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【第90回天皇杯2回戦 浦和 vs 東国大】レポート:浦和、ゴールラッシュで大勝。試合後には阿部がサポーターに最後の挨拶(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
浦和 7 - 0 東国大 (17:00/駒場/9,701人)
得点者:5' エジミウソン(浦和)、30' ポンテ(浦和)、39' エスクデロ セルヒオ(浦和)、45'+1 ポンテ(浦和)、48' 原口 元気(浦和)、72' 高崎 寛之(浦和)、88' 原口 元気(浦和)
チケット情報天皇杯特集
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「やる限りは少しの可能性にかけてやるのがスポーツ」(前田秀樹監督)。

力量差は戦う前からわかっていた。さらに東京国際大学は天皇杯の連戦で中1日しか休みがなく、コンディションの差も明白。それでもアリが巨象に挑むように、わずかな可能性に全てをかけた。

最初は守備を固めて失点を防ぎ、浦和に疲れが出てきたところで勝負に出る。それが前田監督が考えだした勝利のシナリオだった。そのために鈴木聡一郎にポンテをマンマークさせた。守り切って、カウンターから1−0。東京国際大学がジャイアントキリングを起こすには、その形しかなかった。そのために「彼がキーポイントになると思っていた」とチームで最も得点感覚に優れる工藤将利をここぞというときの切り札として温存した。

しかし、巨象を倒すためのプランはいきなり頓挫してしまう。皮肉なことに、最も注意していたはずのポンテに希望を打ち砕かれた。

開始わずか5分、裏のスペースへの浮き球に反応したポンテがフリーでゴール前まで持ち込み、フィニッシュ。シュートはGKのファインセーブに阻まれたものの、エジミウソンがこぼれ球を無人のゴールに押し込んだ。それこそトイレまで食らいついていきそうなほど執拗にポンテをマンマークしていた鈴木だったが、その一瞬だけ集中を切らしてしまい、そしてそれが命取りとなった。

「最初の1点が全て。お互いにとって大きかった」と前田監督が振り返ったように、勝負の行方は実質的に開始わずか5分で決まった。「先制点を取ったら負けることはないと思っていた」とは柏木陽介の弁だが、それはピッチに立つ全員の共通認識だったに違いない。東京国際大学のゲームプランは失点ゼロが前提条件だった。

そして浦和は30分、東京国際大学にトドメを差した。平川忠亮がペナルティエリア内で倒されPKを得ると、これをポンテがきっちり決めた。

もう浦和の勢いは止まらない。「1点を取ってリラックスして、さらに追加点を取ってプレッシャーがなくなった。あとはやりたい放題だった」と前田監督。39分、ポンテ、エジミウソンとつないで最後はエスクデロ・セルヒオがゴールネットを揺らすと、前半終了間際にはポンテがCKのこぼれ球をダイレクトボレーで叩くファインゴールでリードを4点に広げた。

後半に入ってもゴールの花火は鳴り止まず、開始わずか3分に原口元気が久しぶりにゴールを決めると、72分には途中出場の高崎寛之が結果を出す。最後は88分、柏木陽介がワンツーから決定的な場面を作ると、こぼれ球を原口が押し込み、大量7点の快勝劇を締めくくった。

試合後には、レスター移籍が決まった阿部勇樹がサポーターの前に姿を現した。阿部は別れを惜しむかのように、ゆっくりと、ゆっくりと時間をかけてスタジアムを一周し、数多くのサポーターと最後の挨拶を行っていた。

以上

2010.09.06 Reported by 神谷正明
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