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【J2:第29節 北九州 vs 大分】北九州側レポート:キャプテン・佐野が復帰し攻守に安定感。巧みなアシストで土壇場で同点に持ち込み、価値ある勝点1を手にした。(10.10.03)

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10月2日(土) 2010 J2リーグ戦 第29節
北九州 1 - 1 大分 (14:04/本城/7,470人)
得点者:74' 東慶悟(大分)、90'+5 レオナルド(北九州)
スカパー!再放送 Ch183 10/5(火)前06:00〜
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「立ち上がりから前から前からプレッシングをかけて、奪ったボールはうまく繋ぎながら自分たちのリズムでサッカーができる時間もあった」(与那城ジョージ監督)というように、北九州は前半、高い位置から組み立てようとした。ただ、大分は3バックで臨んだが、ウイングバックが最終ラインまで下がって5人で守備を固めたため、ボールを持ててはいても攻めきれなかった。

一方で北九州のディフェンスも安定していた。佐野裕哉が復帰してボランチに入り、フォーメーションも4-4-2に戻したことが奏功。佐野がピンチを摘んでいったほか、長野聡と河端和哉の両センターバックが体を張って大分FWのペナルティエリア内への侵入を阻んだ。左サイドバックで初先発となった多田高行も動きに堅さはあったが大分のサイドからの攻撃に早めに対応した。
ただ引き気味の中では多田の持ち味でもあるスピードを生かす場面は少なく、多田は「こういう舞台でサッカーができて楽しかった」としながらも、「もっとチャンスメークしたかった」と話していた。

北九州は怪我で左サイドバックの冨士祐樹と、右サイドバックの重光貴葵を欠き、苦しいやりくりが続いていた。多田も「もともとサイドハーフの選手」(与那城監督)だが、九州学生選抜チームでサイドバックを経験。与那城監督も「運動量はほんとうに豊富な選手。もう少し慣れてくるとおそらく自分の得意なサイドの突破ができると思います」と評価している。

その多田を初めとするディフェンス陣の踏ん張りで、雨の時折激しく打ち付ける前半を0-0で折り返す。

後半も立ち上がりは集中が途切れなかったが、少しずつセンターバックと中盤の間でスペースができはじめ、ついに74分、大分の河原和寿と井上裕大が繋いだボールを、地元・北九州市若松区出身の東慶悟にミドルレンジから決められてしまう。

しかしこの試合の北九州はこの1失点でゲームを諦めてしまうことなく、その後の時間帯はむしろ積極的に攻め続けた。
そしてロスタイム。佐野が巧みな足捌きでふわりと浮いたボールを途中出場のレオナルドの足元に送り出し、これをレオナルドが右足でゴールに蹴り込んで北九州が土壇場で追いついた。決まったと同時に試合終了のホイッスルが鳴り渡り、北九州にとっては価値ある勝点1を得た。

最後に追いついたのはこのゲームは佐野の貢献が大きかった。
「非常にいいタイミングで出してくれた」とレオナルドは佐野のラストパスを振り返り、また長野聡も「(佐野が入ったことで)ボールを回せていたし、(大分のシュートを)6本に抑えられたのも裕哉の力も大きい」と評価していた。
佐野は復帰したばかり。ボールの処理やプレースキックにいつものキレがあったわけではなかったが、視野が広く、巧みにボールをコントロールできるキャプテンの存在の大きさを改めて示した。

北九州はこの試合、前節東京V戦よりは積極的に攻めてはいたが、大分のブロックを崩しきれず、シュートは3本にとどまった。「少なくとも2桁のシュートができるように」と与那城監督。修正すべき反省点は毎週出てきてしまうが、劇的な同点劇を生み出す粘り強さは戻ってきた。天皇杯3回戦・FC東京戦や、リーグ戦の次節・栃木戦に向けて、チームは少し晴れやかな気分で練習に励めそうだ。

以上

2010.10.03 Reported by 上田真之介
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