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【J2:第32節 熊本 vs 鳥栖】鳥栖側プレビュー:堅守の熊本を打ち破り、浮上のきっかけを作りたい鳥栖。バトル・オブ・九州も佳境を迎える(10.10.31)

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10月31日(日)J2 第32節 熊本 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/水前寺チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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物事がうまく進まないときに、人はどうしてもネガティブになりやすい。ここで、何かの転機が訪れると、運気は上昇する。その転機は、時間が経てば気づくこともできるが、そのときには気づきにくいものである。思い起こせば、昨季の鳥栖は開幕から3連敗を喫し、その後も勝ったり負けたりとなかなか調子の乗ることができなかった。しかし、シーズンを終了したときには5位と躍進していた。その躍進の転機となったのが、第18節熊本戦(熊本市水前寺競技場)だったと思う。攻めながらも熊本に出足に苦労し、最後まで手を焼いた試合だった。しかし、その試合で苦労しながらも2−1と勝利したことで、上位進出の勢いがつき、チームが一つにまとまり、快進撃へとつながった。今節は、その転機となった試合と同じ、水前寺競技場で熊本と対戦する。この試合を、再び昇格圏争いに参入するための転機としたい。

鳥栖は、第14節に横浜FCに敗れて勢いが途絶えてしまった。心機一転を狙ったワールドカップ中断期間中のミニキャンプも、浮上の転機とならず、他チームが調子を上げる中、後塵を拝する結果となっている。
メンバーが代わったわけではない。戦い方を変えたわけでもない。ただ、他チームが立て直しを図って成果が出ている中で、鳥栖だけが開幕時からの調子のままで、上向いていないだけである。前述したように、何かの転機があれば必ずや調子は上向いて、本来の力を発揮できるはずである。その転機となる絶好の試合が今節なのである。

ここ数試合、鳥栖の守備は安定してきている。横浜FC戦(第30節・佐賀県総合運動場陸上競技場)では、後半に4失点を喫したが、原因は明確であった。崩された失点ではない。建て直しができないほどの問題を露呈したわけでもない。その次節にあたる東京V戦(第31節ベストアメニティスタジアム)では、前半は完璧に押さえ込んでいた。あの横浜FC戦の前半も、非の打ち所がない守備を見せていた。その守備さえ、今節の熊本戦で見せることができれば問題は無いだろう。
今節のターニングポイントは、鳥栖の攻撃にある。トップ下の藤田直之は出場停止で出ることはできないが、指定強化選手の黒木晃平が練習に参加している。ミドルシュートとゴール前に顔を出すプレースタイルは、藤田直之の代役ではなく黒木晃平のスタイルであり、FW豊田陽平に入ったボールからの攻撃に様々なオプションを加えることができる。熊本の守備は堅守といわれるが、鳥栖の攻撃オプションが機能すれば、そう簡単に抑えることはできないだろう。MFに入る山瀬幸宏も早坂良太も、好調を維持している。横構FC戦からボランチに入った丹羽竜平も展開力を持っている。
まだ、勝利という結果は出ていないが、鳥栖が標榜する「サイドを使った有効な攻撃」(松本監督/鳥栖)が観られそうな予感がする。CBを組む木谷公亮と飯尾和也は、セットプレーでヘディングの強さを見せる。磯崎敬太も果敢に攻めあがりを練習で見せている。これらはみな、守備が安定してきたことによる効果である。あとは、勝利という結果を出すだけなのである。

熊本は、スピードのある松橋章太ともと鳥栖に在籍していたヘディングに強い矢野大輔が出場停止である。これは、鳥栖DFのウィークポイントだったスピード対策に朗報といえる。前線では、豊田陽平と早坂良太の高さに期待がかかる。これも、鳥栖にとってはアドバンテージとなりそうだ。昨季の熊本戦での快勝と同様に、今節も快勝して再び昇格圏内争いに参入する転機となる試合にして欲しい。すべては、鳥栖がFWからDFまでをコンパクトに保ち、熊本に時間とスペースを与えないことである。

物事を振り返ったとき、後悔しても結果は変わらない。修正箇所を見つけてもそのときには戻れない。できることは、そこから得た経験を次につなげることである。目標さえ失わなければ、そこに至るまでの手段は星の数ほどあるわけで、どれを選択するのかはチームの置かれた状況によって決まる。
実力以上の戦いはできないし、練習で積み上げたものしか手段としては選べない。努力を怠らず、集中を切らさず、最後まであきらめなければ、必ずチャンスは訪れるのである。まだ、シーズンは終わっていない。
試合は勝つために行い、プレーはシュートを打つために行うのである。
サッカーは、常にゴールを目指してプレーし続けなければ成り立たないスポーツである。

以上

2010.10.30 Reported by サカクラゲン
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