げた。後半も東京Vに押し込まれたがカウンターで切り返した。同14分に朝日がゴールネットを揺らしたがオフサイド、同33分にも朝日がGK1対1になったが好セーブに阻まれた。

守りでも技術に勝る東京Vの攻撃に対し、中央を固めてボールを持たせながらも危ない地域には侵入させないように対応した。「押し込まれているように見えただろうが問題はなく、十分な内容だった」と安間監督は評価。だが、それでも3失点した事実は重く、足助は「結果的にはゴールに入れられている。力のないことを認めて練習するしかない」と話した。明らかな欠陥を見い出せないまま失点に歯止めが利かない状況は今季を象徴しており、残り5試合で払拭すべき宿題だろう。

東京Vは失点した前半の20−45分を除いて主導権を握り続けた。川勝良一監督は後半始めからFW平本一樹を投入し、縦への推進力を上げた。前半45分に相手のオウンゴールを誘発させたDF福田健介のクロスが後半20分に同点弾を生む。右コーナー付近からのボールをFW飯尾一慶がボレーでたたき込んだ。飯尾はゴールインしたボールを抱えて走ってセンターサークルに戻り、チームの勝利への執念をさらに掻き立てる。

そして後半アディショナルタイム、ドロップボールからのロングフィードを収めた平本が左からセンタリングし、MF柴崎晃誠が殊勲のゴールを決めた。引き分けなら逆転昇格の可能性がしぼむ追い詰められた状況でみせた東京Vの底力だった。富山の安間監督は「ロスタイムのドロップボールで、昇格争いをしているチームがボールを返してくれると思っていた富山の選手は人が良過ぎるし、これまで厳しい戦いをしてこなかったことが改めて分かった。足が止まって、それが結局は失点につながっている」と語り、明暗の必然性を感じさせた。

東京Vは次節に千葉、次々節に福岡とぶつかる。昇格をかけたクライマックスが近づいてきた。

以上

2010.11.08 Reported by 赤壁逸朗
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