広島 2 - 1 清水 （19:01／広島ビ／5,034人）
得点者：55' 李忠成（広島）、68' 高萩洋次郎（広島）、76' 枝村匠馬（清水）
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●李忠成選手（広島）:
「公式戦３試合連続ゴールを決めることができて、パスを出してくれた（高萩）洋次郎に感謝したいと思います。
あのシーン、必ず洋次郎からパスがくるのではないかと信じて、飛び込みました。僕が触らなくてもゴールになっていたと思うくらいの、優しいパスでした。絶対にあそこに転がってくると思っていたので、どんな形でも押し込めばゴールにつながると信じていました。
ただホーム＆アウェイ、１８０分の試合だと考えると、まだ前半が終わっただけ。次の９０分の後半戦がアウェイで待っているので、この結果に一喜一憂していてはいけないと思います。
とはいえ、今日は先発で初めて勝てた試合（天皇杯・ＡＣＬを除く）なんで、すごく嬉しいです。
ゴール後のパフォーマンスは、サムライがテーマでした（笑）。点をとった人が武士になって、サムライたちを斬りまくって最後に倒れるんですが、主人公の自分も最後は倒れてしまうという、けっこうドラマチックな（笑）。わかりづらかったと思いますが（笑）、ちゃんとシナリオがありました。「十三人の刺客」という映画をやっていたので、それのＰＲにもなったのかな（笑）。
僕一人の力ではなく、みんなの力でゴールがとれている。みんながいいパスをくれるから、それに飛び込める自分がいる。みんな必死の思いで守ってボールを前線につなげて、そのパスをみんなで大事にゴールにつなげている。たまたま僕が最終的にゴールをとっていますが、その過程にはすごくたくさんの人の味方の力があります。本当にみんなに感謝しています。
今までの悔しい気持ちですか？はい、間違いなく、その気持ちはあります。試合に出られなかった時の気持ちを忘れずに毎試合毎試合臨んでいる。前は１０分や１５分しか出られなかったのに、今は貴重な時間が９０分ある。１分１分を楽しみながら、喜びに変えながらプレーしています。
ただ、すごく充実してはいますが、まだまだその時の悔しい思いは晴らしてはいません。まだまだこれからだと思います。
何が何でも決勝に行きたい。広島は日本一をまだとったことがないと聞いていますが、とにかく何が何でも日本一になる。自分がサンフレッチェに来た時、『タイトルをとるために来た』と最初の会見で話をしましたし、何か一つタイトルが絶対に取りたいです。
２点目のアシストは、洋次郎だけでなくみんなが走らなければ、ああいうチャンスは生まれなかった。あそこまで洋次郎が走ったから、自分もパスが出せたと思いますし、よく決めてくれたと思います。
いろんな人とのホットラインができるようになりたいです。ゴールを決めないとホットラインと言われないので、これからもっともっとホットラインを増やしたいです。
もちろん、（佐藤）寿人さんは特別な選手。広島にとってもチームにとっても。でも、そればかりを考えるとサッカーはできない。寿人さんには寿人さんの形のピースがあると思うし、自分には自分の形がある。それが広島のサッカーに当てはまった時、違う形になる。自分は前線で起点になって、どんなボールにも食らいついて、高い位置で起点になる。そこは、寿人さんと違うところだと思います。今日の２点目の部分もそうだし、点につながらなかったシーンもありましたが。
とにかく、自信を持ちながらサッカーをやりたい。（起用は）監督が決めることなので、自分は自分のプレーをいかにみせるか。僕には、あと１ヶ月くらいしかチャンスはないと思っています。その数少ない１試合、１秒でも有意義に自分のプレーを見せたいです。
寿人さんから学ぶものは、たくさんあります。裏への動きやゴールへの嗅覚などは、今までやった選手の中で、間違いなくトップです。そのプレーを１年間見ながら学んできて、まだまだ寿人さんの足下にも及ばないけれど、そういうものが自分の血となり肉となっていると思ってます。試合に出られない時に、そういう意識をもって、励んでいました。試合に出た時に、そのことが見せられるように、と。
監督を（起用で）悩ませたい想いですか？それは、あります。それがなかったら、選手として成り立たないし、自分ではなくなる。でも、言葉で言うのではなく、プレーでアピールしたい。いくらこうやって記者の前で言っても、それは言葉でしかない。ピッチに出て、監督やサポーターの前で自分のプレーとしてのメッセージを表せたらいいと思います。
