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【J2日記】大分:下位に低迷するチームは、もう1つの戦いも苦戦(10.08.26)

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(C)柚野真也

ブルーリング募金で集まった募金をクラブに寄付。クラブを愛するファンやサポーターの思いが金額以上に詰まっている。(左から)大分FCの青野浩志社長、アサヒ温泉の谷井智彦取締役、高松大樹選手。

昨季Jリーグから6億円の融資を受けたクラブは、経営再建に向けスポンサーの獲得など交渉を続けているが思うような成果が挙がっていない。胸スポンサーはいまだ空白で、チームが下位に低迷するとともにチケットの購入も減少。収入目標と実際の額に開きが出ている。経費の絞り込みなどで単年度赤字は回避できそうだが、Jへの返済(初年度は1億円)までできるかは微妙とのこと。

この事態を重く受け止めたのか、前節の草津戦(8月21日)に大東和美チェアマンが試合観戦を兼ね叱咤激励に訪れた。前チェアマンの鬼武健二氏も2月と7月に来ており、Jリーグのトップが今年だけで3度の来県。異例である。大東チェアマンは、鹿島の社長時代に大分に何度か訪れたことがあり「久々に大分に来たが当時(J1に在籍していた頃)より観客が少なくなった。熱狂するスタジアムを取り戻すためにも最低でも2万人のお客さんが来るように取り組んでほしい」とクラブだけでなく、自治体やメディアにも呼びかけた。

確かにJ2に降格した今季は入場者数が半減したものの、「大分トリニータへの愛情は不変なもの」と感じる出来事に出会わした。本拠地となる大分市では、自治体が率先して昨年末から募金を呼びかけ総額2476万2362円(8月15日まで)の募金金額をクラブに寄付した。他にも、選手会がスポンサーのアサヒ温泉の協力を得てはじめた「ブルーリング募金」には170万2688円が寄せられた。県民の財産として、県民、経済界、行政が三位一体となってクラブを応援しているのだ。改めてクラブは地域住民のアイデンティティであり、地域愛の源泉になるものだと感じた。

ただ、源泉数日本一を誇る別府温泉と同じように、大分には地域愛の源泉も多い。トップリーグに在籍するスポーツクラブが他にも3つ(フットサル、バスケットボール、バレーボール)ある。今月開幕したフットサルのFリーグで、バサジィ大分が開幕3連勝で首位を快走中。10月にはバスケットボール、12月にはバレーボールが開幕する。

クラブが自らを“老舗”の源泉と安心していると、“新手”の源泉にスポンサーだけでなく、サポーターも流れてしまうのではないかと危惧している。

以上

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2010.08.25 Reported by 柚野真也
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