ACL決勝戦は2010年11月13日(土)国立競技場で開催!チケットについてはこちらから!
※準々決勝の1stレグが15日に終わり、岡山一成選手の所属する浦項スティーラーズは惜しくも初戦を落としたが22日に準決勝進出、そして決勝の地国立を目指しホームで第2戦を戦います!
岡山一成選手インタビューVol.1はこちらから≫
◆思いは伝染する。
「契約をしてからは、浦項スティーラーズの廻りの選手には「東京(国立)に行こう!」と言い続けました。思いとは伝染すると思うんです。チームメイトも途中からACLの試合の前には「絶対に東京へ行こう!」と言ってくれるようになってきました。準々決勝の第1戦ではウズベキスタンで1-3で負けてしまった。僕は遠征に帯同できなかったが、帰って来たチームメイトが「絶対に勝って東京へ行こう!」と言ってくれた。「絶対ホームで逆転勝ちしよう、こんなところで終われない」と言っていましたし、チームがまとまっていくのを感じました。東京(国立)へ行くというのが、僕の一人の思いではなくなっていたしゴールした時に、皆が僕のところに来てくれるようになっていて練習生で来て、契約した僕を一員として認めてくれるようになっていきました。残念ながらACLでは出場ができなかったのですが、自分は本当に一分でも出たかった。でも、本当に一緒に戦っている感じがして、あの時の一戦一戦を振り返ると今でも、涙が出てきそうになってしまいます。
そして迎えたウズベキスタンのブニョドコルとの第2戦はホームで勝ち、大逆転で、次はカタールのチームと準決勝を戦うことになりました。準決勝の第1戦はホームで勝ち、第2戦のカタールへと向かいました。途中、UAEのドバイで乗り継ぎをして、カタール行きの飛行機に乗る時に、館内放送では、カタール行きとアナウンスされるのではなくて、ドーハ行きとアナウンスがされたのを聞いて「あの14歳の時に、ドーハの悲劇がおきたドーハだ!」と思い運命を感じると共に、自分はドーハで国立行きを決めるんだと強く思いました。
そしてドーハで、国立での決勝行きを決めることができた瞬間、14歳の頃の自分の思いなど、今までの色んな事が、入り混じり、思わず泣いてしまった。東京(国立)行きを決めてくれたチームメイトには、ありがとうとずっと感謝の言葉を言い続けて泣いていました。
「そして迎えた決勝戦。国立競技場では、あんなにも多くのサポーターたちが所属していたクラブのユニフォームや僕が売っていたTシャツを着てくれて浦項側のゴール裏スタンドに来てくれていました。あの光景を見て、僕は日本で一番幸せなプレーヤーだと感じ、アップに入って行く時に泣きそうになってしまった。浦項スティーラーズのチームメイトたちもあの光景を見て、オカヒョン(オカ兄)がなんで東京に行きたいといっていたかの理由が分かり感動したと言ってくれました。チームメイトたちも「優勝してあの人たちと一緒に、喜びを分かち合おう」と言ってピッチに出て行ってくれた。プロ選手として、サブメンバーではいたくはないけど、本当にそういうのを通り越して幸せを感じました。Jリーガーではなくなり、自分なんなんだろうと自問自答した時もあったのに、僕は、本当に岡山一成で良かったと思っていました」
Q:韓国4クラブがベスト8に残り日本の4クラブが敗退してしまいましたが?
「07年、08年と浦和、G大阪が連覇したことでKリーグ、KFA、選手、サポーター全員が変わりました。国内リーグよりもACLを優先するという感じになったし09年はバックアップも凄かったですね。急遽リーグ日程変更をしたりとか、ACLで戦うバックアップが凄かった。あるチームはそれまでACLでは勝利給などもなかったところもあったんですが、中東のチームが優勝したのではなく日本のJリーグのクラブがACLを2連覇したことが韓国のサッカーに関わる人の意識を変えさせたと思います。そのバックアップを最大限に活かしたのが浦項スティーラーズだったと思います。韓国のKリーグの場合は降格がないのでJリーグとは事情が違うことがありますが、Jリーグはベストメンバー規定もありますし、選手登録の人数の枠もありますが、韓国は選手登録の人数枠もないですし、40名くらい所属していてメンバーのバックアップの体制が凄い整っています。色々な事情があることは重々承知のうえで敢えて発言させてもらいましが、ACLに対して各国が凄く力を入れてくるようになった今の状況で、ベストメンバー規定があると、国内とアジア・世界を闘っていくなかで、一番になるのは難しくなるのではないかと思います。
韓国では、翌週水曜日にACLがある場合は、前週の試合を金曜日にしたり土曜日にACLに出る主力メンバーは出発したりしていることもある。他のメンバーは後から出発する。やはり土曜日に試合があって、次の火曜日にアジアのどこかで試合があるような状況で、同じようなメンバーでずっと出ないと行けないのは大変だと思います。準決勝でカタールのドーハに行くときも、後から僕を含め5人くらいがリーグ戦を戦った後で追っかけで行ったりしていました。
Jリーグがこれからアジアや世界で結果を残して、発展していくために、今のJリーガーという立場ではない自分の立場だからこそこのことは言っていきたいと思います。Jリーグのことが大好きで、Jリーグのクラブにもアジアで躍進をしてもらいたいからこそ、今感じている、この思いを敢えて伝えないといけないと思っています。ベスト8の中で、韓国が4チームというのはJリーグのことを考えると僕も哀しい結果ではあります。切磋琢磨という意味では。
僕が、Kリーグに12年前に留学していた時に、実はあるチームから契約の打診があったんですが、やはりJリーグに入りたいと言ったら、なんであんなレベルの低いところを選ぶんだと皆が言ってきました。ただ今回、13年後、練習生として浦項スティーラーズに行った時は、皆がJリーグのことを聞いてきました。なんであんなにお客さんが入る中でやれるんだとか。Kリーグ側からもベテランのJリーガーの選手を獲得したいというようなことを言ってくるようになった。この十数年でJリーグへの見方が本当に変わったと思います。Kリーグに関わる人たちがJリーグのことをどれだけ学ぼうとしているかを肌で感じています。Jリーグの良さはあるし、僕もJリーグのことが本当に好きなんです。そんな僕が、正しいかどうかはわかりませんがここは変えた方がいいと思ったところなので敢えて言わせてもらいました。Jリーグのクラブが敗退してしまった今、僕が決勝の地へ国立競技場へ必ず帰ってきたいと思っています。
僕はもう一回アジアを制して、FIFAクラブワールドカップで世界と戦いたいですし、そしてもう一度「代表を目指します」と言えるようになりたいと思っています」
(インタビュー実施日 2010年6月12日)
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