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【J1:第29節 大宮 vs 山形】レポート:石原直樹の2試合連続、ファーストタッチゴールで大宮が山形を下した!(10.11.07)

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11月6日(土) 2010 J1リーグ戦 第29節
大宮 2 - 1 山形 (17:00/NACK/8,457人)
得点者:45'+1 ラファエル(大宮)、54' 石川竜也(山形)、70' 石原直樹(大宮)
スカパー!再放送 Ch182 11/8(月)後09:00〜
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どれだけ攻めたところで、得点できず失点してしまえば勝利することはない。逆にどれだけ守ったとしても、チャンスをものにすることができれば勝利を手に入れることはできるかもしれない。この山形戦での大宮の戦いぶり、鈴木淳監督の采配は実に落ち着いていて、確実で、勝点3が仮に手に入れられないのであれば勝点1でもアリという、残留争いを視野に入れたものだった。一方の山形は、今季見応えのある攻撃的なサッカーを展開。前節の浦和戦では真逆の超守備的サッカーからの数少ないチャンスをものにしていたが、大宮が相手ということもあり、試合の主導権を握った。90分を通して、両チームに訪れた決定的なチャンスは2度ずつだったように思う。それを大宮は二度共決め、山形は一度だけ決め、大宮は残留に大きく近ずき、山形は順位を落とした。

大宮は、このところパフォーマンスを落としていた青木拓矢に代えて李浩を先発起用した。彼はボランチを金澤慎と組み、どちらかといえばどっしりと構える守備的なタイプで、彼の先発起用を見ただけでも守備的な意図が強く、必ず引き分け以上の結果をもぎ取りたいことが伺えた。一方の山形は、攻撃的MFの増田誓志が出場停止から明けての先発復帰。4−1−4−1システムの2列目の中のポジションからディフェンスラインのウラへ抜ける動きを繰り返し、大宮の中盤にスペースを作り出し、思うがままにポゼッションすることを可能にした。
山形の最初のチャンスは7分。その増田と宮沢克行が走ることによってフリーになった佐藤健太郎に絶好のミドルシュートを放たれる。これを北野貴之が一度はこぼしてしまいピンチとなるが、自ら体ではじき出し防いだ。このあとも前半は山形のペースとなり、中盤は押し込まれた状態が続く。だが、得点機はない。先に得点したのは大宮で、前半ロスタイムに入ってからのことだった。ピッチ中央でのフリーキックからの流れの中から、金澤が鋭い縦パスを李天秀に送る。これを李はリターンし、金澤はラファエルへと送る。「顔を挙げてパスを出せていた。だけど自分ではなくラファエルがすごかったと思う。受けてからシュートまでがものすごく早かった」と金澤が振り返るラファエルのシュートで先制する。 

だが、後半に入ってすぐの54分、今度は山形が彼らの最大の武器であるフリーキックから同点にする。ペナルティアーク付近でのファウルに対し、大宮は全員が守備に戻るがそれをあざ笑うかのように石川竜也の左足は見事なキックを見せる。その後は一進一退の攻防が続き、互いに攻めきれないがペースも握りきれない。
大宮にとってこの試合2度目のチャンスは、69分石原直樹が投入された直後のCK。70分、金久保順の右足から放たれたCKにニアで深谷友基が頭でそらすと、中央に飛び込んだのは石原。「彼の動きなおしが見えていなかった」と小林伸二監督も脱帽せざるを得ないゴールが生れた。石原は実にこれで2試合連続で途中出場してファーストタッチをゴールして見せた。「スーパーサブのイメージがつくのも…」と本人は苦笑いだが、「石原の本当の良さが出た」と鈴木監督も珍しく手放しで賞賛した得点だった。その後大宮はなんとか守りきり、およそ2ヶ月ぶりのホームでの勝利を手にした。

これで大宮は残留を大きく手繰り寄せたが、ムリに攻めず、冷静に勝点を積み重ねるというやはり残留争いに対して熟練している印象がある。一方の山形は「これはギリギリのチームのサッカー」(増田)「守備を修正するほうが簡単。とにかく残留しないと」(石川)というとおり、攻撃に感じる手ごたえを一旦切り離して考える必要があるかもしれない。上位争いではないが、これはこれで別の面白みがある。そんなことを思わされた一戦でもあった。

以上
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