少し前の話になりますが、『J's GOAL』7月度の月間MIP選手に、平本一樹選手が選ばれました!!
その知らせを聞いた東京Vの広報スタッフは「久しぶりだから、もう本当にうれしくて」と、満面の笑みで受賞を喜んでくれました。調べてみると、東京Vの選手で同MIPに選ばれたのは、2007年のフッキ選手(現・FCポルト)が2回。以来の吉報なのです。笑顔の理由がわかります。
受賞発表の数日後、トロフィーがクラブハウスに届くと、それを見た川勝良一監督が広報スタッフに一言。「明日の練習で、ミーティング前に一樹からみんなに一言しゃべらせるから、グラウンドに持ってきて」
翌日、言葉通り、練習前のグラウンドで平本選手の受賞がチームメイトたちに報告され、トロフィーが授与されました。コメントを促された平本選手は、
「MIPになれたのは、みんなのおかげです。これからも、みんなで頑張っていきましょう」と、仲間たちへの感謝の言葉を述べていました。MIP受賞は、チーム全員の喜びにもなったのではないでしょうか。
そんな平本選手への受賞者インタビューを、先日、行ってきました。(インタビューはこちらから!)
苦労話や、これまでの自分への反省、今季変貌の真相、家庭やお子さんとのお話など、とにかくいろいろなお話をうかがうことができて、充実したインタビューとなりました。
ユーザーの皆さんから寄せられた質問もたくさんありました。インタビュー本編では、文字数の関係でなかなか全部を掲載しきれないのが、とにかくもったいない!
ということで、せっかく良いお話しがたくさん聞けたので、ここで多かった質問など、掲載しきれなかったものを少し紹介させていただこうと思います。
取材中、筆者が手にしていたユーザーからの質問リストを見て、「見せてください」と受け取り、一読した平本選手が自ら「これ、スゴイねぇ」と苦笑した質問からスタートです。
Q:試合中の迫力ある姿からは考えられないほどの、試合後のおもしろすぎる勝利インタビューは、本来の平本選手と思っていいんでしょうか?(熱帯夜さん)
「これ、スゴイね(笑) そうですよ。どちらも本当の僕です。僕、ギャグというか、おもしろい話は好きですからね。あれ(勝利インタビュー時の自分)は、別に作ってないし、思ったまんま言っています」
Q:苦手だったヘディングはいつからダニエル選手(甲府)に競り勝つぐらい強くなったんですか?【ここまでの7得点中3得点がヘディングによるもの〜J2第22節終了時〜】(緑のハートさん、T-yamaさん、しんいちさんほか)
「そうなんですよ。僕もビックリです(笑)。今年に入る前までは、ヘディングでは1〜2点しか取ったことなかったですから。ただ、やっぱり今でも苦手意識はあります。ここまでのヘディングでの得点は、全部来たボールが良いんです。特に何かコツを掴んだというわけでもないです」
Q:今年は例年以上にコンディションが良さそうなのですが、特に気を付けていることがあれば教えてください。(ガオさん、マサトさんほか)
「一番気を使っているのは食事です。昔は、カップラーメンや揚げ物、甘いもの、お酒も、時間も関係なしに何でもどんどん食べたり飲んだりしていました。でも、そうするとやっぱり自然と太ってきます。なので、そういうのは全部止めました。それがコンディションに直結しているのかはわかりませんが、体脂肪率は全然違います」
Q:チームメイトや川勝監督は「一樹がおだやかになった」と言っていますが?
「それは子どもの影響でしょう。たとえば、スーパーマーケットで買い物している時とか、子どもが話しかけているのにそれに対して店員さんがむげな扱いをした場合など、僕はきちんと文句を言うんですよ。でも、そういう時、上の子が僕に怒るんです。『パパ、そういうことしないで』って。以前は練習中や試合中でもけっこうキレてしまって警告も多かったのですが、そういう時は子どものことを思い出すと『キレちゃダメだな〜』って抑えられるようになりました。結局、人って
キレたら、のちのち後悔するわけですから。その意味でも子どもの存在というのは大きいですね。
でも、それ以前に、もうブチっといきそうになる時がないですね。逆に、ほかの選手が怒っているのを見ると『なんで怒ってるんだろう?』って思っちゃうぐらいですから(笑)」
Q:周りからの大きな期待を、どう感じますか?
「ず〜っと周りからは期待され続けてきて、『宝の持ち腐れ』とかって言われたりもしますけど、そういう仕事だからしょうがないですね。よく『もっと、もっといけるよ』などと言われて、以前は「俺だってやってるよ」って思っていたけど、今はあの時以上のことができていることを思えば、やっぱりやっていなかったってことですよね。
サッカー選手って、普通は徐々に徐々に良くなるか、最初良くてだんだんダメになっていくかだけど、ここまで良い時も知っていて、どん底も味わって、でももう1回また頑張ろうって思える人生は良いことですね」
Q:「今年のチームは一番仲が良い」と話していましたが、どのようなところで思いますか?
「練習中もロッカールームでも、すごく雰囲気が良いですし、サッカーの話をする時も文句ではなく『こうしようよ』と、要求し合う感じで話ができているところです。
要因は、土屋(征夫)君が一番上にいるのが大きいと思います。あとは、監督や土肥(洋一)さん、佐伯(直哉)さんなどもそうですけど、上の人たちの人間性がものすごく良くて優しいので、下がついて行くと思います。上がしっかりしているから、この関係は崩れないんです。僕も、ああいう大人になれればいいですね」
「トロフィーももらえるし、クラブスタッフもあんなに喜んでくれるし、また来月ももらえるように頑張りたいですね」と話した平本選手。ぜひ、また、【月間MIP選手】のインタビューをさせてください!
以上
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2010.08.27 Reported by 上岡真里江
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