現役東大生のＦＷ久木田紳吾選手（ファジアーノ岡山を受け入れ先とするＪＦＡ・Ｊリーグ特別指定選手・東京大学ア式蹴球部）が10月27日、チームに合流しました。なにしろ東京大学が輩出する初のＪリーガー。岡山への加入が内定した９月末時点では、本人は東京にいて岡山での取材は叶わず、ようやく岡山で初の練習！　とあって、否が応にも注目が集まります（写真１）。
前々日まで大学リーグを戦い、「なるだけ早くチームに合流したかったから」、打ち上げは１次会だけで切り上げ、前日夜の新幹線で岡山へ。その後、家具を運んだりという引っ越し作業もあったようですが、朝９時からみっちり２時間以上のトレーニングに参加。ミニゲーム（写真２）、仕上げにピッチダッシュ10本で汗を流し、練習後にピッチサイドで共同インタビューが行われました（写真３）。

Ｑ：練習を終えての感想は？
「大学でやっていた練習よりキツかったので、疲れたというのが今の感想です」

Ｑ：アピールできましたか？
「最後の走りは頑張ったんですが、ボールを使った中では、まだまだでした。ワンタッチでゴールを決められるところもあって、それができなかったので…」

Ｑ：セールスポイントは？
「スピードを生かして裏に抜ける、突破するという部分と、対人、球際の強さです」

Ｑ：夏から岡山の練習に参加して、岡山を選んだ一番の理由は？
「ホームゲームを見て、すごい熱気があって、いい環境でサッカーが出来る、その熱さに一番動かされました」

Ｑ：ファジアーノ岡山のチームの印象は？
「若くて、関西の方が多いので、溶け込みやすい雰囲気だと思います」

Ｑ：今シーズン、試合に出るチャンスについて。
「貪欲に狙っていきたいと思っています。得点に絡むプレーができたらと思います」

Ｑ：好きなプレーヤーは？
「目標にしているのはジェラード（イングランド代表）です。気持ちがプレーに表れているので」

Ｑ：東大生初のＪリーガーと言われることについては？
「東大生Ｊリーガーっていうよりは、久木田紳吾というプレーヤーとして見てもらえたらと思います。好きなことをやっていく人間として」

Ｑ：これからの目標は？
「コツコツ真面目に努力することが自分の良さだと思うので、ひたむきさだけは忘れずに、自分を信じて頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」

影山雅永監督は、
「スピードがあり、チームのためにハードワークができるという、岡山のコンセプトに合った資質を持っていることから獲得を決めました。ゴールへの嗅覚もあり、得点への期待も大きいと思います。ほかの選手と一緒の条件ですから、コンディション次第でこれからサブに入ることも、先発もあり得るかもしれません」
また、「東大＝クレバーな面を期待しますか？」の質問には、
「東大じゃなくてもクレバーなサッカー選手はたくさんいるんですけど（笑）、彼はサッカーでのクレバーさを持ち合わせながら、チームに貢献してくれるだろう選手ですので、思いきってやってもらえたらと思います」と話しています。

以上

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2010.10.27 Reported by 尾原千明