まだ前半が終わったばかり。後半はアウェイだけど、トーナメントだし「何が何でも決勝に行く」という気持ちでやっていけば、いい結果につながって決勝にいけると思います」
●高萩洋次郎選手（広島）:
「（１点目は）しっかりとボールを走らせれば、ＧＫもいなかったし、当たって入ってくれるという状況でした。
ただ、まだ準決勝の前半が終わっただけ。次の試合ではまず、失点しないことが大切だと思います。今日のように先に点がとれれば、チーム的には楽になる。０点で抑えて１点をとればいい。今日のゲームのことは忘れて、０-０からのスタートのつもりで。１失点してしまったし、むしろ向こうの方が有利だと思って次に向かいたい。
ＤＦが守備を頑張っていたのに、点が決められなくて迷惑をかけていた。決定機を決めないといけなかった。ただ、今までは出来なかっけれど、力まずに今日のようなゴールをとれたことはよかったと思います。練習やゲームでも点に絡めていたし、点につながるパスも出せていたし。
ゴールの時はいいトラップができて、何でも出来そうな状況でした。ループシュートは、ボールを止めてから決めました。落ち着けてシュートを打てたと思う。ゴールした後は、チュンくんが優しいパスを出してくれたので『ありがとう』と言って土下座しました（笑）。
次も今日のようなゲームができればいい。０点で抑えて、流れをつかんで、いい形をつくりたい。それができれば、チャンスはくると思います」
●服部公太選手（広島）:
「１失点がもったいなかった。でも、あと半分ありますから、残りのアウェイでもしっかりしたいと思います。
１点目は（中島）浩司がいいボールをくれたので、あとは（高萩）洋次郎を見て。あのタイミングでしっかり走り出してくれていたので、よかったです。もうゴール前だったので、外ではなく中を選択しました。
（パフォーマンスに参加すること？）今まではやらなかったことなんで、新鮮です（笑）。楽しいですね。
第2戦は、『勝ち』にこだわります。ただ、その前にリーグ戦がありますので、そこでいいプレーをしたいですね。
失点のシーンは、２対１になって潰し切れなかった。あそこで潰していればとは思いますが…悔しいです。（相手は）うまく崩せていなかっただけに。
次は日本平ですね。ずっと、勝てていないですからね。でも、大丈夫です。（このチームは）いろいろ乗り越えていますから。嫌なデータは全て消し去っているのでね。いらないものは、一つずつ消していきたいです」
●槙野智章選手（広島）:
「今日の結果は、素直には喜べないです。最後は１失点しましたし。まだ前半が終わったばかり。気持ち的にはリラックスできない。ハーフタイムのような気持ちです。
清水がメンバーを変えてきて、やりづらさはありました。ヨンセン選手の代わりに出た原一樹選手はスピードもあるし、前線からのチェックもアグレッシブ。大前元紀選手もドリブルが上手くて嫌なタイプでした。みんながいいプレーをしていたので、広島にとってはイヤでした。
ただ前節の鹿島戦の教訓から、９０分プラスアディショナルタイムを集中して守らなければいけないというのを、みんなで言いあっていました。ただ、アディショナルタイムではないけど失点してしまったことは、今の広島の課題だと思います。
（セットプレーの自分のシュートについて）あれはＧＫの西部さんを誉めるべきですね。今日はチームとしても僕自身もチャンスがあったのに、決められない。まだまだ力が足りない。もっともっと、シュート練習をしないといけません。
チームとしてはケガ人も多く、（横竹）ツバサが今日はイエローカードをもらって次の試合は出場停止なので、非常に苦しいです。チームとしては引き分けでＯＫかもしれませんが、勝てる闘いができればと思います。
パフォーマンスは僕が試合前に『こうやるから、みんなでやろう』と話をしていました。本当は、まだまだとっておきのヤツがあるんですが、それはリーグ戦か決勝の時にとっておこうということになりました。
リーグ戦が中２日でありますし、前節に僕たちは鹿島に対して、勝点３をとれなかった。上位に食い込むためには、負けられない闘いだと思います。アウェイでもしっかり自分たちのサッカーができるように頑張ります」
以上
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準決勝第2戦は10/10（日）に行われます。
清水 vs 広島（15:00KICK OFF/アウスタ）
