9月11日（土） 2010 J1リーグ戦 第22節
磐田 3 - 2 湘南　（15:33／ヤマハ／8,027人）
得点者：15' 上田康太（磐田）、42' 前田遼一（磐田）、44' 坂本紘司（湘南）、76' 阿部吉朗（湘南）、82' 前田遼一（磐田）
スカパー！再放送 Ch183 9/12（日）前08:00〜
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●反町康治監督（湘南）：

「試合前に必ず選手たちには相手のストロングなところの映像を見せたりしているんですが……駒野のサイドからというのは、インパクトのあるやつ（映像）を揃えて見せているつもりなんですけれども、それでやられてしまうのは、我々の現状だと。これは個人戦術の問題であって、個人のマンパワーがやっぱり足りないというのは、認めざるをえないです。1試合で2失点という今の割合だと、うちは3点取れませんから、今日の場合だと良いゲームはしたものの難しい試合にはなってしまうでしょうね。我々にとっては。

向こうが中2日で移動があって、しかも今日はデーゲームというヤンツーさん（柳下監督）にとってはもっとも過酷で、彼らは天皇杯も含めて連戦もありましたから非常に厳しい中で、後半は我々のほうが主導してできたのはあるんですが、やっぱり最後のところの精度とかそういうのは、ジュビロのほうがあったかなというのは認めざるをえないでしょうね。我々はクロスがどこにいっているかといったら、スローインになったりゴールキックになったりというのが多いですよね。だからってトレーニングしてないわけではなくて、トレーニングはしているんですが、これは生まれ持ったもので、うちに駒野と前田がいれば、勝点3を取ってここで喜んでインタビューに答えているかもしれませんけどね。

そうは言っても、我々としてはこの舞台で、今日は試合の前にも“百折不撓”だという話をしましたが、いくら失敗してもまた立ち上がって、チャレンジしていくという気持ちではいます。今日はアウェイにも関わらず、湘南のサポーターがたくさん駆けつけてくださって、ノンストップで応援してくれて。ハーフタイムに我々もノンストップでプレーしようという話をしましたが、非常に感謝しています。こういう成績ですから、見捨てられてもおかしくないんですけど、ブーイングもせずに応援してくれているサポーターに本当に感謝しております。我々も、そういう良いバックボーンがあるわけですから、下を向かずにやっていきたいなという気持ちは強く持っています」

Q:当然、後半勝負という意識はある程度あったと思いますが、前半の先制される前の時間帯でちょっと引きすぎたように見えましたが、そのあたりはどう見ていますか？
「いや、中盤の選手とか最終ラインでも、ボールを動かす力は向こうのほうがありますし、サイドのエネルギッシュなオーバーラップや1対1の仕掛けというのは、ジュビロのひとつのお家芸なので、どうしてもサイドでルックアップされた状態だと、必然的にラインというのは下がりますよね。センターバックが持っていればラインを上げることができる。でも、サイドバックでルックアップされると、これはもう下がらざるを得ない。それだけの話であって、全体的にはそれほど悪くなかったと思います」

Q:坂本選手と阿部選手は足を痛めたように見えましたが、具合はどうでしょうか？
「まだ詳しい報告を受けてないのでわからないですが、阿部はたぶん足がつっただけだと思います。坂本はちょっとわかりません。本人も、ここでプロとしてスタートしたわけなので最後までいたかったと思いますけどね。それよりも猪狩が心配で、彼はちょっと長期離脱せざるをえないと。これで我々の負傷者リストはまた1チーム作れるぐらいになってしまいました」

Q:ヴァウド選手は、先発で使うよりもあのように後半に投入したほうが効果的だという考えだったのでしょうか？
「そうですね。今日は向こうも足が止まったので、対応がどんどん悪くなってきましたよね。最初からだと、そうした良さはまだ出ないかなというのもありますし。我々は常に競争した中でやっていきたいと思いますから、また来週、明日も練習試合がありますが、そこで見て、彼は今日は非常に自信を持ってプレーして、何かひとつつかんだ部分もあると思いますから。左足はちょっとオモチャなのでへなちょこシュートでしたけど、そこも改善できるようにトレーニングでやっていくしかないでしょうね」

以上