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【J1:第21節 仙台 vs 湘南】プレビュー:これぞサバイバルマッチ。残留圏内へ浮上を狙う2クラブの、容赦のない潰し合いが始まる。上り調子、仙台とのアウェイ戦で、湘南の策は?(10.08.27)

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8月28日(土)J1 第21節 仙台 vs 湘南(19:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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残留争いを余儀なくされている下位争いにとって、今節はカギとなる一節になりそうだ。残留ラインの直上では、勝点20で並ぶ14位F東京と15位神戸が直接対決。そしてラインの直下、このままではともに憤死となる16位仙台と17位湘南も、這い上がるためのサバイバルレースとも言える直接対決を迎える。

仙台が今節勝利を収めれば、第15節終了時以来の降格圏脱出。しかしその一方でこの場合、湘南からしてみれば16位との勝点差が少なくとも6〜7まで開くことになり、これは容認できる状況ではない。さらに付け加えるならば、引き分けに関して言えば、これは双方にとって負けに等しい結果なだけに、双方のむき出しの意地や情熱が正面から激突する、ユアスタの夜となるだろう。

最近の戦いぶりを踏まえると、上り調子にあるのは仙台だ。「本来は(W杯の)中断明けに、ああいった試合を見せたかった」と手倉森誠監督は振り返っていたが、前節の大宮戦は、勝てない時期にも少しずつ見え隠れしていた光明が全て出そろったような試合となった。赤嶺真吾、フェルナンジーニョという動き出しに長けた2トップにボールが何度も収まり、中盤では相手のボール回しがもたついたのを見逃さずにプレッシングが機能、最終ラインもラインコントロール含め落ち着きを持ち続けた守備を見せた。

さらにチーム全体から、90分にわたり攻守のバランスが失われることがなかったのが、仙台にとっては大きかった。この試合の前まで仙台は、先制した試合で5試合続けて勝利を逃すという失態を犯していたのだが、鎌田次郎が「(0-2からひっくり返された)川崎F戦を経験していて良かったと思う」と語ったように、リードを奪い、さらにカウンターが効くことでつい攻め急ぎたくなるところをチーム全体がぐっとこらえ、常にリスクマネージメントを心がけたことで、仙台は15試合ぶりのリーグ戦勝利を得ることができた。

「勝てない中でも辛抱強くやってきたことを証明できたのが大宮戦」(手倉森監督)ということで、単なる勝利ではなく、自分たちの課題を乗り越えての勝利というのが、仙台には大きい。この復調そのままに、今節は残留争いのライバルになり得る湘南を返り討ちにしたい。

だが、決戦を前に、決して小さくない暗雲もある。26日の紅白戦の最中、前節2ゴールと大活躍を見せたフェルナンジーニョが相手と接触し、右足の膝側副靱帯を痛めた。「これから15日間で5試合と連戦が続くし、フェルにとってはブラジル時代の古傷でもある。ひとまずはアイシング後の様子を見て、どうするか決めたい」という手倉森監督の判断は、湘南戦の戦い方自体も左右する要素となるか。

仙台とは対照的に、一方の湘南は、浮上のきっかけをこの一戦に得たいところである。仙台の連続勝ち無し試合は14で止まったが、湘南は直近の7試合で勝ちがない。続いていた大量失点は、第18節、敵地での神戸戦を0-0のスコアレスドローで凌いだことでひとまず止まったが、残留争いにおいての直接対決であり勝利が必須だった翌節、ホームでの京都戦は、終了間際の失点で勝利を取り逃がし、続くホーム連戦の浦和戦では4失点の大敗。反町康治監督が構築した、手堅い戦い方を手にしていたはずの湘南としては、決して納得のいく戦いとは言えないだろう。

ただ、個の能力の面で致し方ない部分もある、と感じさせられたのが、前節の浦和戦だった。前半は0-0で終えながらも、その時点でかなり押し込まれ、個々の奮戦(時にファールで止めざるを得ない場面もあった)で何とか凌いでいる状況。これでは90分を持たせるのは難しく、実際に後半、一気の4失点を喫することになった。

さて、こうした状況を踏まえ、今節の一戦に湘南はどういう戦い方を仕掛けてくるのか。仙台側の読みとしては「立ち上がりから積極的にくるのではないか」という意見でおおむね一致している。「現状でどうにもならないのであれば、勝点の状況を考えても、この一戦で奇策を使ってくる可能性は高い」(手倉森監督)、「今の湘南の立場を考えたら、絶対に勝点3を積極的に取りに来るはず。だからこちらはこれまでどおり、しっかりとした守備をベースに、そこから速い攻めという試合運びを心がけていきたい」(斉藤大介)と、「手負いのポセイドン」の反攻を警戒しつつ、冷静かつ確実に2試合連続の勝点3をホームで奪う…仙台のミッションはこうなる。

実際、それがよく表れているのが、湘南の、特にエメルソンへの認識。中断明けの加入から、主に右サイドのFWとして起用されるエメルソンだが、仙台としては彼を守備における驚異と考える反面、奪ってからの素早い展開でエメルソンの背後を狙えるということで「カウンターの起点」として利用する意図も。エメルソンを突破口とした湘南の攻勢を許すのか、はたまたそれを跳ね返した後、仙台がこのスペースを有効に利用するのか。前に出てくる湘南、守備から素早いカウンターを狙う仙台、という図式の予想が正しいのであれば、ここは一つのバロメーターとなるだろう。

昨年から引き続き、仙台と湘南の対戦は毎回接戦に。「前回対決(湘南1-0仙台)の借りもあるし、今のチーム力の差を見せたい」との手倉森監督の言葉は、果たして実現するか。

以上
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